都教委よ、密談会で教育政策を決めるな!

皆さま

 こんばんは。増田です。長文、ご容赦を!

 本日早朝、下記内容…裏面は、都教委・横浜市教委の「関東大震災における朝鮮人虐殺」抹殺を批判する添付の朝日記事(裏面は下記リンクよりダウンロードできます)…の東京都学校ユニオン恒例の都教委糾弾ビラまきを行いました。


 傍聴者のいない裏会議で重要な施策を決定しておき、表の公開定例会はシャンシャン大会にする、という都教委の教育行政は「教育委員会の会議は公開する」という地方教育行政法第14条6項違反ではないでしょうか? 


 しかし、都教委ときたら「懇談会は法律に決められたものではないから法律違反ではなく、会議録も作成する義務はない」、「教育施策について、教育委員の自由で率直な意見を聴取するためには秘密の懇談会は当然(傍聴者のいない懇談会でなければ、教育委員は自由に率直な意見が出せない)」と、シャーシャーとして公文書(裁判所に提出の書面)に書いているのです。


 都教委に、つけるクスリは無いのでしょうか…

ビラ裏面(クリックでPDFが開きます) … 朝日.2016.11.10「私の視点」田中正敬(専修大学教授)

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都教委よ、教育委員「懇談」と称する密談会で教育政策を決めるな!

 

★委員は一言も意見を出していないのに「各教育委員の意見を踏まえて」とは!?

 当組合の都庁前配布ビラで何度もお知らせしていますが、都教委は委員の密談を「懇談」と称して行い、都民の目の届かない密室で不届きな決定を行っています。したがって、公開の定例会では、何の意見も出されないまま簡単に違法・不当な決定がなされています。

 

実教出版の高校の日本史教科書について、都教委は2013613日の密談懇談会で、国旗・国歌の掲揚・斉唱に関して「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」との記述があり、「都教育委員会の考え方と異なるものである」から「学校の先生たちに教科書として選ばせない」という決定を行っていました。しかも「密談会であって、法律で決まっている公開しなければならない会議ではない」から「会議録も作ってない」とか…

 

同年627日、傍聴者のいる定例会では一言も意見を言わなかった委員たちなのに、会議録には以下のように記載されています。

【指導部長】 委員長からの指示を受けまして、各教育委員の意見を踏まえ、実教出版の高校日本史Aと高校日本史Bにつきまして見解をまとめましたので、ただいまから読み上げます。                              (下線は当組合)

 

 現在、「実教出版教科書問題に関し、違法不当な東京都教育委員会を訴える会」(代表:佐藤昭夫・早稲田大学名誉教授、高嶋伸欣・琉球大学名誉教授)が都教委を裁判に訴えています。その中での都教委の主張は以下です。

 

懇談は、教育行政に係る議題について委員からの自由かつ率直な意見を聴取するために非公開で行う事を前提に運営されている。               (下線は当組合)

 

 つまり、東京都の教育委員たち(現在は山口 香、遠藤勝裕、大杉 覚、宮崎 緑、秋山千枝子の諸氏)は傍聴者がいては「自由かつ率直な意見を出すことができない人たちのようです。地方教育行政法によりますと、教育委員の資格は「人格が高潔で、教育に関し識見を有するもの」のはずですから、これでは、東京都の教育委員は全員、失格では?

 地方教育行政法も都教委会議規則も「委員会は公開」を原則としています。税金から高額報酬を得ている教育委員は教育行政に係る議題について公開の委員会で自由かつ率直な意見を出し合う義務があります。

 

☆都教委は法令を守れ! コンプライアンス精神を持て!

 密談会で教育行政に関わる議題などを決定するな!

2016年11月28日 東京都学校ユニオン

       http://www.masudamiyako.com/zikkyou/seikyuu.html


第二次実教教科書(不正ハイヤー代)裁判、ぜひ、傍聴を!

            十二月九日 十時〜 東京地裁六〇六号法廷