Home |
|
<近況報告、その1> 11月6日(木)の朝1時間目、空き時間で授業がなかったとき、教頭から校長室に呼ばれました。もう一ヶ月くらい前に私の担当だった週一回の学年集会で、私が話したことが、生徒から、PTA役員をしている保護者(たぶん、校長の話しぶりから父親は皇宮警察官らしいです)に伝わったことで、クレームが付いた、ということのようです。九段中では毎週、金曜日の朝8:05〜8:30(8:15からは職員打ち合わせなので、担当の教員以外は職員室での打ち合わせに出る))は、体育館で3年の学年集会と決まっていて、前もってテーマが決まっており・・・たとえば『50周年記念式典を終えて』とか『最近のニュースから』とか・・・生徒全員に意見発表させることになっていて、生徒発表の最後に担当教員が、まとめの話やら連絡やらをします。その日は私が担当でした。 校長「増田先生が、学年集会でご自分の裁判のことを話された、ということで、『校長は知っているのか?前もってどんなことを話すか聞いていないのか?』ということでした。『学年で決めることなので、校長が前もって内容を聞く、ということはないので、聞いてみます』とお答えしておいたんですが、どういうコトだったのか、お聞かせ願えませんか?」 増田「テーマが『友達から学んだこと』というモノでしたから、実は『休み明けテスト』の再テストを、再々テスト、再々再テスト、再々再々テストというように放課後、連続一週間やったときに、O君にカンニングして答えを教えてあげた生徒がいて『こういうのを友情というだろうか?』ということを、生徒に投げかけたいと思っていました。それで、ちょうどテーマがピッタリでしたから、私の体験を話したんです。 それで、みんなに考えてほしいんだけど、この前、連続一週間、再テストをしたとき、ある生徒に答えを教えてあげた生徒がいたんです。これって『友情』って言えるかなかなぁ?増田センセの時は、増田センセは間違っていない、という前提があったんだよ。一番、大切なことは『本物の友情って何か?』ってコトじゃないかなぁ?それが、本当に、その子のためになるかどうか、ってことね、それを、よく考えてね。』だいたい、そんなことを話したんです。』 校長「なるほど、よく分かりました。ただね、増田先生、生徒には、受け止めかたがあるからねぇ。先生の意図とは別に、その、先生の体験が、あんまりナマだからインパクトがあって、それだけが印象に残ったんじゃないかなぁ。」 増田「ええ、そうだったかもしれませんが、いろいろな受け止め方は、あっていいんじゃないですか。生徒の心に残ったモノ、それは『ナマ』のモノだったからです。」 教頭「でも、増田先生、あんまり、先生の思いが表面に出過ぎては、生徒の受け止め方は、そのインパクトのある部分に惹かれて、それを保護者に話すと、保護者の受け止め方は、また違ってきますからねぇ」 校長「この保護者は、先生が日本国憲法の成り立ちのところで、『今の憲法は天皇制を残す保障のために作られた』と言うことも教えられましたね、そのことについても、言われてきていたんですが、宮内庁関係者の保護者の子どもは傷つく、ということで」 増田「でも、校長先生、これは、全く歴史事実として確定しているモノで、これは右から左の学者まで、認定しているところですよ」 校長「ま、そのことについては、その後、何も言われていないんで、ある程度の納得はしたようなんですが。でも、裁判とか、あまり『ナマ』のモノは出さない方が良いんじゃないでしょうか」 増田「先生、生徒にとって、一番、心に残るモノは『ナマ』つまり、リアルな社会の中で、教師がいかに生きているか、ということではないでしょうか。『ナマ』のモノを見せないで知識だけ、無菌培養で育てて、どうして『生きる力』が身につくでしょうか?私は、教師の『ナマ』の体験を語ることは大切だと思いますが」 校長「ええ、まぁ・・でも、生徒の受け止め方、保護者の受け止め方は、いろいろですから、あまり『ナマ』のモノは出さないようにしていただきたいんです。それは先生のためでも、九段中のためでもありますから」 増田「ええ」 ということでした! でも、実は、あの学年集会の後で、たくさんの生徒から「増田先生の話を聞いて感動した」と口々に言われたのですが、中に数人の男子から「増田先生の話の後段のカンニングの話しは、よけいだったよ」と言われたことは話しませんでした!? <近況報告、その2> 土屋たかゆき・田代ひろし・古賀俊昭の3悪都議を名誉毀損、プライバシーの侵害で提訴しています。