育鵬社の「行き過ぎた営業行為」をフジ・メディアHD株主総会で認めるが…

みなさま

  こんにちは。増田です。超々長文ですが、ことの性質上、ご容赦を! 6月28日のフジ・メディアHD株主総会で、大阪における育鵬社の教科書不正を中心に追及しました。事前に以下のような内容の質問状※…「子どもたちに渡すな!危ない教科書 大阪の会」のブログから証拠類を入手

 http://www7b.biglobe.ne.jp/~text2015/ikuhousyakanyo.pdf …を出しておきました。 ********************** ※質問状の内容の一部 3 馳文科相より「育鵬社は猛省を」と言われた件について  朝日だけでなく他紙も報じた(共同通信が配信)この事実については、産経新聞もフジテレビ報道番組も報じなかったようだが、当社はこの事実を認識していたか? 文科大臣より「猛省を促」されたこの事態について、当社は育鵬社に対して事情聴取等を行い、必要な指導を行ったか? 中学校での教科書採択期間中、育鵬社はフジ住宅株式会社(大阪)の今井会長に「大阪市については、大阪市内の教科書展示会にて数多くの教科書アンケートを記入していただければ、育鵬社に採択される可能性が高くなる」と伝え、教科書アンケートへの動員をうながした。このことは育鵬社教科書事業部の吉留哲也氏と今井会長との以下のようなメールのやりとりで明白になっている。これに関する事実関係を詳細に明らかにされたい。 *************************** 以下、株主総会でのやり取りをご紹介します。 増田:  わたくしは、事前に質問状を提出していました。その質問状は、当社の子会社・扶桑社に関して、(事業報告書)12頁に「雑誌、書籍部門のヒット作が少なかったことから減収・減益となりました。」(とあり)、この件に関して質問したんです。それなのに、まったく、(事前質問への回答をせず)無視するというのはどういうことなんでしょうか?  わたくしは、これまでも、扶桑社に関して質問状を出しまして、最初はきちんと(事前質問に答える大型)スクリーンにわたくしの質問も出して、回答は非常におざなりでしたが、それでも、一応、きちんと質問に答える、ということはしていました。それが、ある年から全く無視するようになりました。いったい、ある年から、どうして関係なくなったんですか、この株主総会の目的と(私の質問と)…この株主総会というのは、「報告事項」に関しての質問なんです(から)、きちんと答える義務があるんじゃありませんか? ということを、まず第一番目に前置きしておきます。  その、扶桑社が「減収・減益となった」ということになっているんですけれども、扶桑社の子会社…これは後でちょっと言いますけども、日枝会長のお声がかりで作った育鵬社、これが教科書を出しています。この教科書に関して今年は非常に採択率が上がった、ということを誇っていますが、しかし(教科書は)10万部以上、売れないと採算は取れないといわれています。この育鵬社の教科書に関する赤字が、扶桑社のこの赤字に貢献しているのではないかと私は非常に大きな疑問をもっています。その点に関してきちんと説明する義務がありましょう。グループ会社の一つなんです。「孫会社だから関係ない」などと非常に無責任な姿勢でいいでしょうか。  わたくしは、この教科書について、育鵬社の教科書については、非常に大きな歴史の偽造、真っ赤な嘘があるということはきちん言っています。ほんの一つの例として「東条内閣が、対米戦を決断した」と(書いています)…大日本帝国憲法、明治憲法の常識さえあれば、宣戦、戦争を決断するのは天皇であって、内閣ごときにできるものではない、というのは常識じゃありませんか。そんなことを教科書に書いて、非常に歴史偽造の間違った教科書だと思っていますが、今回は(教科書内容については質問してません)、 大阪における(育鵬社の)不祥事ですね、これは「子どもたちに渡すな!危ない教科書 大阪の会」というホームページ、ネット上に公開されている問題なんです。つまり、フジ住宅株式会社とかって民間会社と育鵬社が結託して、市民が(いろいろな)教科書について「この教科書がいいんじゃないか」とアンケートに答えるのに、その会社の社員を組織的に動員して書かせた、これがもうはっきりしてきているんです。 なぜかといいますと、この育鵬社の社員ですね…これは「子どもたちに渡すな!危ない教科書 大阪の会」のホームページに載っているんですけれども、育鵬社の社員の吉留哲也さんという人が(フジ住宅に)出したメール、これがほとんど全部、載っているわけなんです。その中で「アンケートへの協力、ありがとうございました」とか、いろいろ載っているわけですね。これが問題になりまして、朝日新聞で私は読んだんですけど、でも、共同通信が配信していますので大きな問題として、たくさんの人の目に触れているんです。しかし、これは産経新聞でもフジテレビの報道番組でも全く(報道)やっていないことなんですが、それは、なぜなんですか? これは大きな問題になりまして、馳文科大臣が「育鵬社には猛省を促したい」と(発言)…ここまで言わせているわけなんですね。それがたくさんのメディアで報道されているんです。これに関してグループ会社の不祥事の最終的責任は当社にあるのではありませんか。「グループ会社の不祥事なんか関係ない」と言われますか? その点について、はっきりとお答えください。 そして、この事実をしっていたかどうか? 知っていたというなら、当然、育鵬社に対して「どういうことなんだ?」と、なにか指示があるんじゃないかと思うのですが、その点については、いかがですか?  