三輪和雄(司会)
本日はお寒い中,たくさんの皆さまにお集まりいただきましてありがとうございます。私は司会の,といいますよりは増田先生の最初の裁判の被告人と言ったほうがよろしいかと思いますが(笑),日本世論の会の三輪でございます。初めに国民儀礼として国歌を斉唱します。国旗に正対下さい。
♪ 君が代は 千代に八千代に
さざれ石の 巌となりて
苔のむすまで
ご着席下さい。それでは始めに本集会の主催者,国際政治学者の藤井厳喜先生からご挨拶いただきます。藤井厳喜 本裁判は,増田みやこという人権侵害教師,これは左翼とか,偏向しているとか言う次元じゃない,端的に人権侵害教師というほかない人物との戦いであり,常識と非常識との戦いである。というほかないんですが,まさにそのように常識に基づく発言をしたら訴えられた。しかし,この提訴はかえって我々にとって良かった,彼らにとって苦しい結果となった,なぜならばこれによって彼女の非常識な振るまいが満天下に知れ渡ったからである。これは正義の戦いであり,常識と非常識との戦いであるから,我々が負けるわけがない。よってこれは彼女らの方が苦しいことになった。この前の(三輪氏との)裁判の判決においても,彼女の授業での振るまいが人権侵害であったということは,裁判所も認めているところである。彼女の振る舞いは,左翼反日勢力のなかでもとても支持できない性質のものであろう。
授業中に堂々とハーフの子供の親御さんを名指しで貶める,これはまったくはずかしい,国際的にもとてもとてもはずかしい愚行である。今日の国際化社会において世界に恥をさらすものである。我々はこのような非道を許すわけには行かない。これは正義の戦いである,しっかり完全勝訴までサポートしていかなければならない。 司会:どうもありがとうございました。この裁判,彼女が次々と訴訟を起こすので入り組んでいて,かつ長期にわたって続いているのでわかりにくいかもしれません。これは本日3先生が著わしました著作を会場で販売していますので,本のほうもご参考にしてください。この裁判の概要につきまして,主任弁護人の徳永信一弁護士にご説明いただきます。徳永信一 この裁判は2つの裁判のからなっているが,あいては大変粘着質であるのでしつこい。消耗戦である。増田さんという足立16中にいる社会科の先生が,彼女が開発したといっている,討論形式の授業で,政治的に対立しているテーマを生徒に討論させ,その実自分の主張を一方的に押し付けるということをやっていた。あるとき,沖縄の基地の問題についてテレビの録画を見せ,これを基地反対の立場から一方的に総括しようとした。これにたいし,米国人の母親を持ってる生徒がいて,その親が偏向授業であると校長に抗議した。すると,増田氏は自分の授業中,その生徒の母を名指しで非難するプリントを配り,つるしあげた。その生徒はショックを受け,ついに登校拒否になってしまった。
この問題を聞きつけた3都議が都議会でこれを追及した。増田氏の問題授業はこれによって公に発覚することになり,減給一ヶ月の処分が下った。これは画期的なことであった。美濃部都政以来,都教委は組合教師に対してずっと弱腰だったが,ここに初めてメスが入ったのだ。ついで3都議はこの問題教師を本で批判した。それが『こんな偏向教師を許せるか』である。ところがこの本の内容に増田側が怒って,名誉棄損の裁判で訴えてきたのである。この裁判には前哨戦がある。それは一昨年土屋議員が北千住駅前で街頭演説し,増田を懲戒せよと訴えた内容を何者かが録音していて,その演説内容が名誉棄損であるとして訴えてきたものである。この裁判は昨年7/17に最高裁までいった。一部のちょっとした瑕疵をつかれ,残念ながら一部名誉棄損が通ってしまった。それは支援者が増田氏を悪魔のように描いたのぼり旗をたてていたことと,演説中に増田氏の支援者を犯罪者だといったことが事実無根と判定されたものだ。名誉棄損の裁判は,いったことが事実かどうか発言者がわが実証しなければならないので,こうした一部の言動で揚げ足を取られることは起こりうる。