前回も、お知らせしましたが、その俗悪本の中で彼らが私の個人情報を都教委から不正に入手して公開していることを指摘したことに対して、彼らは、以下のように居直った準備書面を出してきていました。 「被告ら(土屋・田代・古賀)が、原告(増田)が指摘する報告書、処分説明書、発令命令書等を当局から入手していたのは事実である。しかしこれらはいずれも被告らが議員の立法調査権に基づく資料提供により、教育庁から正当に資料提供を受けたものである。もちろん、その使用に当りなんらの留保も付されておらず、議会内外における議員活動に用いることを当然の前提として提供されたものである。その行為が直ちに原告のプライバシー権を侵害するとの主張は承服しがたい。 また、内容も『原告個人に関する情報で公開してはならないもの』ではなく、教育委員会による懲戒処分に関する公的なものであり、原告のプライバシーを構成するものではない」 そこで私は、土屋らと同じ、ある都議会議員の方に御願いしまして、全く同じものを『議員の立法調査権に基づ』いて『教育庁から正当に資料提供を受け』ていただくよう教育庁に要求していただきました。その方は「私は、資料をいただいても公表しないから」とまで、『教育庁』に言ってくださいました。ところが、ところが・・・ 担当者は、以下のような文書を以って、「資料提供」を完全に拒否してくれたのです!?なんと、ただの一枚も、この都議には「資料提供」してくれなかったのです。 「 ご依頼がありました資料請求につきまして、下記のとおり情報公開できませんので、ご了承ください。 個人の尊厳及び基本的人権の尊重の立場から、個人のプライバシーを最大限に保護するため、特定の個人が識別できる情報については非開示としています。 この考え方は、公務員の勤務態度、処分歴等職員としての身分取扱いに関する情報などの取り扱いにも該当します。(参考:東京都情報公開条例第7条第2号) なお、処分についての公表は、『学校に勤務する教職員の懲戒処分等の公表について』(平成12年12月26日付)よりプレス発表などで公表しております。」 土屋ら3都議に対して『もちろん、その使用に当りなんらの留保も付さ』ず、『議会内外における議員活動に用いることを当然の前提として』増田の個人情報を『教育庁から正当に資料提供』したという『教育庁』『当局』の人物は誰でしょうね? 実際には『個人のプライバシーを最大限に保護するため、特定の個人が識別できる情報については非開示としています。この考え方は、公務員の勤務態度、処分歴等職員としての身分取扱いに関する情報などの取り扱いにも該当します。(参考:東京都情報公開条例第7条第2号)』として、他の都議には資料提供を拒否するような個人情報を、その俗悪本に載せて公開しても、土屋・田代・古賀の3都議は「プライバシー権を侵害するとの主張は承服しがたい。また、内容も『原告個人に関する情報で公開してはならないもの』ではなく、教育委員会による懲戒処分に関する公的なものであり、原告のプライバシーを構成するものではない」なんて言い張っていいものでしょうかしらね? タダ、残念なんですが、この情報については、この都議の方から「裁判所に出さないでほしい」と言われたので、出すことはできないのです。これを出せば『鉄壁の勝利』と思ったのですが、この方に、ご迷惑がかかってはいけませんのでしかたありません。しかし、これを出さなくても完全に『三都議の、教育庁氏名不詳者に対する情報漏洩教唆扇動により地公法の守秘義務違反を犯させて、不法に個人情報を入手し、それを公開してプライバシーを侵害した』ということは立証できると思います! さて、11月21日(金)午後1:15から東京地裁627号法廷で3悪都議弾劾裁判公判がありますので、傍聴できる方は、どうど、ご参加よろしく、お願い申し上げます! また11月29日(土)、午後1:30から豊島勤労福祉会館で、小森陽一先生を迎えて集会を開きますので、どうぞ、ご参加をお願いします! 以下は、たまにウヨクの掲示板をのぞいて情報収集をしている中で、右翼的教員から土屋への、とてもおもしろいクレーム!?があったので、つけくわえておきます。 