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ますだみやこニュースNo.43

2004.5.15

■増田さんとともに平和教育を進める会事務局■川崎市多摩区三田1の15の7の102■代表:大野昭之(044-922-3618)
■郵便振替:加入者名 増田都子 口座番号 00190−3−410142 年間会費:2000円

●出版記念パーティ盛大に開かれる

「教育を破壊するのは誰だ!」 増田都子著 

 4月24日の「出版を祝う会」には、お忙しい中、70名弱の方にお集まりいただきました。ご出席くださった方々にはたいへん、ありがとうございました。また、メッセージをお寄せくださった方々にも、たいへん、ありがとうございました。出席者の感想をお知らせします。

○たくさんの方々のお祝いがあり、本当に良かったですね。増田さんの頑張ってきた事が多くの人の励みにもなって来た事がよく分かる会でした。九段中の同僚と東京教組特区教・委員長の福島さんのスピーチ、三鷹市選出の伊沢都議さんという存在が、私にはとても嬉しかったです。国労のかたの話も、全労協の議長の話にも心をゆすぶらされました。共に増田さんと同じ、厳しい中を闘いぬいてきた方々だからこそですね。

 都教委による異例の嘱託採用拒否をされて裁判をしている田畑さんが、介護しているお母さんのことを気にしながら2次会に参加してくださいました。よくここまで頑張っているな。田畑さんも、すごい人だなーと思いました。

 ともかく増田さんの本は、面白いです!! 小説は、主人公が、本から外には出て来れませんが、これは、生き生きと現実に、生きて活躍しているのですからね。昔から私は、「事実は小説より奇なり」という言葉が好きでしたが、「事実は小説より喜なり!」にしたいくらいです。「やったぜ!」と言う増田さんの声が聞こえてくるようです。まだまだ厳しい闘いは続きますが、増田さんの闘いを本当にわかってくれる人がたくさんいることが、何よりの励みですね。

○ご苦労様でした。国労や沖電気の労働問題はいわば資本の論理の貫徹として、教育の前に攻撃にさらされた最前線と言うことでしょう。資本の論理が反米から親米へ。愛国家主義の要請をしているわけで、教育改革も何もすべての政治が企業の下請けとして従属させられてきているので、やはり生々しい怒りの声であったと思います。自分たちの闘いで精一杯なのによくぞ教育問題までと思うことが様々なメ市民運動モで出会う労働 者への感想です。私もアルバイトの土方、そして東洋製罐という大手企業に1年ほど勤めたことがあり、「民主主義は会社の前で消滅する」というような鎌田慧の言葉をあのころタイムリーに聞いた覚えがあります。まさに、利潤の手先(コマ)としての労働者であることが単刀直入に分かります。中曽根も小泉も山崎も・・・そして公 明党もその資本家側の言い分に何の違和感もなく追随し・代弁しているのみなのでしょう。そして今日、そうしたことを重大な問題だと受け止めないでただ「ゆでがえる」のように、自分だけは、権力に追随し、うまい汁を吸えればよいという差別的な日和見主義が教師の中に・隣近所のなかにむきだしにさらしていることが、それ以上にこわい(違和感があります)。

○田中哲朗さんからのメッセージ
 きのうはありがとうございました。増田さんはいい人たちに支えられていると思いました。「インターナショナル、伴奏しろ」と言われたので、楽譜を探しましたが見つからずネットで歌詞を探して自分でコードを書いて持っていったのですが、普通はもう少し高いんでしょうね。ひさこさんともジョイント出来たし、うれしかったです。増田さんの存在はこのご時世とても大きいと思います。ひどい情勢とは言っても殺されることは無いのだから、ともにがんばりましょう。(田中さんの歌は、いつ、聞いても、心に沁みます!彼の伴奏で、川村寿子さんが美声で「雨ニモ負ケズ」をアメージング・グレースのメロディーで歌ってくれました。)