それから、なぜ、この育鵬社の問題を特にいいますかというと、これは2008年の月刊誌の『自由』にはっきり載っていることなんですけど…08年2月号です…なぜ、この育鵬社という、わざわざ教科書の出版販売だけに特化して出したか、それまで扶桑社で(教科書を)出していたのに、扶桑社からわざわざ子会社を作った、つまり、当社からすれば孫会社になるんですけど…それは日枝会長がお友達の安倍晋三さんから電話を受けた。 (安部さんから)「なんとか、こういう教科書を出し続けてほしい」ということで(日枝会長が)「それじゃ、三億円、出そう」と…これは、はっきりと雑誌に書いてあることです。私はこれに関して何回も質問していますが「事実無根」としかいわないで、「事実無根」の何らの証拠も挙げません。本来なら、こんな記事、これが事実無根なら法的措置をとってもいいわけですけども、全くとろうとしない。人員もお金もたっぷりある日枝会長ですから、やろうと思えばいっくらでもできることをやっていない。そういうところから世間は、この話を事実と認めています。 ですから、この育鵬社の不祥事に関しては、日枝会長は特別の社会的責任があると思います。ぜひ、私の質問に答えてください。 和賀井常務:  冒頭で「事前質問状に回答しないのは?」ということの質問がございましたので、それについては、わたくしからお答え申し上げます。  先ほど、事前質問に対する一括回答の中でも申しあげましたとおり、事前質問状への回答については、会社法上、回答義務というものはございません。しかしながら、このたびの、数名の株主様からこの総会に向けて多岐にわたる100問以上の質問を事前に質問していただいております。  総会は一括審議の中で、できるだけたくさんの株主の皆様からご発言をお受けしたいと考えている関係で、この一括回答におきましては決議事項、それから報告事項に関する事項のうち、特に補足して説明を差し上げる、株主様にかぎらせていただいている、、というわけで簡単な質問についてのみ、時間の関係もありましてご回答させていただいておりますので、ご理解していただければ、と思います。  以上、お答えいたしました。 金光専務:  当社の子会社であります扶桑社の子会社、育鵬社が発行している教科書に関しまして、いくつかのご質問を受けましたので、整理してお答えしたいと思っています。  まず、育鵬社の教科書の内容について言及されましたけれども、歴史の教科書を出しているわけですけども、 歴史の解釈は人それぞれ多様でございます。  この、歴史の教科書に関しましては、当然のことながら、文部科学省の学習指導要領に準拠し、それから検定試験もパスしたうえで発行しているものでございますので、株主様の意見とは相違するかもしれませんが、この発行に関して、問題があるとは思っておりません。  それから、育鵬社の教科書の業績と扶桑社の業績の関係でございます。育鵬社の教科書事業に関しましては採択率も上がってきておりまして、事業判断として問題ございません。  それから、扶桑社の、減収・減益ではございましたが、この教科書の事業が、この減収・減益に与えた影響はほとんどございません (「証拠を見せてください、証拠を」と、増田は自席から発言) のでございますので、扶桑社の事業に悪い影響を与えたのではないかというご懸念に関しては、それはない、ということをご報告申し上げたいと思います。  それから、昨今、新聞でもいろいろと取り上げられております、教科書業界における、採択率をあげるための行き過ぎた営業行動、ということに関して、一部、育鵬社が関与していた、ということに関しては認識しております。それに関しましては遺憾に思っておりますし、行動指針の徹底的な見直しを図りました。  また、株主さんから具体的にご指摘のありました大阪における教科書の採択関係に関して、当時の従業員が、それを支持する人に対して情報を提供した、ということが、この、行き過ぎた営業行為に当たるんじゃないか、という疑念を生じさせたことに関しては認識しております。  こういうことが、今後、グループ会社においてないように、再発防止に努めるとともに、行動規定、営業指針等々、徹底的な見直しを図りましたので、なにとぞ、それをご理解いただきたいと思っております。  それから、最後に育鵬社設立の経緯について「三億円」云々の金額が出されたのではないか、というお話がありましたけれども、正式な手続きを経て会社を設立しておりますので、そのような事実は一切ございませんので、そのことも併せてご報告申し上げたいと思います。 *********************** ☆感想 私は、これまで通り、「孫会社のことだから無関係」なんて居直るかしら? と予想していたのですけど、さすがに、新聞報道まであって文科省が出てきた以上は、これは言えなかったようです。最低限だけは認めておこう、ということですね…  ただ、かなり後のほうで、ある女性が私への当てつけに次のように発言しました。「私が子どもの頃は『日本は悪いことばっかりしてきた』という教科書で教えられて悲しかったが、育鵬社の教科書が出来て、やっと自分の子どもには日本の歴史に誇りをもたせられるから、母親として嬉しい」  去年、私が発言したときに「育鵬社の教科書はいい教科書よ〜!」というヤジがありましたが、この人かもしれません。 ウソの歴史を教えられて『誇り』を持ってもなぁ…と私は思うのですけど…「事実かどうかなんて、どうだっていい」と自分が言っている、ということを、この女性は認識できていないんでしょうね。 株主総会に出席するようになって10年ぐらいたちますが、こういう発言が大っぴらに出てきたのは初めてです。安倍達、日本会議の極右がはびこる世の右傾化の波に乗って、こういう恥ずかしい発言が恥ずかしげもなく、躍り出てくる…  さて、金光専務は、回答の中で「当時の従業員」と言っていました。吉留哲也氏はもう育鵬社の従業員ではないんでしょうか?