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ますだみやこニュースNo.50

2006.6.17

■増田さんとともに平和教育を進める会事務局■川崎市多摩区三田1の15の7の102■代表:大野昭之(044-922-3618)
■郵便振替:加入者名 増田都子 口座番号 00190−3−410142 年間会費:2000円

●ぜひ、7・9集会、裁判の傍聴にご参加を!真実を教えた教員はクビ!?
増田さんの不当解雇撤回を求める7.9集会にぜひ、ご参加を!

スピーチ 森正孝さん 映画『語られなかった戦争 侵略』監督

7月9日(日)午後2:30〜
会場 豊島区勤労福祉会館6階大会議室
   (池袋駅・メトロポリタン口徒歩5分・消防署となり)

●都教委による3右翼都議(土屋たかゆき、古賀俊昭、田代ひろし)への増田・個人情報漏洩は「違法」ではないのか? を問う裁判闘争が、いよいよ判決を迎えました。ご都合の着く方は、ぜひ、以下の裁判の傍聴にご参加を!

6月28日(水)都教委「個人情報漏洩糾弾裁判」判決  13:10〜626号法廷

●また、3右翼都議糾弾裁判! も佳境に入り、いよいよ本人尋問です。
 東京都の民主教育・平和教育破壊に狂奔してきたナマ!? の3右翼都議が、目の前で見られますよ!

7月14日(金)627号法廷において、10:30〜土屋、午後に古賀・田代の尋問
(抽選になりますので、10:10までに東京地裁前に集合してください)

ノ・ムヒョン大統領のメッセージを伝えられる!

 
5月12日から13日まで釜山市民団体協議会から招請されて、講演をしてきました。
13日には、釜山市教育監(日本で教育長に当たる職・選挙で選ばれる)で、釜山出身のノ・ムヒョン大統領の信頼が厚い、SEOL・ドンゴン氏が大統領のお言葉を伝えられました。「勇気のある先生に会いたいと思いますけど、今は、国家関係が微妙な時期なので会うことはできませんが、いつか会いましょう。関心を持っていますので頑張ってください」


以下は、その模様を報じてくれた韓国の東亜日報、国際新聞、釜山日報の増田・釜山講演の記事です。

☆東亜日報 06年5月13日
‘’侵略歴史知らず何の反省ですか‘’
‘教科書歪曲’を批判したとして教師免職、増田氏

「過去の侵略と植民地支配の真実を知るとき、反省もし、謝罪もすべきです」12日午後、釜山東区釜山日報大講堂で、釜山市民500余名は日本東京靖国神社隣の千代田(九段)中学校の社会科教師をしていて、‘’歴史教科書歪曲‘’を批判したという理由で免職された増田都子氏の講演に拍手を送った。

氏は去年、ノ・ムヒョン大統領の3・1節記念辞を授業時間に活用し、「真正な和解のために日本人は何をすべきか」について、生徒達と紙上討論をしたことで、東京都教育委員会から「教師不適格」として免職処分を受けた。
 市民団体の釜山民族学校の招請で釜山を訪問した氏は「侵略を否定し、偽造した教科書で学んだ日本の若い世代は、国際社会の中で常識を身につけることができない」と強調した。

これに先立って増田氏は、11日、釜山市教育情報院講堂釜山地域初・中・高校社会科担当教師600余名の前で、これと同じ内容を講演した。
 韓日市民連帯では、釜山民族学校を主軸にソウルと釜山地域500余の市民社会団体が参加、日本では教育基本法改悪反対の全国的市民団体などに呼びかける予定だ。
 増田氏は、「韓日両国の友好と信頼のためには、正しい歴史認識が必要である」とし、「以後、中国との連帯も進めたい」と語った。

☆国際新聞 06年5月12日
‘’日本がアジア歴史偽造‘’
  11日午後、釜山鎮区の釜山教育研究所講堂に集まった歴史・社会科教師600余名は、教育当局から免職された日本人女教師増田都子氏の講演に耳目を集めた。
 
 日本東京靖国神社近隣の九段中学校で日本の歴史歪曲を批判し、ノ・ムヒョン大統領の3・1節記念辞を教材に使ったという理由で教壇から追われた増田都子氏は、「ノ大統領の演説が日本人の反省を呼び起こし、生徒達に韓日平和を教える良い教材になる」と判断したが、去る9月、長期研修となり収容所のような研究室で監視されていたが、3月末に結局免職になった。
  増田氏は、「法的、政治的関係の進展だけでは両国の未来を保障することはできない。真実と誠意を持って、両国の国民間を塞いでいる心の障壁を崩し真正の隣人として出直すべきだ」とするノ大統領の演説に大きな感銘を受けた。真正の隣人となるために日本人がすべきことについて生徒達と共に苦悶した。増田氏が紹介した生徒達の反応はこうだ。「日本政府の官僚たちの頭は悪い。本当に賢い人は真実を正しく教える」「なぜ真実を教えないのだろうか。 日本のアジア侵略は、曲げられない事実ではないか」「韓国の三・一運動の原因は我が日本だ。」「韓国民の抑えた怒りを無視した日本が恥ずかしい」
 