しかし,この前哨戦裁判では増田側が受けたダメージの方が大きいのだ。それは裁判所が増田が授業において人権侵害したということを認めたということだ。したがって懲戒せよとの発言自体はとがめがなかったのだ。それは事実相当との判断だったのである。こうしてこの裁判は実質我々が勝ったといっていいと思っている。しかし,彼らはしつこい。われわれ保守派の欠点はあっさりしていることである。しかし彼らは粘着質である。この裁判で人権侵害と言われたのがかちんと来たのだろう,だから2度目の裁判をしかけてきたのだ。すなわち同書より31ヶ所をとりあげてこれを名誉棄損だといってきた。しかし,この裁判に我々は自信を持っている。大きいのは,これは活字だから,街頭演説と違って,ハプニングがないことである。街頭演説は口を滑らせてしまうこともあろう。先の裁判はそこを突かれた。しかし,今回は活字だから腰が据わってる。
それを察知してであろう,彼らは単なる名誉棄損とは違った論点を持ち出してきている。すなわち,同書中に行政処分の文書を載せてあることが,プライバシーの侵害だと言ってきている。これで都を訴えている。しかし,これは増田が公と私を混同しているのである。私的な文書を公開したらプライバシーの侵害である。しかし,同書に載せたのは公文書だ。公務員は全体の奉仕者だ,その公務員に関する公文書,どうしてこれがプライバシー侵害なのだろうか。この裁判は年内に決着するだろうが勝てるだろう。
今日皆さまにお集まりいただいたのはこの増田とその支援者らの狙いを封じ込めることである。皆さまの支援により粉砕できるであろう。 司会者:さて今度はあの兵庫七区で社民党土井委員長を破った大前繁男先生です。大前繁男 衆議院議員の大前です。先の選挙では拉致問題を訴え,有本さん夫妻にもご支援いただいた。土井氏を倒したということで全国的に知ってもらっている。政治の世界では先の選挙に見るように,ほぼ左翼を潰した。労働運動でもほぼ潰した。唯一残っているのは教育の世界だろう。ここではまだスゴイのが根を張っている。先のセンター試験で「強制連行」を正解とする出題がなされたりした。こうした左翼過激派的なものがまだまだ根を張っている。おそらくこの増田という人もそうした過激派的な勢力だろう。昨今の社会の正常化はやはり拉致問題の存在が大きかったのだろう。私が支援している裁判に百人切り訴訟というのがあるが,こうした裁判でも勝って,ぜひ保守再生の流れを確固たるものにしたい。司会者:ありがとうございました。(レポーター:まだまだ続く(^^;)中略)
続いて神奈川大学で戦略論を研究されているおやまかずのぶ先生です。小山和伸 戦略論を専攻しています。これら左翼の特徴は,しつこい。おん念を燃やし続けるということがあります。注意すべきは,氷山のように,表に出てる部分は小さい,が下の方には分厚い勢力があるということ。この増田氏も,この裁判だけ見れば一見小さい事件のようだが,その下には厚く根を張った勢力が控えていると見なくてはならない。こうした左翼に対する戦略としては,闘争すればするほど自分たちが傷つくんだということを教えてやることである。この集会にももっと人を連れてきて,世間に周知せしめる。今度の集会にはぜひもう一人連れてきてください。
葉隠に,カンキユウヤクすべしということばがある。訴えられても喜んで闘ってほしいものだ。ヒルティはこういっている,長続きする組織には高貴なる精神の貴族性がやどると。あるいはバーナードは言っている,組織の成功は存続であると。そして,西洋世界において千年の存続を得ている組織はカソリック教会しかないと。カソリックにして千年,ではわれわれ神国2600年の日本たるやどうだろうか(レポーター:なんかこのへん意味不明(^^;)戦後五十年の呪縛のごときは振りほどかなければならない。 司会者:ありがとうございました。元社会党,元日教組,こうした経歴の方にも素晴らしい人がいます。小林たけし先生です。
小林たけし 元社会党,元日教組ですが今はやめました。この日教組は日本の教育をダメにした元凶ですが,今はどんどん組織率が下がって30パーセントぐらいです。そして共産党系の全教が7パーセントぐらい。このぐらいまで下がった。がいまでも教育現場で主導権を握っている。活動家が三人いれば組織を牛耳れるという。都教委はこの日教組に対しずっと弱腰だった。学習指導要領の法的拘束力に対しても,現場の自主編成権と称して抵抗してきたが,それにたいしても妥協的だった。国旗国歌に対しても,「子供の内心に立ち入ってはならない」という政府見解の第三項目を盾にして,卒業式の場においても,この第三項目を読み上げて「お気持ちのある方はお立ちください」と教頭が言うということをやっている。しかし,子供の内心に立ち入らない教育なんていうものがあるか。かの松下村塾,心を震わせる教育を見よ(このへんも意味不明(^^;)
