「組織と個人」、全教・都教組の場合 3/15
皆様
 こんばんは。犯罪都教委&1悪都議(あとの2悪は消滅)と、断固、闘う増田です! これはBCCでお送りしています。重複・超長文!? ご容赦を!

 『アジェンダ 未来への課題』43号(2013年冬号※)という小さな季刊誌…『特集 「戦争できる国」づくりを許さない』( A5判 104ページ 定価 500円+税)に、インタビュー『増田都子さん(扶桑社教科書批判で都教委に免職された社会科教員) 「人権と民主主義を守る主権者を育てる教育のために、ともに声を上げてほしいと思います。」』を載せていただきました。

( ※全国主要書店、およびアマゾン等ネット書店で発売中! また、アジェンダ・プロジェクトにメール・電話・Fax等で直接ご注文することもできます。下記ホームページの購入フォームからのご注文も可能です。 http://www3.to/agenda/

 最近、読者の方から、このインタビューの中で、『組合が、私の教育を「かたよった教育」と誹謗中傷したビラを大量に印刷し、私の勤務校の地域でばらまいたんですからね。』という部分について、「そのビラを、誰でも読めるようにネット上で公開してください。」とリクエストされました。

 こういうご要望は前からあったのですけど、私の技術力不足から、お答えできなかったのです。しかし、最近、やっと、スキャン技術を会得しまして…実はクリックすればいいだけ(笑)でした…その、ご要望にお答えできるようになりました!

 この全教・都教組(いわゆる「日共系」と言われている教職員組合)による所属組合員に対する誹謗中傷ビラ(1998年11月20日付)は、極度に下劣・低劣・陋劣・醜悪な「組合活動」として永遠に歴史に恥を晒すでしょうし、『組織と個人』を考える上でも良い資料になるでしょう。経過の詳細は『教育を破壊するのは誰だ! ――【ドキュメント】足立十六中事件――』(社会評論社)をご参照のこと。
http://www.jca.apc.org/~p-news/bunka/kyouiku.htm

 全教・都教組足立支部執行委員会が大量にばらまいた…当時の勤務校のある足立区だけかと思っていたんですが、神戸の先生からも「俺、全教にいた時、そんなビラ、見たことあるよ」と言われましたから全国的だったのかしら…この空疎な美辞麗句を散りばめた、所属組合員である私に対する誹謗中傷ビラは、生徒が、右翼都議&産経新聞グループがばらまいたものと勘違いして「先生、ヤツラを名誉毀損で訴えちゃいなよ」と言って、私に渡してくれたものでした。

「どれどれ…」と言って、見たところが、なんと、私の所属組合の名前が出ているので、
危うくズッコケソウ(笑)になったものです。その5日後、日本共産党機関紙『しんぶん 赤旗』が、こんな極度に下劣・低劣・陋劣・醜悪な「組合活動」を、さも「なんと善行をなしていることよ」(笑)という感じで報じたのには笑うしかありませんでした。

 その前に当時の足教組書記長に…まさか、組合員誹謗中傷ビラまでばらまくとは思ってもいず、電話した時…「組織なんだから、組織を守るのは当たり前だ。」と言うので「何のための組織ですか? 組合は共産党のための組織ではないでしょう?」と言ってやったら、「共産党とは要求が一緒なので一緒にやっているだけだ。」とノタマッタのでありました。

 このビラですが、まぁ、事情を知らない人が読んだら、絶対に「増田はなんと悪い教員だ」と思えるように、たいそう上手に書いてありますね、さっすが、お話作りの得意なセンセーたち(笑)…このビラは、右翼都議&産経グループ&自分の子どもをダシにして沖縄米軍基地授業を「反米偏向教育」と騒ぎ立てた浅慮・短慮・無思慮な一人の母親が描き出した虚偽事実=フィクションを、そっくり「事実」として、描き出し、そこに非難…批判の名に値しませんから…を投げつけるという、馬鹿げたものです。

 ほんの簡単な事実誤認を一つ挙げると…詳しく書けば膨大(笑)になるので…「アメリカ国籍の親Bさんから『反米的だ』という批判が出されたことでした。」です。この事実経過の出だしからして真っ赤な大嘘。「親Bさん」は、生まれも育ちも日本人で、正真正銘の日本国籍。

 「『反米的だ』という批判が出された。」のではなく、「反米偏向教育だ。こんな教育をやらせるな」と足立区教育委員会に言い、足立区教委から指示を受けた校長・教頭が私には全く秘密に…まぁ、私に知らせるわけにはいかなかったでしょうけどね(笑)…即座に「親Bさん」に同調し騒ぎ回らせていたのでした。

