都教委ミサイル文書は、どこからの指示?

皆さま
 こんばんは。増田です。長文、ご容赦を!

 「東京都教育庁地域教育支援部義務教育課長」として出された4月21日付都教委の「弾道ミサイル発射時の注意事項の周知について」という都下「区市町村教委」宛て文書があります。そこに記載されていた連絡先電話番号に電話し、以下のようなやりとりをしました。

「これは、文科省から、あるいは他の省庁から『こういう文書を通知してください』という指示があったんですか?」
「いいえ、ありません。私どもの判断で(都下の)区市町村教委に出したものです。」
「それでは、都下のどのくらいの区市町村教委が、こういう文書を出したか、つかんでいらっしゃいますか?」
「いいえ。それは、それぞれの判断なので、特に、つかんではおりません」

 メトロは「(ミサイル)報道により」電車を止めましたが、都教委も「既に報道されておりますが、国民保護ポータルサイトに弾道ミサイル落下時の行動についての情報が掲載されました。」ので「危機管理対応を徹底いただきますようお願いします。」という通知と、4月26日付(Web)日刊ゲンダイで「北朝鮮の弾道ミサイルに安倍政権“お笑い退避マニュアル”」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204233/2
   

と嘲笑された、国民保護ポータルサイトに載っている“お笑い退避マニュアル”そのままをプリントアウトして添付し、通知を都下の各教委に出した、というわけです。

 アベ極右日本会議政権が「北朝鮮のミサイル」を奇貨として「緊張状態」を煽りに煽り、戦争法制の米艦防護…我が自衛隊護衛艦を「米艦の『醜の御楯』」とする…を発動して、森友問題から国民の目を逸らして逃げ切ろうという「一石二鳥」作戦そのものを実行しているとき、それに協力して「危機」を煽ることにどんな意味があるか、ということを「教育委員会」というところは、考えることがないのでしょうか…

 「報道」が、まるで今にも第二次朝鮮戦争が始まって、日本にミサイルが飛んでくるかのように煽りまくり…それなのに、我が首相は花見に興じたり、外遊したりしてましたが…政府から特に「指示」があるわけでもないのに、その「報道」によって電車を止め、新幹線を止め、学校は「ミサイルが飛んできたら、頑丈な建物や地下街に避難する」というプリントを生徒保護者に配布する…

 満州事変、日中戦争、対米英蘭戦争…「国民の熱狂的支持」には「報道」の扇動の影響が、どれほど大きかったか…もちろん、それは、政府の報道に対する「指導(支配)」政策の結果ではありましたが…

 教育委員会(教育行政)&学校は「高いメディア・リテラシーをもって冷静に考え、報道に煽られる愚を犯さないように」ということこそ、言ってほしいものです…