「あのような裁判官と同視される犬の皆さんへの同情を禁じ得ぬ」!? 10/18
皆様
 おはようございます。犯罪都教委&1悪都議(2悪はすでに消滅)と断固、闘う増田です! これはBCCでお知らせしています。重複、長文、ご容赦を。

 19日の「『都教委による 増田さんの不当解雇を撤回させる会』ご苦労さま、解散総会!」(もちろん、東京都学校ユニオンとして組合の闘いは続けていきます。)には、遠いところからもご参加いただき、たいへん、ありがとうございました。

 以下、長年にわたり、共に闘ってくださった弁護士さんからいただきましたメッセージを紹介させていただきます。


◎寒竹里江弁護士より

 増田教諭の反戦・平和と日本帝国主義侵略の歴史的事実とそれに対する反省を生徒達に伝え、生徒達と討論を重ねようとした教育者としての信念は、ワイツゼッカー言うところの『歴史に学ばざる者は過ちを繰り返す』の理を生徒に学ばせようとした真の教育者の有り様でした。

今、まさに『歴史に学ばざる者』達が『過ちを繰り返そう』と、原発事故問題もそっちのけで、憲法改悪・集団的自衛権行使・国防軍創設・秘密保全法成立を目論んでおり、オリンピック誘致もその象徴若しくは隠れ蓑の欺瞞に過ぎない状況にあります。

増田教諭は、右翼政治家やマス・メディアらの『ヘイトスピーチ』に晒され、都教委や区教委の弾圧に屈することなく、抗議を続け、ときには反撃に転じ、その姿勢は、『マーチン・ルーサー・キング』というより『マルコムX』を彷彿とさせる逞しさでした。

代理人として、力及ばず誠に遺憾でありますが、判決時に裁判官らに対し『犬!』と叫んだ増田教諭の反骨精神に敬意を表すると共に、あのような裁判官と同視される犬の皆さんへの同情を禁じ得ぬことを付言致します。                         


◎萩尾健太弁護士より

 増田さん 長年の闘争、お疲れ様でした。
勝利判決を勝ち取れず、力不足を痛感しております。

一審の時点での争点設定や尋問のありかた、控訴審における主張など、反省点が多々あります。
しかし、最高裁に至るまでに提出したいくつもの意見書などは、極めて高度な内容で価値の高いものであり、何らかの形で公表した方が良いと思います。

教育委員会が、議員の介入を受けて、教育内容に関する問題で、政治的中立性を欠いた見地から、恣意的に教員を懲戒及び分限免職した、という教育委員会の態度が、本件の重大な問題点です。

かつての公選制のような教育委員会の独立性の回復こそが求められますが、現在、首長の権限強化など、それに逆行する改悪が行われようとしており、本件の問題点を、いっそう広げて行く必要があります。

その問題点と不可分の関係にありますが、本件は、日本の侵略戦争を美化しようとする歴史偽造主義に立った勢力による教育への介入であった、という点も重大です。まさに、教育基本法が禁じた教育内容への不当な支配そのものです。

この問題は、安倍や橋本など、歴史偽造主義の潮流が跋扈している現在、ますます問われていかなければならないと思います。そして、こうした違法な分限免職を裁判所が追認した、という司法のあり方も、増田さんが問うてきたものであり、引き続き、さまざまな裁判闘争を闘っていく中で、問題にしていく必要があります。

処分撤回の裁判は終わりましたが、増田さんは、教育実践や都教委との闘いを継続・発展させています。私自身もそうした闘いに連帯していきます。
 
 増田さん、今後ともご奮闘を!