在豪日本人『太平洋戦史』研究者の方から 08/7/14

 件名の在豪『太平洋戦史』研究者の足立良子さんとメールのやり取りをするようになり、彼女から「ぜひ、『太平洋戦争(日豪)の影』というレポート(A4で6枚)を紹介してほしい」といわれ、また、私宛メールを公開してもいいという許可を得ましたので、以下、ご紹介します。
 
 本MLでは添付ファイルを付けられませんので、彼女のレポートにご関心のある方は私宛に個人メールをください。『釜山での話』とは私が釜山市民団体協議会の方から招聘されて釜山市教委の後援を得て釜山の教員・市民の方たちに講演したものです。


(第1信)
増田都子さま、

 メールをありがとうございました。早速、添付の「釜山での話」を拝読しました。増田さんが、歴史教師として、今日の日本に望まれる正しい、素晴らしい教え方で、若い人たちに真の歴史認識の重要性をお教えになっていらっしゃったのに、まず感激しました。そして、そんな立派な先生を解雇した都教委の仕打ちに激しい憤りを覚えました。解雇前の監視と統制の「研修」には背筋が寒くなります。日本の情けない現状として、関心のありそうな人に「釜山での話」を回します。

 増田さんは、ノ・ムヒョン大統領の3・1演説を例に取り上げて、日本がどんなひどいことをしたかということに日本人が直面し反省することによって、かつての加害国と被害国の間に真の和解が築かれるということを強調なさっています。わたしは、日本軍がオーストラリア人戦争捕虜に対して残虐行為を働いたということを認識し反省することによって、日豪間に真の友好関係が結ばれるということを、日本人に知ってもらいたいと努めています。たとえば、添付のような文章『太平洋戦争の影』(2007年10月に書いたもの)を友人・知人に送り、そこから広めてもらうよう頼んだりしています。新聞社・雑誌社はもとより、なかなか相手にしてもらえませんが・・・

 しかし、増田さんの生徒さんたちが書いていらっしゃるように、若い人たちは史実に直面できるし、直面することを望んでいます。わたしたちは、信じることを続けていこうではありませんか。どうか、くじけずに裁判で闘ってください。このたびは、増田さんのような方が日本にいらっしゃるのを知って、心強く思いました。本当に、メールをいただき、ありがとうございました。

 これをご縁に、お話し合いが続きますように、と願っております。


(第2信)

 早速お返事をありがとうございました。増田さんのホームページを開けましたが、本当に頑張っていらっしゃいますね。「不当免職取り消し」のために都教委を相手取って闘っていらっしゃるだけではなく、本を出したり社会科講座を開いて、正しい歴史認識と平和のために、一般市民を啓蒙なさってる。本当に頭が下がります。

 日本人は太平洋戦争の加害面を見ようとしない、とオーストラリア人に非難されたり呆れられたりしていますが、増田さんのような教育者もいること、その教育方法に若い人が積極的に応えていること、しかし史実を教えるのが難しいのも事実であることを、できるだけ多くのオーストラリア人に知らせます。また、こちらに住んでいる日本人にも伝えたいと思います。日本がオーストラリアと戦ったことさえ知らないで来豪し、日本軍がオーストラリア人戦争捕虜に残虐行為を働いたことを指摘されて、当惑したり、日本で教えてもらいたかったと思うのが常ですから、増田さんの態度の立派なことを理解するに違いありません。

 「たたかう!社会科教師」を送っていただけるとのこと、楽しみにしています。


釜山での話 ■太平洋戦争の影[1]