 私も、この「足立十六中事件」に巻き込まれなかったら、国鉄不採用問題とか、沖電気問題とか、自分とは全く無関係だと思って日を過ごし、挙げ句の果てには(!?)全教=都教組の永年組合員表彰なんぞを受けていたかもしれません。
 七生養護の保護者の洪さんも挨拶で「七生の性教育への攻撃のおかげで、たくさん友達が増えました」と言われましたが、一母親が起こし、3悪都議、産経、都教委などによって拡大の一途を辿った、「足立十六中事件」がなかったら、あの場に集まった人をはじめとして支援してくださる方々(真実を求め、真実を語り、真実を行う人々!)と知り合うことは全くなかったのでした。そう思うと「人生って不思議! そして、とっても、おもしろい!」と、改めて思いました!
 それは、ともかく、「3悪都議&都教委弾劾裁判勝利の暁には、勝利集会を都議会議会棟第1会議室(!?)で開くゾッ」と固く決意をしています! その折には、ぜひ、皆様、ご出席を。

○出席者から、送られてきた感想
 きのうは増田さんを支える多くの方にお会いする機会をありがとうございました。本は忙しくてまだ3分の1くらいしか読んでいませんが、97年頃から都教委も区教委もこんなことしていたのだと、改めて驚きました。いま、本の中に出てくるような人たちと同じような人たちにたくさん出会っているので、そうそうこんな人がいるのよねと、うなずきながら読んでます。保身のために何も見えなくなり、何でもする人たちがいるなんて、真面目に善良に生きている普通の人たちにとってみれば、直接出会うまでは信じられない世界ですよね。処分されて闘っている多くの先生や七生の先生もそうでした。わたしは多くの人事委員会や裁判を傍聴していて、校長、指導主事、市教委などが平気でうそをつくのを見て、人間て悲しくてバカだなと思いますが、そんな人たちのために不利益をこうむるのはたまりません。
 本の経歴を読んで、私は1949年生まれで1浪しているのでまったく同じ時代を過ごしていたのだと思いました。あの時代に問い直したことを私もずっと問い続けているつもりです。大学闘争は、年上だとか教授だとか今までの決まりだとかではなく、何が真実なのかきちんと一緒に対等に考えようと未熟だった学生たちが突きつけたはずでした。でも、変わり身の早い人たちは、大企業に就職し、エリート官僚になり、今悪いことをいっぱいしています。都教委のトップもその世代です。そしてあの時代を沈静化させるために、統一教会を利用した大学が少なからずありました。その世代が土屋や田代や野牧たちだと思います。私たちは、ノー天気に『戦後の民主主義』を謳歌しすぎたのかもしれません。真面目に生きているだけではだめなのですよね。したたかに生きなくてはと思います。やはり次世代のためにも、「絶対勝つ」という頼もしい増田さんの決意にエールを送ります。

