「公私混同で火ダルマの舛添都知事、処分権 濫用やりたい放題の都教委…」「A先生への「停職6カ月」再処分を取り消せ!」

皆様
  こんばんは。増田です。超長文、ご容赦を!

 寒すぎず、暑すぎず、ビラまきにはいい季節(笑)となり、東京都学校ユニオン恒例月末のビラまきを、本日早朝、都庁第二庁舎前で行いました。ビラの裏表の紹介で超長文となりますが、舛添問題はマスメディアがスクラム組んでで大々的に報道するのに、都教委のあまりのデタラメ行政…誠心誠意、生徒のために働いた教員を二度までも処分!?…は、見逃されているとしか思えません。お読みいただければ嬉しいです!

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「公私混同で火ダルマの舛添都知事、処分権 濫用やりたい放題の都教委 …迷惑度は、いい勝負!?」

  ★都民の税金を使いたい放題の都知事と、処分権を振り回す都教委、どちらも迷惑機関か?
 政治資金収支報告書虚偽記載問題や、毎週の別荘への公用車使用問題等々、今、マスメディアの舛添都知事への批判バッシングが止まりません。都庁の職員は都民からの抗議電話殺到で日常業務ができない状況だとか…

 ただ、リテラHP

http://lite-ra.com/2016/05/post-2228.html



の、「舛添より酷かった石原慎太郎都知事時代の贅沢三昧、登庁も週3日! それでも石原が批判されなかった理由」にあるように、石原慎太郎前都知事は、もっとひどい公私混同だったのに、舛添都知事ほど批判が集中しなかったことの問題はあります。
 でも、確かに舛添都知事の行状は呆れたものです。

 しかし、なぜか、マスメディアは東京都教育委員会の違法行為やりたい放題については―地味と言えば地味なためか―ほとんど報道がありません。前回4月の、当ユニオン月末恒例ビラでお知らせしたように、都教委は裁判において12連敗、つまり12回も連続して「違法な処分・違法な研修等を行って、教員の人権を侵害した」と裁判所で断罪されています。

 都教委は、(裏面に詳細を書いていますが)無理解な親から退学を強要されそうになった女子生徒に寄り添い、励まし続けて救った都立高校の教員に対し、メールの文言に言いがかりをつけて懲戒免職という過酷な処分をしました。この教員の教育実践は褒められるに値し、裁判でも勝訴し続け、都教委は上告すらできずに敗訴=懲戒免職取り消し、が確定しました。

 ところが、こんな違法処分=人権侵害を犯した都教委は、道徳心があれば謝罪すべきなのに、謝罪どころか、今度は「停職6カ月」という法外な再処分を強行したのです。これが、処分権の濫用でなくて何でしょうか?
 裁判で負けてメンツ丸つぶれの腹いせ、イヤガラセ・イジメのパワハラ以外の何物でもありません。

木村孟・宮崎緑・山口香・遠藤勝裕・大杉覚の各教育委員よ、あなた方の高額報酬(月2回、約4時間程度の定例会出席で月額43万円弱。欠席でも全額支払い)を、こんな法外な人権侵害にOKを出すために使っていいのですか?

★舛添都知事も都教委も、都民・被害者教員に潔く謝罪し、迷惑機関から脱せよ?     2016年5月24日 東京都学校ユニオン

http://www.masudamiyako.com/zikkyou/seikyuu.html
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「都教委は、A先生への『停職6カ月』再処分を取り消せ!」…担任した女生徒を見事に救った都立校教諭を懲戒免職し、地裁・高裁で敗訴した都教委が、上告を断念したのに、再処分した事件

● 突然の苛酷な処分
 都教委は、14年7月14日、「不適切メール」を理由に都立高校男性教諭Aさんを懲戒免職にした。Aさんは裁判に訴えた。
 東京地裁は「懲戒免職にする理由はない」と処分を取り消し、本年3月24日、東京高裁は、「都教委の裁量権の逸脱・濫用」を認め、控訴を棄却。都教委は上告できず「懲戒免職処分」取り消しが確定。

● 事件のあらまし
 A先生が担任している女生徒は、複雑な家庭環境に置かれており、学校だけが楽しい場所であった。義理の父親に幼い弟妹の養育を押しつけられ、必要な金銭は与えられず、通学の交通費にも事欠く有様だった。父親は、女の子には高校教育は不要という考えだったのである。 
 
 A先生は、他に頼る人のいない女生徒からのメールでの相談に誠実に応え、励まし続けた。

 3年生になって、父親は退学させようとした。A先生は高校で勉学を続けさせようと、女生徒の声に寄り添い、励ました続けてきた。A先生は退学させないよう父親に頼む。しかし、父親はその後に女生徒の携帯を強引に取り上げてメールでのやりとりを都教委に通報。都教委はこれを「不適切」と決めつけ、女生徒の事情聴取もせず、A先生を懲戒免職処分にし、マスコミに公表した。

 女生徒は、卒業後、支援シェルターに避難。現在は自立を目指し、希望を持って活動している。
 都教委は、女生徒を救ったA先生を褒めるどころか、刑事犯罪者であるかのような厳しい処分を行ったのである。都教委が、高校の生活指導や教育実践に無知で、処分に狂奔した異常な事件であった。
 都教委は、女生徒が退学し弟妹の世話に専念させられ、絶望的になって非行に走ったりしてもかまわないと言うのだろうか?

● 都教委は和解を拒否
 地裁・高裁とも双方和解を提案した。Aさん側は協議に応じる姿勢を示したが、都教委は拒否。地裁で敗訴し、高裁も敗訴が濃厚であるにも関わらず、都教委は円満な解決を拒否したのである。
 勝訴のAさん側が拒否するなら分かるが、都教委の態度は、司法を無視し、「何と言われようと好き勝手に処分するぞ」と言っているに等しい。なんと傲慢で、人権感覚が欠如していることか!

● 卑劣な都教委の再処分
   5月9日、都教委は、裁判の主張と同じ一方的な理由で再処分「停職6ヶ月」を公表。
 
 教育委員は「人格が高潔で教育、学術、及び文化に関し識見を有する者」(地方教育行政の組織及び運営に関する法律)と規定されている。
 教育委員の方々はこの件について事務局の説明を納得したのか? なぜ表彰すべきほどの教育実践を行った教員に対し懲戒免職や停職6ヶ月の処分を妥当と認めたのか? 「人格高潔・教育への識見」は、どこへ消えてしまったのか。

● 都教委がなすべきこと    
@       A先生への「停職6カ月」処分を取り消し、謝罪すること。
A       A先生を陥れた都教委の相賀管理主事を初めとする職員らの懲戒処分。
B       都教委がA先生支援を妨害するため行った、支援する教員らの 他校への異動発令の撤回。