傍聴抽選券も撮影禁止!? 『裁判所前の男』裁判第1回 |
皆さま こんにちは。増田です。長文、ご容赦を! 咋3月13日、東京地裁で、映画『裁判所前の男』※1こと大高正二さんの「建造物不退去罪」※2という罪名での公判第1回がありました。 ※1、映画について法学館研究所HPに紹介があります。 http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/20150420.html ※2、「不退去」の内容は labornetjp.org/news/2017/1221shasin ずいぶんおどろおどろしい罪名ですが、※2にあるように「『被疑事実』は概略、次のようなものだ。《被疑者は、法廷内で録音機を使用する要注意人物としてあらかじめ把握されていたものであるが、(17年)12月7日午前10時18分ごろ、東京地裁618号法廷前通路で、地裁総務課長補佐Aから退去するよう要求されたにも関わらず、通路にとどまり、10時38分まで、退去しなかった》」ことに対するものなのです。 裁判所の通路は誰がいてもいいところなのに、そして、何の行為もしていなかったのに、裁判所に「要注意人物」と「あらかじめ把握されていた」ために「出て行け」と「地裁総務課長補佐Aから」「要求」されること自体が不当そのものではありませんか! そんな不当な「要求」に20分従わなかったことが逮捕され拘留され刑事裁判被告人にされる「犯罪」行為とは!? 大高さんは、私の「慎太郎都教委による『扶桑社教科書批判』授業で超不当免職」裁判…長たらしくてごめんなんなさい(笑)…に何回も傍聴参加してくださってますので、昨日は都合がついたため傍聴しようと東京地裁に行ったのでした。 まず傍聴券取得のために指定された裁判所建物前に並びましたが、30人ぐらいの傍聴希望者に対して裁判所職員が警備の人も含めて20人ぐらいはいて、とても異様でした。そこで、記念に写真に撮っておこうと思ってスマホを出しましたら「撮影は禁止です」と大きな声で制止されました。そこで、まず、ムカッ(怒)です。なぜ、写真を撮ったらいけないんでしょ? 裁判所に何か不利益があるんでしょうか? で、何気なく、手に持っていた裁判所職員から配られたNO.3の印のある白い「傍聴券引換券」(A3を4つ切りにしたものかな)を見ましたら、なんと「本文書も撮影禁止」!? と書かれているではありませんか…ボーゼン…こんなものを写真に撮ったところで、裁判所に何か不利益があるんでしょうか? 今まで、何度も裁判の傍聴抽選に並ぶために「傍聴券引換券」を手にしましたが、こんな文言があったかどうか全く記憶にないのですけど…今までもあったのかしら? ま、それはともかく、抽選するまでもなく全員入れました。抽選に並ばず、時間ギリギリに来た人も難なく入れました。抽選するほど傍聴参加者は多くないとわかっているくせに、裁判所のイヤガラセでは? 法廷前。法廷に入る前に警備法廷ですので、法廷前の廊下にバリケードがあり、裁判所職員に一人ひとり傍聴券を見せ、バッグを持ってはいる人は中身を開けて調べられる荷物検査の上に金属探知機(?)で身体検査!? をされました。そして、法廷前廊下に並ばされ、また、一人ひとり傍聴券を見せたうえで、やっと、法廷に入れるのです。 法廷に入ると中にも10人くらいの廷吏…だったかな…と言われる人がいて、傍聴者は監視されます。 そりゃね、暴力団抗争の殺人事件裁判なら、これぐらいはしなきゃいけないかもしれませんけども…「私たち良民あるよ。土匪ちがうよ、大人(たいじん)さま〜」!? というような時代にタイムスリップした感じ(笑)…笑っていい問題じゃないんですけど… 裁判官席を見ると、法廷前の裁判官名掲示板には「園山俊彦」と一人の名前しかなかったのに、三人いました。どうして一人の裁判官の名前しか書いてないんでしょ? 謎… 大高さんが手錠をつけられ、3人の警官に囲まれて入ってきました。大高さんって、こんなに色白な方だったのかしら? とびっくりしたほど顔が白かったです。裁判所前で毎日、裁判官・裁判所批判をしていらっしゃったときは、日に焼けてらっしゃったんでしょうか…拘置所では戸外で運動させてもらえないんじゃないかと彼の健康が心配になります。 さて、長谷川直彦弁護士が開廷前に裁判官に質問しました。「まだ、これから公判の第1回だというのに、こんなに物々しい警備は、裁判官に予断と偏見があるように見えます。起訴状以外に何らかの情報が入っているんですか」…私の脳みそ記憶ですから言葉は正確ではないかも… 裁判長は、これを肯定しました。 もう一人の萩尾健太弁護士は以下のように質問しました。「事前に公訴棄却を申し立てました。本来、誰がいても、誰が通ってもいい裁判所の廊下にいたんです。これに対して何の判断もないまま、裁判ということはおかしいのではないですか。」(同上) 園山裁判長は「開廷してから、それも含めまして明らかにしましょう」(同上) そこで、お決まりの「名前は? 本籍は?」等の尋問のあと、大高さんが「なんでこんなに傍聴者を監視する廷吏が多いんですか? 彼らを退出させてください」等の、ごく当然の要求をしました。裁判長の御答えは「法廷の秩序維持のためです。」 大高さんは裁判官の批判をしました。裁判官は、黙らせようとしました。大高さんは「こんな裁判官では憲法に保障された(公正な)裁判を受ける権利は守られないから、私は。退廷します。」と宣言しました。 裁判長は「裁判官は在廷を命じることができます。」と刑事訴訟法を出して「在廷しろ」と命じましたが、大高さんは拒否して、裁判官批判を続けました。裁判長が静かにするように言ったのですが、大高さんは拒否します。そこで、最後、結局、裁判長は「退廷を命じます」…裁判長は公判を続けたかったんですが、大高さんの戦術に嵌ったようです(笑)。 ということで、第1回公判は終了…とてもとても公正な判決は望めそうにありません。 日本は法治国家? 法恥国家!? |