昨日〔25日〕早朝、都庁前で恒例の月末都教委糾弾ビラまきを、以下内容で行いました。
大阪市や呉市で育鵬社教科書採択時に不正行為があったのではないかという証拠等が報道されていますし、育鵬社が6市の教育長に検定中の教科書を見せたりしていたとか、報道されています。
しかし、なにしろ、都教委の場合は1秒の議論もなく、匿名投票で「はいっ、育鵬社教科書に決まりっ」!? で、「委員の意見の聞き取り記録、無し」「HP上の異例の注記に関する会議記録、無し」なのですから、「検証」のしようがなく…「検証」し得ないように、文書を作成していないのですけど…
都教委の狡猾さのレベルは、他教委の追随を許さぬほど高くそびえたっている(笑)と言えるかも…
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都教委よ、育鵬社「教科書 採択理由」について説明責任を果たせ!
★「社会的見解が分かれている育鵬社の教科書を採択することには懸念があるとする意見があった」!?
これは都教委HP記載の、昨年7月23日定例会における都立中学校の育鵬社教科書「採択理由」についての注記です。採択日から2カ月と1週間も経っての公表でした。
昨年10月の当組合配布都庁前ビラでも報告しましたが、都教委は1秒の議論もなく…育鵬社と同じフジサンケイグループの産経新聞でさえ「(当日は)投票にあたり各委員らの意見表明はなく、都教委は後日理由を公表するとしていた。」(15年10月3日付)…匿名投票での決定です。
「自国の憲法である日本国憲法を敵視している」とか、「歴史偽造」とかといわれ…増田都子著『昭和天皇は戦争を選んだ! 裸の王様を賛美する育鵬社教科書を子どもに与えていいのか』社会批評社、参照…悪名高い「育鵬社の教科書を採択することには懸念がある」という、真っ当な教育委員の意見は、いったい、いつ、どこで出されたのか?
都教委に、この「記録文書」について情報公開請求しましたが「作成、取得しておらず、存在しない」…
文科省は、当然ながら「教科書は税金を使って無償で配られるので、採択理由の説明責任を果たさなければならない。議事録を残さないことも問題だ」(東京新聞 2016年1月4日付)と言っています。
内閣府作成の「行政文書の管理に関するガイドライン」は「職員は、経緯も含めた意思決定に至る過程 並びに事務 及び事業の実績を合理的に跡付け、又は検証することができるよう、文書を作成しなければならない。」としています。
教育委員たちの意見の「聞き取り」をしながら、それについて2カ月と1週間も時間をかけなければHPに公表できなかった「経緯、意思決定に至る過程」について、本当に「文書を全く作成していない」としたら、都教委は、まるで行政機関の体をなしていない!?
☆都教委よ、行政機関のイロハである「文書主義」の原則を実行せよ! 情報を公開し、説明責任を果たせ!
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