都教委、実教出版歴史教科書、選定禁止の本当の理由!

 皆さま、

 こんばんは。増田です。長文、ご容赦を!  東京都学校ユニオン月末恒例の都教委糾弾ビラを、昨10月31日に都庁前でまいてきました。  この「2013年6月13日のウラ会議たる秘密の懇談会の配布資料」については、当初の開示請求には「全面非開示」でした。そこで、不服申し立てをしたら、情報公開審査会の結論が出る前に、いきなり「非開示処分を取り消す」から、取りに来いという連絡がありました。  私は「では『非開示処分は誤りだった』と認めて謝罪せよ」と主張したんですけど、何度言っても、担当者は「検討した結果『こうすることが一番いい』という結論になった、ということです。」と、壊れたテープレコーダーのように繰り返すだけでした。しかも「開示された」と言っても、大事なところは真っ黒に塗りつぶしてあるシロモノ…いわゆる「のり弁」開示…でした。  そこで「全面開示せよ」と要求しましたら、意外なことに今度は、あっさりと全面開示したのです。当該出版社が屈服して、都教委が問題とした「強制」の文言を削除したので満足したところに、ボスが「情報公開」を売りにしている小池知事になったので、彼女の顔色を忖度して「ま、もう、見せてやってもいっか…」ということになったのでしょうか。 ********************* <都教委よ、どこまで都民を騙すつもりだ?  実教出版歴史教科書、選定禁止の本当の理由!> ☆開示文書に書いてあったことは?  都教委は「、都立高校の先生たちに対して、文科省検定に合格していても「実教出版の歴史教科書だけは選んではいけない。使用してはいけない。」とトンデモ干渉をしてきました。その不当性について、当組合はこれまで何度も都庁前ビラでお知らせしてきました。  都教委が2013年6月27日の定例会で1秒の審議もなく議決した見解によると、公式理由は「一部自治体での『日の丸・君が代』の強制の動き」という記述が『委員会の考え方と異なる』ので、都立高校で教科書として使用するのは『不適切』」というものでした。  これに対し市民団体「実教出版教科書問題に関し、違法不当な東京都教育委員会を訴える会」(共同代表: 佐藤昭夫・早稲田大学名誉教授、高嶋伸欣・琉球大学名誉教授)は裁判で「一部自治体での『日の丸・君が代』の強制の動き」という事実が「考え方と異なる」というのは、どういうことか釈明せよ、と何度も何度も要求しました。しかし、都教委は頑として回答しないままです…回答できなかった…  ところが、本年9月30日付で、2013年6月13日のウラ会議たる秘密の懇談会の配布資料が開示され、それによると実質27日の見解議決は13日に決定されており「該当の記述は、生徒に対し、教員は国旗・国歌の指導を強制されているという誤った認識を持たせるのものである。」!? と書かれていたのです…  文科省も「職務命令は強制である」と認めていますし、また明仁天皇も2004年10月28日の園遊会において当時の都教育委員・米長邦雄が「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」などと話しかけた際「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた事実もあります。  つまり、通常の判断力があれば誰でも「都教委の行っている国旗・国歌政策は強制である」と認識できるのです! 都教委が当該教科書だけは「選ぶな、使うな」とした理由は「該当の記述は、生徒に対し、教員は国旗・国歌の指導を強制されているという」正しい「認識を持たせる」ことを恐れたから、であることが明らかです。 ★都教委よ、なぜ、本当の理由を挙げず、都民を騙し続けてきたのだ? 真の理由を隠した2013年6・27見解議決は違法不当だ!!