当日、届いたメッセージ
○北村小夜さんから

 出版、おめでとうございます。増田さんの抵抗の記録、闘っている仲間にも、めげそうになっている仲間にも大きな励ましです。急用で参加できません。盛会を祈ります。

○高橋哲哉さんから
 政治や行政の理不尽極まりない教育破壊の動きに対して、敢然と闘ってこられた増田さんの行動には、日頃から強い共感と敬意を覚えてきました。今回、その闘いの記録が、立派に一書にまとめられ出版されたことは現在の反動的な日本社会の流れに、日々それぞれの立場で抵抗を続けている私たちすべてにとって、かけがえのない励ましだと思います。私は、特に、その中に書かれた増田さんの、体験を通した教育にかける思いの深さに感銘を受けました。教育基本法と憲法の改悪に向かう流れに抗して平和と自由の精神の教育の復権を求める者として、共に頑張りましょう。
●個人情報漏洩裁判で、都教委を追いつめる!
 4月28日、都教委に対する国家賠償裁判公判がありました。これより先、都教委は3月3日付準備書面で、なんとも「盗人猛々しい」居直りの見本を示していました。それによると指導部管理課長の秦正博は、99年11月24日付のファックスで4枚にもわたり、私の病休の病名まで含む個人情報を土屋に送信していたのです。「内容通知・依頼・照会・回答・報告・連絡」「件名 増田教諭に関する資料の送付について」「メッセージ このことについて別紙のとおり送付しますので、よろしくお願いします」として。また00年3月27日付で指導部指導企画課長の近藤精一は「先日、お問い合わせいただいた、足立区立第十六中学校増田都子教諭の、11月23日以降の状況について、別紙のとおりご報告申し上げます」として「送付文書2枚」を、これは、たぶん郵送していました。それを、なんと「都教委としては、都議会議員の議会活動に対し、教育行政の円滑な運営を目指すとともに、都議会における教育行政に対するチェック機能を十全に果たすことに資するために、可能な限り資料提供を行ってきたものである」!? とヌケヌケと、イケシャーシャーと書いてきたのです。「可能な限り」の個人情報の提供!?土屋が要求したものは、なんでも「可能な限り」唯々諾々と「資料提供」してきた、ということです。
 そこで、私は、市民の党の都議会議員・伊沢けい子さん(三鷹市選出)の協力を得まして、彼女に人事部職員課長に対して、都教委が都議・土屋には「可能な限り提供を行った」という「増田都子教諭」に関する個人情報の「資料提供」を請求してもらったのです。
 その際の文書には、都教委が使った文句をそっくり使って「議会構成員たる都議として、東京都における教育行政のチェック機能という職責を十全に果たすため」と明記してもらいました! ところが、ところが、職員課長は、なんと伊沢都議に対しては、増田教諭・個人情報の「資料提供」を全面拒否したのです。理由は情報公開条例第7条2項に「個人を特定できるものは公開してはならない」とあるからとか・・・!? 縦割り行政のため、法務部と人事部とは情報交換をしていなかったんでしょうかね?(笑)
 4月28日付書面においては、増田側は、もちろん、この伊沢都議の「資料提供」請求書類と人事部職員課長の拒否文書を証拠として提出しました!
 「被告の主張の虚偽性、恣意性はあまりにも明白である(増田側準備書面)」! 上記、秦某や近藤某やらの都教委指導部管理課長・企画課長らは、都情報公開条例違反、都個人情報保護条例違反、地方公務員法の守秘義務違反(「懲役1年以下、または罰金3万円以下」の刑)という犯罪行為を犯しながら、「可能な限り提供を行なった」と平然としており、都教委は組織を挙げて、これを「正当」と主張する厚顔無恥さです。
 一方、これを都議・土屋に関していえば、都教委指導部課長らに、都情報公開条例違反、個人情報保護条例違反、地公法の守秘義務違反を教唆扇動して実行させて増田の個人情報を違法に入手した上、土屋自身も都情報公開条例違反、個人情報保護条例違反、地公法の守秘義務違反(「懲役1年以下、または罰金3万円以下」の刑・・・都議も特別地方公務員ですから、もちろん、これが適用されます!)を犯して、俗悪本に公開して増田のプライバシー権、名誉権を侵害するという犯罪行為を犯した、ということになります!
 和久田弁護士の準備書面はパーフェクトの出来だったと思いますが、次回、6月30日の公判までに、都教委側が、今度は、どんな居直り三百代言・準備書面を出してくるか楽しみです。
 なお、この都教委の法令=ルールを破って恥じぬ、あまりにも厚顔な犯罪行為に対して、増田側は請求の拡張を行いました。
 「被告は、教育庁広報紙に、別紙謝罪文を掲載せよ」別紙「東京都教育委員会は、1999年4月19日から同年11月24日にかけて、増田都教諭に関する個人情報を、都議会議員である土屋敬之氏、古賀俊昭氏、田代ひろし氏に対して、東京都情報公開条例第7条2項、東京都個人情報の保護に関する条例第10条第1項および第11条に違反して、漏洩するという違法行為を犯しましたので、本紙面を持って、増田都子教諭に対して、謹んで謝罪いたします」
 賠償金だけでなく、なんとしても、「教育庁公報」に、この謝罪文を載せさせなければ、私は、納まりません。都教委の違法行為・犯罪行為は、これ以上ないほど明々白々ですから、裁判所には、賠償金だけでなく教育庁公報への謝罪文掲載も、ぜひ、認めてほしいものです!
●増田さんとともに平和教育を進める会、総会のお知らせ!

6月19日(土)13時〜17時豊島勤労福祉会館

この1年回の闘いを総括し、今後の闘いを展望します。是非、ふるって、ご参加をお願いします。以上です。


会費ご納入のお願い
毎度お世話になります。総会ごとに会費のご納入をおねがいしています。よろしくお願いします。下記への振込みをおねがいします。
郵便振替:加入者名 増田都子 口座番号:00190-3-410142  年間会費:2000円