みなさま
こんばんは。増田です。これは「実教出版教科書問題に関し、違法不当な東京都教育委員会を訴える会」(略称:「都教委を訴える会」、共同代表: 佐藤昭夫・早稲田大学名誉教授、高嶋伸欣・琉球大学名誉教授)事務局としてお送りします。長文ご容赦を!
都教委は2013年6月27日の定例会で当該教科書(日本史A=近現代史、B=通史)にある、「一部自治体での『日の丸・君が代』の強制の動き」という、厳然たる客観的事実に関する記述が、「委員会の考え方と異なる」という理由で「不適切」と決めつける見解を議決し、都立高校の教員に選定を禁止しました。
そこで、私たちは、これに伴う支出は違法不当として、まず東京都監査委員会に監査請求を行いましたが、却下されたため、これを取り消すよう、2014年3月10日に第一次提訴をしました。
これについては、裁判官が証人尋問も一切しないで判決を出そうとしたので、忌避申し立てを行っていました。そのため、進行が止まっていたのですが、最高裁で不当にも却下され、「7月20日(水)15:00〜東京地裁(霞が関A1出口)703号法廷において判決」と通知がありました。裁判官の態度からして門前払いの不当判決が出るものと思われます。
そして、2013年の当該教科書問題に関し、都民には定例会を開かないとしながら、都民を欺いて秘密会を行い、定例会の時だけに行う委員のハイヤー送迎を行っていたことを違法不当として、本年5月6日、提訴した第二次訴訟の第1回期日が「8月2日(火)10:00〜東京地裁606号法廷」と決まりました。
本年は当該出版社が日本史Aについては「強制」記述を削除したため、都教委は満足したらしく、本年6月23日の定例会で選定禁止措置を解除しました。しかし、強制記述がある日本史Bは「教科書として不適切」として、依然、選定禁止を各都立高校に通知しました。
とにかく、地方教育行政当局が「この教科書は選んでよし、この教科書はダメ」などと教師の教科書選びに干渉する…それも、文科省検定に合格した「教科書」なのですから、「文科省が『全国どこの学校でも教科書として使用して適切』と認定したもの」であるにもかかわらず…ということは、民主主義国家・法治国家なら、許されないはずです。
ご多忙中、恐縮ですが、ご都合のつく方には、ぜひ、傍聴をお願いします!