かれら日教組の抵抗に対してはぜひ三振アウト,諸文献をきちんと使うという方針でやってほしい。司会者:ありがとうございました。それではお待たせしました,名越二荒之助先生に語っていただきましょう。
名越二荒之助 この本を読んだんだが,この増田先生の授業のやり方,これはもう不公平なんてもんじゃない。これではね,今の中学生ついていかんでしょうな。いまどきの子供はバランス感覚がありますからね。ついていかない。増田先生はほんとは三都議に感謝すべきです,いちいち内容を直してもらってるんだから(拍手)これが国家公務員のやってることか。おなじ国家公務員でも,自衛隊の方,りっぱなもんでしょう。イラク派遣で奮闘されている(拍手)あれが公務員の姿というものです。
戦争責任,天皇,軍隊。こういう論題。いまの高校生はバランス感覚がありますからね。戦前の日本のあり方も否定一辺倒ではとらえてはいけない(拍手)あれは米英の帝国主義に対する東亜の解放戦争という側面があったんですから。たとえばだ,国旗日の丸についても,こういうの見せてやらなあきません。(鞄から国旗を取りだす)これを見てやってください。これをみてやってください。これ,日の丸のデザイン。これどこの旗だか分かりますか。バングラディシュです。それからこれ。パラオ共和国。ねえ。みんな日本の影響です。(以下次々と日の丸や旭日旗類似の旗を取りだす)これはモンゴル軍,これはチベット,これはオーストラリアのアボリジニです。それからこれはインドネシアのペタ連隊,これに旧日本軍兵士も参加して独立戦争を戦ったんだ。ねえ。みんな日本のおかげで,植民地からの独立を勝ち取ったんだ。今の子供たちにはこういう旗を見せて教育してくださいよ(大拍手) 司会:どうも,名越節をありがとうございました。最後に総括で藤岡信勝先生からお話を伺います藤岡信勝 藤岡です。私どもの教育闘争において,三先生は同志というべき方で感謝しております。(以下三都議とのゆかりをひとくさり)この,増田氏の授業ですが,おそらくはこうした教師は特殊な例ではないんでしょう。ただ彼女は特別にむちゃくちゃだったというだけで,前の方のお話にもありましたように,おそらく彼女の下には広大な偏向教育の根が張っていると見なければならない。そうした勢力と闘っていくのに三先生は重要な人材です。現在私どもの運動は扶桑者教科書の改訂版を作っておりますが,つくづく痛感しますのは日本の視点というものをはっきり打ち出す資料が足りないということです。
たとえば日露戦争を教えるときにも,日露戦争前のアジア情勢,ロシアの脅威が迫っていたということをはっきり分からせてくれる地図がない。あるいは,満州事変,この事変の前に起こっている排日運動,これは岡崎久彦先生がいまでいえば「インティファーダ」のようなものであるといっておられますが,むちゃくちゃな暴力が邦人に対してふるわれている,しかし,この排日運動の様子をしめす写真がなかなかありません。このように日本の立場で歴史を語るということが等閑視されていることを痛感します。1/17にセンター入試がありましたが,その世界史の問題に朝鮮半島の歴史に関して「強制連行」を正解とする設問が出ました。
この「強制連行」なる用語は,1965年の日韓条約の時にも韓国側から一言も出なかった言葉であります。自民党の議連がこれを問題視して,2/13に文科省に抗議に行った。そうすると「募集・官斡旋・徴用の三段階において国家が強制したものという定義になっている」との答え。しかしこれは「強制」「連行」とはちがう。「強制連行」は特定の価値観を強要する言葉です。