 増田氏は「日本の歴史偽造主義者達は『日本は一体どこを侵略したか』ということを問うている」といい「彼らに韓国独立記念館や南京大虐殺記念館に行って、眼前に広がる具体的な証拠を見ろ、と言いたくなる」と強調した。氏はまた、「通常は『歴史の歪曲』とか『歴史修正主義』という言葉を使うが、私は、これでは生ぬるく『歴史偽造主義』と呼ぶべきであると思う」と語った。
  
増田氏は特に、「東京都教育委員会は歴史偽造教科書を好んでおり、このような教科書で学んだ生徒達は常識を身につけることもできず、国際社会と協調できない」と批判した。また「日本が侵略と植民地支配に対して正確に知り、謝罪できるとき、韓国と友達になれる」と述べた。

  増田氏は、「過去を忘れるために『未来』を提案するのではなく、『過去を直視』した上で、より良い未来を作るために力を結集しよう」と講演を締めくくった。
  この日は授業時間を変えてまで参席した教師達で会場を埋めた。釜山クンミョン初等学校、チョン・ヒョンキョン教師は「韓日の過去事を正しく教えるために教師の役割がどんなに重要であるかを思う。両国の教師達が、正しく真実の教育の先頭に立つのを望む」と感想を語った。

☆釜山日報 06年5月13日
‘’日の侵略行為、明白な真実‘’
―歴史歪曲を批判し罷免された日本教師、増田氏が釜山で講演―

「日本は、なぜ子ども達に真実を教えないのだろうか? 日本が過去に行ったアジア侵略は、歪められない真実ではありませんか?」 11日午後3時30分、釜山市教育研究情報院大講堂では釜山地域の歴史・社会科教師600余名を集めての意義深い講演が行われた。

 招かれた講師は、前日本千代田(九段)中学校教師増田都子(56歳)。氏は去年、ノ・ムヒョン大統領の3・1演説を授業教材にし、「日本が歴史的な反省をしてこそ真の韓日平和をもたらす」とする内容の授業をしたことで、東京都教育委員会から罷免された。
  増田氏は、「1973年、中学校社会科教員に採用されて以来、生徒と紙上討論を通じて日本の侵略の歴史と民主主義の大切さを教えてきた。だが、このような授業方法を理解できない東京都教育委員会と都議会の右翼都議、右派的保護者らによって免職された」と述べた。

  増田氏の授業を受けた一部の生徒が「過去の日本の侵略と蛮行に強いショックを受けたけれど、歴史的真実に目が覚めた」として彼女を支援してきたが無駄だった。
  増田氏は「日本が過去の侵略行為を明確に認識して、生徒らに正しく教えてこそ、日本が再び侵略を起こさないと考えて歴史を教えてきた」と語った。また教科書には載っていない侵略行為を明らかにして反省してこそ、アジア各国と真の和解が可能だと考える。増田氏のこの授業に対して一部都議会議員は「日本は、いつ、どこを侵略したのか!」と主張した。

  都教育委員会は彼女を「悪い授業をする教師」と烙印を押して研修に送った。研修所では、壁に向けた机と椅子、一挙手一投足を監視する職員がおり、侵略の歴史を教えないで、扶桑社教科書(日本歴史歪曲教科書)に対する批判を反省せよ、などが主要な内容だった。それに反論したら都教委は、彼女を罷免した。
  増田氏は、「日本の歴史歪曲行為は事実上『歴史偽造』と言わねばならない」とし、より良き未来のために韓・日・中が連帯しよう、と提案して講演を終えた。(キム・ジョンキュン記者)

●伊沢都議、都議会本会議(6月14日)において都教委を追及!

パソコンのある方は、ぜひ、http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video2006-t2.htm
で見てください。

 職員会議での採決禁止の4・13通知の違法性、3悪都議の一人の古賀と扶桑社の誤った歴史認識を批判した事へのリベンジとしての増田免職処分の違法性、米長教育委員のスキャンダルによる信用失墜行為に対する調査要求の3点が中心でした。
その追及の鋭さに、3悪都議をはじめ、必死のヤジで伊沢都議の声が聞こえないくらいでした。(詳細は次号「ますだみやこニュース」をお待ちください)