「乙武教育委員の発言」改変(改竄)は許されるか?(都議会定例会議事録14.4.10) 7/4

皆様

 こんにちは。犯罪都教委&1悪都議(あとの2悪は消滅)と、断固、闘う増田です! これはBCCでお送りしています。重複・超長文!? ご容赦を!

「一部の自治体で公務員への(国旗・国歌)強制の動きがある」という記述について、「国旗掲揚と国歌の起立斉唱は教員の責務であるとする都教委の考え方と異なる」からとして、「教科書として都立高校で使用するのは適切ではない」と、都教委は実教出版歴史教科書の選定を禁止するトンデモ通知を昨年627日に出しました。

 これについては「教育への不当な支配・干渉で違法だ」と裁判も起こされ、多数の抗議署名や請願・要請が出されていました。それにも関わらず、都教委は全く無視し、今年も同様の通知を626日付で各都立学校長宛に出しました。

 実はこれ以前、410日の第6回定例会で乙武洋匡委員がこの通知に関連して発言していたのです。都教委HPにアップされている議事録を見て、驚きました。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gaiyo/gijiroku/2606teirei.pdf

★議事録「(2)平成27年度使用都立高等学校(都立中等教育学校の後期課程及び都立特別支援学校の高等部を含む。)用教科書の採択について」の中の乙武発言

「先日、検定は通っているものの、国旗・国歌の関係で東京都の方針にそぐわないということで指導するということがありましたが、今回この震災や原発の取扱いについて、東京都教育委員として、検定が通っても、こういう方針のものは都としては適切ではないと考えているというような事項は何か想定されていますでしょうか。」

☆当日の傍聴者のメモ

 しかし、410日当日、傍聴した方の記録は、これと異なっています。手書きメモなので、完全な正確さは求められませんが、二人の方の記録は以下です。

@「都教委は昨年は『一部の自治体で公務員への強制の動きがある』という記述に対して、差し戻しがあったが、今年度、震災・原発について、検定は通っているが都教委として適切ではない、というのはあるか」

A「都教委は高校には昨年、君が代の関係で都教委の施策と異なる教科書の差し戻しがあったが、今年度、震災・原発について、検定は通っているが都教委として適切ではない、というのはあるか」

 二人のメモに共通しているのは「昨年」と、(実教出版教科書は選定するな、と)「差し戻しがあった」ということです。

 議事録では「昨年」が「先日」に、「差し戻しがあった」は「指導するということがありました」に、改変…改竄と言ったほうがいいでしょうか? …されています。

 こういう議事録を公開する際は、公開前に発言者に対して「こういうふうに載せていいでしょうか?」というお伺いが担当者からいき、発言者が「これでいいです」とか「ここは、ちょっと変えてください」とか、いうことになっている、とは聞いていました。

 しかし、この「改変(改竄)」は、許されないのではないでしょうか?

 乙武委員も含め、6人全員の教育委員が一言の発言もなく賛成した「文科省検定には通っているが、実教出版教科書のみは学校(教員)の選定、禁止」議決・通知は「昨年」627日のことでした。本年410日からは、10ヶ月も前のことです。乙武委員の頭脳では10ヶ月も前の、それも「年」も変わっているものが、「先日」と意識されているのでしょうか? そんなことはないでしょう?

 乙武委員は「昨年」と発言したはずです。なぜ「先日」などと、彼が発言もしていないことを議事録に載せるのでしょうか?

 「差し戻し」云々については、実教出版教科書を学校が選定したのに、都教委が「それはダメだ、他の教科書を選び直せ」と「差し戻しがあった」というのは、事実ではありません。それは「昨年」は、ありませんでしたから…だから、その事実をよく知っている傍聴記録者には違和感があり、この言葉は、しっかりと記録されたのです。

 実は「差し戻しがあった」のは一昨年2012年の4月〜7月のことです。327日に産経新聞が『国旗国歌を「強制」 不適切記述相次ぎパス』と文科省が実教出版教科書を検定合格させたことを攻撃しました。それから、都教委は実教出版教科書を選定し、都教委が採択して2012年度に当該出版社の教科書を使用している学校の校長に電話して「今年は選ぶな、選んでも差し戻すよ」という圧力をかけたのでした。

 そのために、都教委には「教育への不当な支配干渉だ」と大きな抗議運動、反対の声が寄せられました。ところが、都教委は反省するどころか、「昨年」2013年度は文科省官僚でさえ「異例。前例がない」という「学校(教員)選定前に実教出版教科書の選定禁止」議決・通知を出すという奇策!? を編み出したのでした。

 昨年627日の定例委員会での議決前、613日の定例教育委員会後の非公開の「教育委員会」の時に、たぶん、このことを比留間教育長が説明したのでしょう。それが、乙武委員の頭脳に刻みつけられており、どんなに教員が「実教出版教科書を使いたい」といっても「差し戻す」からね、という議決・通知を「昨年」出した、という「本音=真実」が、この本年410日の「差し戻しがあった」という発言になった、としか考えられません。

 この発言も、そのまま載録すべきではありませんか?

 「学校(教員)に対する、文科省検定済教科書の選定禁止」議決は「東京都の方針にそぐわないということで指導するということがありました」などという生易しいものではありません。「指導」などというものではなく、「どんなに教員が『この教科書はうちの生徒に合っているから、使いたい』と言ったって、使わせないからね」という「強圧」そのものです。

 こんな違法・不当な議決・通知のどこが「指導」?(怒)…

★乙武発言末尾の「東京都教育委員として、検定が通っても、こういう方針のものは都としては適切ではないと考えているというような事項は何か想定されていますでしょうか。」について

 いったい、あの、文科省「検定が通っても、こういう方針のものは」、教科書として「適切ではない」から「学校(教員)の選定禁止」という議決をしたのは誰ですか?

 乙武委員、あなたでしょ? あなたも含めて6人の教育委員全員が決定したことになっているのですよ。それを、まるで、傍観者のように「東京都教育委員として、検定が通っても、こういう方針のものは都としては適切ではないと考えているというような事項は何か想定されていますでしょうか。」とは、ナニゴト?(怒)

 「東京都教育委員として」は「都(教委事務局=教育長)」が「想定」している「適切ではないと考えているというような事項」を教えてくださいね!? 、それに文句なく従いますから、と…

「東京都教育委員」は1ヶ月24時間程度出席したとして時給10万円(出席ゼロでも40数万円全額支払い)という高給を食む美味しい甘〜いお仕事にありついている「都(教育長)」の賛成要員ですから、「都としては適切ではないと考えているというような事項」として「想定されています」モノを教えていただければ、そのまま、何も言わずに賛成しますからねッ!? と乙武洋匡・東京都教育委員は発言しているわけ…

 こんな教育委員たち&都議会で部下が書いた答弁書を、どの都議が質問しているかさえ意識せず、何も聞いていないまま、そのまま、次の都議への答弁まで読み上げるようなダラケタ教育長が、学校(教員)を「指導するということ」をしているつもりなのが、東京都の教育(子どもたち、教員たち)の不幸の源です。

 せめて、「教育委員会定例会」という公開の場での発言は、改変(改竄)したりせずに、そのまま載録するべきでしょう!