『昭和天皇は戦争を選んだ!――裸の王様を賛美する育鵬社教科書を子どもたちに与えていいのか』発売! 6/9

<転送・転載、大歓迎!>

皆様

 おはようございます。増田都子です。これはBCCでお知らせしています。重複・超長文、ご容赦を!

 15日から、件名拙著を社会批評社から出版・発売します!

http://www.maroon.dti.ne.jp/shakai/14-5.htm

 昭和天皇の、満州事変から死去するまでの犯罪行為について、育鵬社歴史教科書の昭和天皇賛美コラム「国民とともに歩まれた生涯」を基礎に、それが真っ赤なウソであることを徹底的に証拠(一級史料)を上げて証明しているものです。

 なにしろ、菊タブーを真正面から破るもので、安倍晋三ら日本会議・フジサンケイグループ・右派メディアに真っ向、挑戦! ウヨク連中からの総バッシングは覚悟の上…右翼テロに遭う可能性もありますが、「その時はその時…だれかが暴露しなくてはいけないことだから、私がやるしかない!」と腹を括りました。

 ネヨウヨさんは、全くネットの中だけですから、実害はありませんが、これは、ほんとに実害ありかも…中には「そうなったら、あなたの本の宣伝になっていいんじゃない?」などとノタマウ薄情な友人(笑)もいますが…

 ウヨクさんたち! 私は、絶対にそんな宣伝は希望いたしておりませんから、誤解なきよう(笑)!

新右翼の一水会顧問・鈴木邦男さんと高嶋伸欣・琉球大学名誉教授の推薦文をいただきましたので、以下、その一部と目次(完成作とは少々、相違も)をご紹介します。

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☆鈴木邦男さん(一水会顧問)の推薦文

 これは怖い本だ。危険な本だ。感想や論評を求められた人も一瞬ギョッとして、尻込みするだろう。僕も気が弱いから、驚き、立ちすくんだ。出来ることなら、こんな危ない本にはかかわりを持ちたくない。でも、気になって仕方がない。どうして、こんな危ない本を書くのか。命が惜しくないのか。それで読んだ。引き込まれて一気に読んでしまった。圧倒的な迫力と説得力がある。そして「憂国の書」だと思った。読むことを恐がり尻込みした自分を恥じた。

 タイトルが衝撃的すぎるのだ。挑発的だ。「昭和天皇は戦争を選んだ!」でも考えたらその通りだ。嘘ではない。国民も戦争を選んだのだ。どっちが、より主体的だったのか。それを巡って左右の激論が闘われてきた。

(中略)

そのためにも過去の天皇依存の時代を冷静に知り、学び、反省すべきだ。なぜ、これほどまでに国民は天皇に寄りかかり、頼ってきたのか。それでいい点もあったろうし、まずかったこともあっただろう。それを冷静に見るべきだ。そのことを知る上では、この本は一番の「教科書」になるだろう。その上で、天皇制をどうするかを考えたらいい。

☆高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)の推薦文

(前半略)2002年度用の扶桑社版『新しい歴史教科書』初版の段階から「昭和天皇―国民とともに歩まれた生涯」と題した2ページコラムがすでに掲載され、内容もほとんど変わっていない。本書で厳しく指摘されているように、昭和天皇は敗戦が確実になっていた1945214日に近衛文麿から迅速な停戦交渉への着手を進言されながら、天皇制存続の1条件交渉が難しいとして却下している。 

その後に天皇制存続容認の見通しを得られたとしてポツダム宣言受諾を「聖断」したのが、814日だった。それまでの6か月に東京大空襲や各地の空襲、沖縄戦、広島・長崎の被爆で多数の国民の命が奪われたことに、誰でも気付く。にもかかわらず、このコラムには「身はいかに なるとも いくさとどめけり ただたふれゆく 民をおもひて」との御製が掲載されている。2002年度版から10数年、今もこの白々しい御製を載せた教科書を毎年約4万人の中学生が使わされている。 

 なぜこの不当な事態が改善されないのか。第1には安倍政権で勢いを増した歴史修正主義の蔓延がある。加えて、天皇特に昭和天皇批判に腰が引けているマスコミや社会全体の「不愉快で不健全な風潮」がある。そうした風潮に敢然として「異議あり!」の声を挙げた増田都子氏による本書出版の意義は極めて大きい。増田氏に続く人の出現を期待し、少しでも多くの人々が本書に学ぶことを望んでやまない。

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目次

はじめに

1 育鵬社教科書、発行の経緯

2 育鵬社歴史教科書の昭和天皇記述を見てみよう

第一部 満州事変・日中戦争と天皇

第1章 満州事変と天皇

1 大日本帝国は不戦条約を最初に破った国となった

2 天皇は、皇軍の独断越境を許した

3 天皇は、謀略と知りながら、満州侵略軍におほめの勅語を与えた

第2章 日中戦争と天皇 

1 五・一五事件と二・二六事件に対する天皇の態度の違いは?