この試験を受けた受験生一名が提訴した。三月に裁判が始まるでしょう。この件に関しては試験直後からインターネットで受験生のあいだで掲示板の書き込みが殺到し,2ちゃんねるでは4000件の書き込みがあったという。こうした声がある。この試験では強制連行の嘘は絶対に採択させないつもりであります。 司会者:ありがとうございました。それでは関係者の皆さまご登壇ください。ごあいさつをたまわりまして皆さまで支援のシュプレヒコールをお願いします。(三都議と書店社長あいさつ,「がんばるぞー」のシュプレヒコール)ありがとうございました。入り口にカンパ受け付けとチラシがございますのでよろしくおねがいします。
三輪和雄
「世論の会」会長、「正論の会」代表。集会を「国旗・国歌」で始めるのは「国民儀礼」じゃとのたまう。 藤井厳喜
「授業中に堂々とハーフの子供の親御さんを名指しで貶める」という事実はない。全くのウソ。こういうウソで人を罵る事がゆるされるのでしょうか。また公衆の面前で「ハーフの子供」と発言するとは,なんという人権感覚の欠如した人だろう。自分が人権侵害している事を自覚していないのかな? 徳永信一
「生徒に討論させ,その実自分の主張を一方的に押し付けるということをやっていた」って? 先生は生徒たちが「自分の頭で考える事」を奨励したのですよ。その反対に紙上討論を禁止することこそ,自分で考える事をやめさせ,「だまって従う」教育の押しつけになるんじゃないのかな。「すると,増田氏は自分の授業中,その生徒の母を名指しで非難するプリントを配り」…そのプリントには「名指しで非難」した箇所などどこにもありません。デタラメ。弁護士がこんないい加減な事を言ってていいの?
●参考:そのプリント
それから「何者かが録音していた」から北千住での街頭演説が名誉毀損となってしまったのだそうです。公衆の面前で他人を犯罪者呼ばわりしたり、侮辱するような絵を陳列するのも、「証拠が無ければやってもいい」とお考えのようですね。子供たちにそういう教育をするのですか? それは素晴らしい「教育方針」ですねえ! 大前繁雄
元民社党から現自民党。「先のセンター試験で「強制連行」を正解とする出題がなされたりした」と仰る。日本による戦前の強制連行の事実を認めるのはみんな左翼過激派? 小山和伸
右翼メディア「桜チャンネル」のレギュラー。参議院比例区に「維新政党・新風」から出馬し落選。その後自民党に所属。戦後50年は「呪縛」で,2600年の天皇制の歴史は「高貴」と思い込んでいる。天皇制や「葉隠れ」に「呪縛」されている自分に気づかないとは気の毒。 小林たけし
「国旗国歌に対しても,『子供の内心に立ち入ってはならない』という政府見解の第三項目を盾にして,卒業式の場においても,この第三項目を読み上げて『お気持ちのある方はお立ちください』と教頭が言うということをやっている。」…小林さん。「強制はいけない」と言ったのは政府だけじゃありませんよ。皆さんが敬愛してやまない「陛下みずから」が園遊会で都教委の長に仰られたのをお忘れでは? 陛下のおことばを踏みにじるのですか?
●参考:園遊会で米長氏を咎める天皇のおことば 名越二荒之助
「これでは今の中学生ついていかんでしょうな」と仰る名越氏。とんでもない! たくさんの生徒たちが増田先生を激励していますよ。さて名越氏。演壇では,やたら旗を引っ張り出して「みんな日の丸の影響だ」とわけの分からない解説。「みんな日本のおかげで,植民地からの独立を勝ち取ったんだ。」…なるほど確かに,日本が負けたおかげで日本からの独立をね。さすがイオンド大学非常勤講師というリッパな肩書きをお持ちの方はひと味ちがう。そういえば土屋敬之都議も以前、この大学の助教授職にあられたとか?
●参考:名越先生が「日本近代史」を教えている?「イオンド大学」
●参考:イオンド大学の学位商法
●参考:増田先生を応援する子どもたちの声「せんせいがんばってー」 藤岡信勝
中国では満州事変前に「むちゃくちゃな暴力が邦人に対してふるわれている」と激怒される藤岡氏。それは日本がむちゃくちゃな暴力で中国を侵略したからじゃないでしょうか? 「この『強制連行』なる用語は,1965年の日韓条約の時にも韓国側から一言も出なかった言葉であります。」…出た! この人得意のディベート論法。「従軍慰安婦」についても「当時そんな言葉はなかった」と仰っていましたね。「言葉がないから事実もない」とは本末転倒な議論。 |
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