都教委の再雇用の基準は? セクハラ・体罰教員○、「君が代」不起立教員×

 皆さま

 こんばんは。増田都子です。長文、ご容赦を!

 本日早朝、月末恒例、都教委糾弾ビラまきを行いました。以下の内容です。
都教委にとってはセクハラ・体罰(暴力)のような犯罪行為を行った教員よりも、犯罪行為は皆無の「日の丸・君が代」強制に抗議する教員が憎いようです…

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<都教委の再雇用の基準は? セクハラ・体罰教員は採用し、「君が代」不起立教員は不採用…

★セクハラ・体罰教員は「成績良好」⁉  「君が代」不起立教員は「成績不良」⁉
 
 卒業式での「日の丸・君が代」不起立を理由に、2011年春の定年退職後の再雇用(非常勤教員)採用を拒否された、都立学校元教諭3人が東京都教育委員会に対し第3次の「採用拒否撤回等」請求訴訟を闘っています。東京地裁・高裁とも不当判決だったために最高裁に上告中ですが、原告が裁判所に提出した証拠類には驚くようなものがありました。
 
「非常勤教員制度ができた07年度から14年度までの間に、都教委が再任用教員(フルタイム勤務)と非常勤教員に合格させたものの内、過去に懲戒処分された者が83人いた。
 
 その83人の中に、@男子児童に猥褻(わいせつ)行為を行った者、A親睦旅行の際に女性教諭に猥褻行為を行った者(いずれも停職3か月の懲戒処分)、B生徒の登校態度を理由として暴行を加え、傷害を負わせた者(期間は不明だが停職の懲戒処分)、C公金横領で減給処分を受けた者、らがいた。
 
 元教諭側は情報公開制度で得た、これらの書証を提出し、「『都教委が、明白な犯罪行為や破廉恥行為を行った者を合格させる一方、思想・良心・信教の自由で不起立した自分たちを再雇用拒否したのは、著しく社会通念に反する』『平等原則に著しく反する』と陳述してきた。」(『マスコミ市民』2017年6月号掲載記事。永野厚男・教育ライター「都教委、猥褻教員は合格、君が代&s起立教諭は不採用〜」より)
 
 都教委によれば、「明白な犯罪行為や破廉恥行為を行った」教員は再雇用に合格させるほど「勤務成績、良好」⁉で、そんな行為はツユほども無く、ただ「日の丸・君が代」の強制(暴力)は、侵略戦争の歴史に果たした役割から教育現場にはふさわしくないという、良心に基づく抗議の「不起立」教員は、再雇用不合格なほどに「勤務成績、不良」⁉ なのです。
 

★都教委よ、常識的判断力を持て! 
 犯罪行為も破廉恥行為もない教員は、再雇用せよ!
 
 「類似訴訟の、都立高校元教諭22人の再雇用拒否撤回2次訴訟では、15年5月の東京地裁、同12月の高裁とも、再雇用が年金制度改定に合わせ、職員の雇用確保・生活安定を主要目的の一つとしているとし、『("君が代"不起立だけで再雇用拒否した)都教委は裁量権を逸脱、濫用。原告らの採用への合理的な期待を違法に侵害した』と判じ、都側に計約5370万円の賠償を命じている(以下、略)。」(前掲記事)
 
 この判決は「常識的判断力」さえあれば出てくるでしょう。 都教委は、これを尊重せよ!                      
                                               2017年7月27日
                                              東京都学校ユニオン
                                                                 http://www.masudamiyako.com/