2 天皇は、日中戦争拡大派だった

3 天皇の直接統帥命令である軍令で、大本営が設置された

4 「天皇は国策決定の御前会議では発言しない」というカラクリ

5 天皇は、板垣陸軍大臣に「朕の命令なく一兵も動かすな」と命令した

 

第ニ部 太平洋戦争と天皇

第1章 開戦決定と天皇

1 天皇が言う「八紘一宇の真精神」とは?

2 天皇の「平和主義」

3 天皇の裁可により、日本軍は対米戦へのルビコン川を渡った

4 天皇は、対米戦に直結する南進作戦計画作成を命じた

5 天皇は、火事場泥棒を裁可した

5 天皇は、まだ対英米戦の決意はできなかった

6 天皇は平和主義者だったから、明治天皇御製を読み上げたのか

7 天皇は、対米戦を避け得る道を拒否した

8 大日本帝国憲法は立憲君主制か

9 「白紙還元の御諚」は、天皇の平和主義を証明するか

10 天皇は、対英米開戦の「要領」を納得して裁可していた

11 念には念を入れた天皇の「聖断」で開戦が決定された

12 天皇は、九月六日の御前会議で示した態度の理由を語っていた

13 天皇は、「自分の考えと異なる」ことのない開戦実行に満足していた

14 敗戦後の天皇の「開戦時」に関する発言を確認しよう

第2章 開戦後の天皇

1 天皇は、緒戦の勝利に舞い上がった

2 軍は国民も天皇も、欺していたか

3 天皇は、焦って軍に決戦を要求した

4 支配層の一部は一九四四年から「終戦」を考えたが、天皇は考えなかった

5 天皇は、近衛の早期降伏論も拒否した

6 天皇は、東京大空襲を受けても降伏を考えなかった

7 天皇は、一九四五年五月ころから、やっと終戦を考えるようになった

8 近衛の和平交渉条件には何が書いてあったか

第3章 敗戦と天皇

1 天皇は、原爆が投下されても降伏を考えなかった

2 天皇は、国民を救うために「降伏」を決意したのか         

3 天皇は、八月十五日から「朕の一身は如何あろうとも、国民が戦火に斃れるのを見るのは忍びない」から終戦にしたと大宣伝

4 天皇は、「鬼畜米英」のマッカーサーに、協力を申し出た

5 天皇は、真珠湾奇襲の責任を東条に押し付けた

6 天皇は、マッカーサーとの第一回会見時、「全責任を負う」と発言したか

7 天皇は、食糧等の「配給量を一般国民と同じにし、粗末な食事をとっていた」か

第三部 日本国憲法制定後の天皇

第1章 天皇と日本国憲法

2 天皇の戦争責任免罪のため、日本政府は嘘で固めて敗戦後を出発した

3 天皇は共産党が嫌いだが、右翼は気に入っていた

4 天皇バンザイ教カルト信者は、平然と真っ赤な嘘を公表した

5 天皇は、アメリカの占領統治に役立つ協力者として免罪された

6 憲法第一条と第九条は天皇制を守るためのワンセット

7 天皇は、いやいや、日本国憲法を受け入れた

8 天皇は、戦争責任を認めず、退位を拒否した

9 東京裁判は、天皇免罪が大きなテーマだった

 

第2章 日本国憲法下の天皇と沖縄・安保条約

1 天皇は、ストを行う国民を憎悪した

2 天皇は、日本国憲法施行と同時に憲法を蹂躙する政治干渉を開始した

3 天皇は、沖縄を売った

4 天皇は、マッカーサーの袖にすがって退位を免れた

5 天皇は、側近だった木戸の退位進言を拒否した

6 天皇は、政府の頭越しに日本国の主権も売り渡した

7 天皇は、主権を売り渡した安保条約成立を慶賀した

8 宮内庁(天皇)は、『風流夢譚』事件のテロを助長した

9 天皇は、ずっと日本国憲法ではなく、大日本帝国憲法を守っていた!?

10 天皇は、自分の戦争責任を暴露する高松宮に激怒した

11 天皇は、初訪米で謝罪したかのような発言をしたが

12 『裸の王様』の死後も、明仁天皇と政府は虚飾の衣装を賛美し続ける

おわりに

1 敗戦後五〇年、昭和天皇死去から六年、初めて日本政府は「侵略と植民地支配の過去」を認めたが…

2 敗戦後七〇年、歴史の歯車を逆回転させる、戦争する憲法を作っていいか

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