土屋たかゆき様 転送 投稿者:池上 透 投稿日: 9月11日(木)02時23分44秒 8049 都議会議員・土屋たかゆき様 管理人 2003/09/03 22:14 土屋先生が東京都の公教育をよくしようと尽力されているお姿には敬服致しますし、先生のお考えにも賛同しております。この度も、某養護学校において、常識では考えられないような性教育が行われていることを告発されましたが、それについても強く賛同させていただきます。まさにカルトとおぼしき団体による、民意を無視した急進的な性教育が、子供たちに多大な悪影響を及ぼすであろうことは想像に難くありません。 ですから、よけいな時間と書類を使って週案を作ることに、現場の者は何一つ(本当に何一つ!)意義を見出せないのです。長期的な展望に立った指導が必要だというのなら、「シラバス」を作成して、広く公開しているわけですから、それで充分ではないですか。
『中学生マジに近現代史』、『真実は必ず勝つ』のNO4はじめ裁判関係の諸資料を、お送り頂き、ありがとうございます。 反動3都議、展転社に対する名誉毀損、人権侵害事件訴訟を支持し、当事者である増田都子教諭が訴訟に勝利するように、お互いに奮闘したいと思います。支持者名公表のさいには、肩書きに「作家」でけっこうです。 自民党内閣下の文教府の憲法違反、皇国区史観そのままの「偏向教育」方針、全く困った、箸にも棒にもかからないシロモノです。問題の根底に、そのような「偏向教育」に汚染されて、そうであればこそ無責任な「密告」、「チクリ」を常習とする保護者が、依然として地域社会に根をはっていることですが、そうであればあるだけ、このような現場教育の実践と、訴訟も辞さない提起を通じて、事柄を社会化することに、そうして「国民性」の改造と啓蒙に必須の過程となるものと考えられます。これこそが生きた教材です。 さしあたり訴訟裁判勝利のため、何かやることがあれば、お申し付けください。 ご健在、ご健闘を祈ります。紹介して下さった津田道夫さんにも御鳳声ください。
11月7日夜、国立駅前の商協ホールで、「銃の脅かしにまけないぞ!緊急集会」がありました。10月26日深夜、国立市の多摩教組事務所に、「建国義勇軍国賊征伐隊」を名乗るものによって、一発の銃弾が打ち込まれたことに、抗議する集会です。さすがに多摩教組だけでなく、親組合の東京教組も名前を連ねました。 この場所での集会は、このところ参加者の少ない状態が続いてきましたが、この日は、集会が始まる前から会場はいっぱいとなり、何人のひとが後ろに立っていました。100人を超えていたのではないでしょうか。 集会は、委員長の長谷川さんの経過報告の後、参加者が次ぎ次ぎと発言する形で進められ、実に熱のこもった集会となりました。長谷川さんによれば、銃弾は押入を突き抜けて、塩化ビニルの下水管をも貫いていたとのことです。近所への対策など、大変とのことです。 私どもの会の代表の大野さんも、おおむね以下のように発言されました。 先日、教基法改悪に反対する12.23集会の実行委員会に出席した。今回の多摩教組へのテロルは、多摩教組が教基法改悪反対、日の丸・君が代強制反対などの闘いの先頭を担っているから起きたことだ。そういう意味では、力が認められたということ、喜ぶべきことかもしれない。 ところで、12.23の実行委員会には、全教は代表を送っているが、日教組は出していない。ぜひとも、この集会の成功のために、日教組にも参加してもらいたい。60年代後半のベトナム反戦闘争のころ、『世界』編集長の吉野さんに、平和運動、原水禁運動だ対立していた社会党系と共産党系を統一させるには、日教組が鍵だ、そのために人肌抜いてで欲しいと言われ、当時委員長だった宮之原さんと吉野さんの会談を設定したことがある。こういう時こそ全組織が力を結集して闘う必要がある。日教組がともに闘うように、働きかけていく必要がある、等々。 私も、3都議裁判への支持をよびかける学校ユニオンのビラを配布し、右翼暴力団のテロが幅をきかせるのは、石原都知事や土屋都議ら政治家連中がこうした連中と同じ様な水準に堕落しているからだ、増田さんに対する土屋都議らの誹謗・中傷は、まさに言葉による暴力、銃弾だ、力を合わせて、反撃していきましょう、と発言させていただきました。 アイムの江藤さんは、12.23集会をぜひとも成功させよう、みんなで行こうと呼びかけていました。長谷川さんは、最後に、脅かしに屈せず、これまで通り淡々と闘いを貫いていくとの決意を表明しました。これは、もちろん全参加者の共通の気持ちでもあったでしょう。
|