小田原・近現代史講座のご案内 08/10/14

以前、豊田義信さんより、あびこ平和ネット主催の近現代史講座案内の中で、少し、ふれていただきましたが、小田原でも9月28日に第1回近現代史講座を開かせていただきました。

  ここで、受講者のお一人の男性が、私の母校の島根県立大田高校の1年先輩だ、ということが分かりました! もちろん、全く知らずに参加されたんですけど。共通の知り合いがいました。本当に世の中、広いようで狭い!? と再確認。

●次回の第2回は11月2日(日) 午後2時〜4時、小田原市生涯学習センターけやき(旧中央公民館)第1会議室で行いますので、お近くでご都合の付く方は、どうぞ、おいでください!

● 以下、4人の方からの「『富国強兵』『殖産興業』政策に対する賛否」「授業の感想」をご紹介します。関心のある方は、こちらに全文があります。

*中学生になった気分での歴史の勉強は、とても良い時間となりました。続けて参加したいと思いました。自身の浅い知識を確かなものに重ねていきたい。

*「富国強兵」「殖産興業」政策は、賛成とも反対ともどちらとも言えない。明治維新は急ぎすぎた無理のある近代化であり、不十分な改革であった。(「革命」?「改革」?)外圧に対する反応として、この政策はいたしかたなかったのか疑問・・・「歴史に『IF』はない」とはいうが・・・

 我孫子(湖北)の近現代史講座の授業を聞いてみたいと思っていましたが遠いため行けなかったのですが、小田原には父もいますので来ました。特に近現代史は、さっぱり教わっていないので勉強中です。

 ペリーの黒船来航の航路を世界地図に書き込ませたのは非常に良かったと思います。資本主義市場獲得の勢力が伸びていく様相が分かりやすかったので。ただ、授業は早口で早飛ばしとは思います。

*「富国強兵」「殖産興業」政策には反対。明治国家の強権的体質が武力政治、ひいては昭和の軍国主義を生んだと思う。この政策から、民主主義は圧殺され、日本は凶暴な強盗国家になった。むしろ、東アジアの諸国と共に西欧資本主義列強が加える苦難を共にした方が良かったと思う。

 授業は非常にめまぐるしかったが、一本の筋が通っていたのを感じます。これを深めていくことは限られた時間の中ではたいへん困難があるだろうが、粘り強く続けていってほいしい。

*「富国強兵」「殖産興業」政策に賛成。明治初期の状況を見ると、この政策は良いことより悪いことの方が多いように見えるが、人々が自由にやりたいことをできる可能性が出てきた、という点は良かったと思う。現在の状況を考えると、市民のための政策ではなく、支配者側に有利になるように考えてなされているのは、いつの時代も同じだとは思うが。

 明治の「殖産興業」にしても、税金で作られた官営工場・鉱山を、資本家が結局、払い下げを受けて財閥になっていった。こいうことが、今の大企業がリストラなどをして格差社会を作る元になっていると思う。

 授業を受けて、今の授業はとても速いスピードで進むのだと改めて思った。一番、時間をかけて学びたいところなのに、教師がゆっくり時間をかけられない現実は良くないと思う。

増田より
 「ドイツでは、中学校でも、たいへん分厚い教科書で、近現代史を1年間かけて学ぶ」と聞きました。「日本の中学校では文科省による学習指導要領の規定で、原始時代から現代までの数百万年を、たった1年間(105時間)で学ばさなければならないのです。

●皆様に追伸
添付写真のお花は、主催メンバーのお一人の真鶴の女性が畑で育てて講義の机に飾ってくださり、お土産に持たせてくれたものです。しばらく、ウチの窓辺を彩ってくれました。紫苑、オミナエシ、鶏頭がありましたが、主役のあのミニミニひまわりみたいな花の名前が、分かりません。この花の名前をご存知の方に教えていただけたら嬉しいです。