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アジア・太平洋戦争の戦争責任を考える
ビデオ我が闘争(ヒトラーとアウシュビッツ)」
「侵略(日本軍はアジアで何をしたか)」を見て考える
旧2年A組
戦争の責任は、戦争になっていくのを知っていたのに、それを止めなかった人たちです(日本人は・・・怒りマーク)。一般の国民は、何も知らなかったのだからまだしも、日本軍の幹部や、その他の政府の幹部の人たちは知っていたのだから、軍隊の人たち全員でボイコットを起して、戦争になっていくのを止めるべきだったと思います。当時の幹部の人たちは何考えてたんだか(怒りマーク)・・・今はもう亡くなっている人には、とやかく言ってもしかたありませんが、生きている人たちには、ぜひ、罪を認め、中国やアジアの人たちに対して心から謝り、罪を償ってほしいと思います。国民は、従うしかなかったんだから、責任はありません。
先生から
 帝国憲法下の軍隊は『皇軍=天皇の軍隊』であり、「上官の命令は朕の命令と心得よ(軍人勅諭)」ということで「すべての命令」に「絶対服従」で、自分の考え・意見を持ってはいけなかったのです。
戦争責任は天皇にあると思います。たとえ戦争する案を出したのが天皇でなくても、天皇は最高の立場として、それを止めなければならない義務があったからです。
ヒトラーのユダヤ人虐殺も、アジアを侵略した日本軍も、同じくらいヒドイ。こんな人間たちは、この世に必要ない。自分が得することなら相手のことも考えない。低能な人間でしかないのでは? 人間のクズだ。こうゆう人間がいるから、いつまでも争いが終らないんだ。罪を認め、まともな人生を歩もうとしても、殺した人間が生き返ることはない。ビデオの元日本兵の人のように、今、どんなに「申し訳ないことをした」と思っても、当時は、何のためらいもなく殺したのだろうし・・・ためらいがあったのなら、殺人をするはずはない。本当に、ためらいがあったらなら、どんなに自分がキツーーーイ拷問を受けても、自分が死んでも、殺すはずがない。このころの日本軍は、ロボット同然の殺人マシーンだ。こういう人たちは生かさず、殺さずの拷問にかけられた方がいい。
先生から
 確かに、極々少数ながら、あなたの言うように自分が拷問を受けても、「殺さない」という道を選んだ日本兵がいました。以下に紹介しておきます。しかし、もちろん、この、渡辺良三さんのような例は「稀有」のものです。当時の皇軍兵士は、渡辺さんへのリンチを当然のこととして行ったように、自分の頭で善悪を考えてはいけないロボットのような存在にされていたのです。
二つのビデオを見て、この時代に生まれて良かったと、改めて思った。本当に残酷で見ていられなかった。手に「たこ」ができているだけで「中国軍兵士だ」と殺してしまうなんて、ヒドイ!!
戦争責任については「日本の国民に問題がある」と思う。天皇を神だと信じ、天皇に逆らえなかったからだ。戦争がイヤだったら、もっと自分の意見を言うべきだった。
戦争の責任は天皇にあると思う。国民は、何も知らなかったのだから責任はない。
戦争の責任を「〜が悪い」とか決め付けられるものではないと思います。だから誰にも責任はないと思います。
日本軍がアジアでしたことをビデオで見て、こんなことをしていて間違っていると思わなかった731細菌戦部隊の石井四郎たちが、同じ日本人として恥ずかしかった。なのに、この人たちが「戦争犯罪人」として裁かれなかったのは、とても、おかしいと思う。
 戦争責任については、近衛文麿内閣から鈴木貫太郎内閣までの全ての閣僚と軍部の上層部にあると思う。こういう時の内閣でも、日米開戦に反対していた人もいる、という人がいるかもしれないが、その人たちにも、完全に戦争を止める義務があったと思う。昭和天皇の戦争責任については、少し、あると思う。陸軍の東条や杉山、海軍の永野たちが、いくら、日米開戦をおしたとしても、大元帥・統治権者として、それを止める義務があったと思う。
 しかし、昭和天皇について僕が一番問題だと思うのは、昭和天皇の敗戦後の言動である。自分の地位を守るためにアメリカ軍に協力し、部下にウソの証言をさせるなどの行動は、この上ない利己主義である。何らかの原因で戦争が起こってしまうのはしかたのないことかもしれないが、一度、戦争が始まったならば、敵国民はもちろん自国民にも死者が出るのも覚悟しなければならない。なので、戦争をする時には指導者は敗戦確実となった瞬間に腹を切る、ぐらいの覚悟がないといけない、と思う。
 しかし、昭和天皇には、その根性というか、潔さが全く見られない。東久爾宮稔彦王や幣原喜重郎首相に守ってもらい、のこのこと、その後44年間も、よく生きてこれたな、と思う。戦争で犠牲になった人(日本国民のみとは限らない)に申し訳ないと思わないのか? と思う。周りも周りだと思う。自分が死刑になるのに、本当のことを言わないで天皇を守っていたやつの気持ちがよく分からない。真実を言わなくたって死刑なんだから、いっそ、全ての真実を言った方が良かったと思う。
 つまり、まとめると、戦争責任について大部分は、戦時中の閣僚で、少しが昭和天皇にある。しかし、昭和天皇の終戦から敗戦以後の行動は、とてもイサギが悪く、利己的な考えでさもしいし、あわれな人間なのだ、と思う。でも、イサギ悪い、という点でいえば、開戦時の閣僚だった岸信介や、右翼の小玉よしおなどの、アメリカの占領政策の転換でA級戦犯を逃れた人々も、かなり往生際が悪いと思う。「『戦争をやろう』と決めたところにいた以上、それを止めなかった人も含めて、他人に言われなくても、自分で責任を取るのは当り前」と僕は考えている。
『我が闘争(ヒトラーとアウシュビッツ)』のビデオに映っている人たちからは、以前、『アンネの日記』を読んで、少しは知っていましたが、文面だけでは語りきれないヒトラーの冷酷さなどが、伝わってきました。『侵略(日本軍はアジアで何をしたか)』は、見ていてショックでした。人を殺すのを楽しんでいるなんて、本当にこんな人がいたのか、と思うととても怖かったです。
 この戦争の責任は、天皇にあったのではないでしょうか。天皇の「戦争する」という決断させなければ、この戦争は起こらなかったのではないでしょうか?