 もう一つ、真っ赤な大うそを挙げますと、「親に対する『反論』のプリントを配布し、授業を行うことによって…多くの生徒をその『争い』に巻き込むこととなりました。」です。冗談はやめてほしいものです。

 私は生徒が既に「親Bさん」の「争い」に巻き込まれてしまったらしく、生徒たちから「先生、あの電話連絡は何?」と聞かれたので、説明責任を果たす必要に迫られ、紙上討論プリントの中で説明したのです。まさか、足立区教委・校長・教頭・PTA(T抜き!?)&「親Bさん」とが一体となって大騒ぎしていたとはツユ思わず、顔も名前も出す必要のない電話で騒ぎ回っているのだろうと思い込みましたから。

 私が「多くの生徒をその『争い』に巻き込むこと」をしたなんて事実経過が真逆です。この事実経過を私は、ほぼリアルタイムで足教組書記長に報告していたんですから、全く、悪質です。私の名前はA教諭なんて配慮したフリをしていますが、当時、産経新聞で実名を挙げて大々的バッシングを受けていたのですから、実名を出していただいて構わなかったんですけど…

 数え上げていけば膨大になる嘘だらけのものを美辞麗句で覆っていますが、しかし、なんといっても、絶対に許せないのは「『教職員組合がかたよった教育にくみしている』などの意図的な悪宣伝の恐れがあり」などと、右翼都議&産経同様、私の中2地理沖縄県での米軍基地授業を「かたよった教育」だなんて真っ赤な嘘を書いていることです。さすがの都教委でさえ…当時、青島都政の最末期で、まだ、一片の良識は残っていたので…裁判の中で「増田の授業は直ちに学習指導要領に違反するものとはいえない。」つまり、「かたよった教育とは言えない」と足立区教委を指導していたのに…

 全教・都教組による「所属組合員・増田への誹謗中傷ビラ」の大々的配布という組合活動を、当然ながら右翼都議らは大喜びしていましたね。そして、この1998年末の3悪都議&産経新聞&都教委の「悪の枢軸」結成は大成功し、以後、「あっ…」という間に、東京の平和教育・民主教育は潰されていき、最後の仕上げが「悪の枢軸」掛け合いによる「『日の君』立てよ、歌えよ」2003年10・23通達でした。ダメ押しが2006年の「職員会議の採決禁止通知」でしょうか…

 この時、所属組合員であった増田への誹謗中傷ビラを配りまくって喜んでいた…使命感に燃えていたんでしょうかしら?…全教・都教組の方に聞きたいものです。

 あなた方のやったことは、カルト教団が使命感を持って行った反社会的行為と、どこが違うんでしょうか?

 今でも、こんな下劣・低劣・陋劣・醜悪な「組合活動」に参加したことを誇りに思えますか?

 私は幸い、マハトマ・ガンジーの言葉のように「正しいことをしている時、必ず味方が現れる」という真理によって、家永教科書裁判弁護団長をされた森川金寿弁護士をはじめ多くの方々の支援・協力を得て、潰されることなく、犯罪都教委&3悪都議…今は、もう1悪のみ…と元気に闘ってこられました。

 個人情報漏洩など真っ当な裁判官に当たったこともあり(笑)、勝利を得たこともありますが、処分撤回など、「行政の狗」状態の司法によって、たいていは負けましたけど、しかし、負けても負けても闘わなければならない闘いがある! と思います。自由と人権を守っていくために!

 「増田さんは共産党の悪口言うから協力しない」なんて、ケチくさいことを言う「『日の丸・君が代』不起立者支援の会」のリーダーさんがいるようですけど、私は別に共産党の悪口なんか言ってませんよ(笑)。共産党に清き一票を投じてあげることもありますし(消去法ですけど)、我孫子市における「慰安婦決議」には共産党市議さんにも協力していただきましたし…ただし、足立十六中事件における全教・都教組の呆れた組合活動の歴史事実は消えないだけです。

 でも、誰がやってもいいことはいいのだし、悪いことは悪いのですから、是々非々で協力し合っていきましょう!

資料1 全教・都教組の所属組合員誹謗中傷ビラ1
資料2 全教・都教組の所属組合員誹謗中傷ビラ2
資料3 全教・都教組の所属組合員誹謗中傷ビラ3
資料4 全教・都教組の所属組合員誹謗中傷ビラ4
資料5 全教・都教組の所属組合員誹謗中傷ビラを賞賛する「赤旗」記事