第5回 『日本の産業革命と近代文化』感想 07/11/8

●A 豊田義信さんからの感想
●B 高橋友美さんからの感想
●C 参加者の感想から(一部)


皆様
2007年10月20日、あびこ平和ネット主催、全15回のシリーズ企画、増田都子先生の社会科授業「近現代史の真実を知ろう」第5回 『日本の産業革命と近代文化』に参加しました。

まず、日露戦争後の産業革命について、ワークシートの穴埋めをもとに、授業は進みます。

以下新しく知ったこと。
-近代的大工場は税金をもとに建てられたこと。
-当時の大資本家として、三井、三菱(岩崎)、住友、安田、古河があったこと。そして、今も存続していること。
-現在の古河グループ、古河三水会。みずほコーポレート銀行や朝日生命保険、富士通、古河電気工業など。
-1899年の製糸輸出額≒軍備輸入額。
-市場は、自国の貧しい労働者ではなく、中国や朝鮮、台湾、アメリカに求めた。
-銅の生産は、戦争と重工業に不可欠の為、足尾銅山反対運動のデモは警官により弾圧された。
-社会主義者や労働者は組合をつくりストライキを起こした。

歴史の書き換え方も習いました。
-授業プリント、部落問題研究所『自由主義史観の本質』より↓
-「日露戦争の戦争史...は...軍によって基準がつくられていた。...参謀総長大山巌...『日露戦史編纂綱領』...によると...「機密事項」を削除し「修訂」して、これを公刊する。」
-「軍事「機密」にかかわる事項...虐待若シクハ中立侵害...国際法違反...ハ記述スヘカラス」また、「軍隊又ハ個人ノ...失策ニ類スルモノハ...明記スヘカラス」
-こうして、「自衛のための戦い」「アジア諸国の独立のための戦争」「東亜諸地方の解放」という考え方が出てきた。

●増田先生へ●
真実とはどういうものか、具体を当てはめて考えるやり方にうならされました。

「人が何かを話すとき、真実の一側面について語ることはでき、真実全体を語ることもできる。しかし、常にそうであるとは限らない。唯一の真実が存在する分野もあり、さまざまな真実が存在する分野もある。真実をつかめる分野も、つかみどころない分野もある。」

●今回の授業の感想、意見●
今回、大学時代の恩師が東京から来て下さって嬉しかったです。歴史の偽造のされ方、真実や史実の捉え方、勉強になりました。


●今後の予定●
第6回 11月25日(日)14時〜湖北台近隣センター、「第一次世界大戦と日本」
第7回 12月15日(土)14時〜我孫子栄光教会、「民族独立運動と大正デモクラシー」

皆様ぜひ、いらして下さい。

沖縄の辺野古や高江、山口の岩国、千葉の習志野、茨城の百里や霞ヶ浦など、各地で基地軍備強化に抵抗している人達のことを覚えて、

豊田義信

増田都子先生の社会科授業 「近現代史の真実を知ろう」
全15回シリーズ(一ヶ月1回)

対 象:中高生〜大人まで
参加費:500円(中高生無料)
主 催:あびこ平和ネット