田島様
こんにちは。増田都子です。4月から某予備校で授業を持たせてもらい、教材作りに追われているものですから、迅速に返信できなくて、ちょっとマが抜けました(笑)が、僭越ながら、小林さんの補充をさせてください。
田島さんなら、「高給」な「慰安婦募集広告」そのものの問題点については、良く御存じかとは思いますが、念のために…
産経新聞の「(秦)戦中のソウルの新聞に『慰安婦至急大募集。月収300円以上、本人来談』のような業者の募集広告」というのは、「アホウヨ」さんといわれる人たち(笑)のサイトで、よく見かけます。「慰安婦募集広告」で検索したら、直ぐヒットしたのが以下です。せっかく(笑)ですから、ぜひ、クリックしてみてあげてください。
http://makizushi33.ninja-web.net/
これは、右側(「急募」ってヤツ)が、朝鮮総督府のハングル語機関紙である『毎日新報』に載せられたもので、左側が朝鮮総督府の日本語機関紙である『京城新報』に載せられたものです。
ウィキによれば、『京城日報』は「日本人を含め親日派とされていた人物達は、主に京城日報を購読していたという分析もある。」というシロモノです。ハングルの方の『毎日新報』だって同じでしょう。 朝鮮総督府の機関紙に載った「軍慰安婦募集広告」!!!
これから分かることは、
@ 朝鮮総督府=日本政府の支持・許可(もちろん、文書はありませんけど)の下に、「(日本)軍慰安婦募集」の広告が出されている。
A 小林さんが書かれていますように、当時の植民地朝鮮ではハングルでさえ読めない貧しい人が多かったのであり、ハングルにしろ、日本語にしろ、朝鮮総督府の機関紙を購読して、それが読める、という階層は「慰安婦」被害女性たちとは無縁の階層であり、まして「17歳以上30歳迄」「17歳以上23歳迄」の若い朝鮮人女性たちが、これを読んで「募集」に応じる、なんてことは、当時の植民地朝鮮では、まず有り得ないっ!?
B 朝鮮総督府の機関紙に載せられた広告を見て、「おっ、これは、儲け仕事になる」とか思って、「17歳以上23歳迄」「17歳以上30歳迄」の若い女性たちを集めた「業者」は、たとえば村長(面長)ぐらい以上の新聞を購読できる階層であり、『毎日新報』の広告は韓国人業者で、『京城新報』の広告の方は「今井紹介所」とあって、こちらは明らかに日本人業者であり、日本軍の指示下での韓国人業者、日本人業者とも若い朝鮮人女性を「高額なカネ」で釣って「軍慰安婦=性奴隷」としようとしていたことが明らかである。
C 当時でも、日本政府は「醜業婦女売買禁止国際条約」(1910)や「婦人及び児童の売買禁止に関する国際条約」(1921)に加盟しており、
これらの条約では、婦女子に対する暴力、脅迫、詐欺による売春の強制や未成年に対する勧誘は「本人の承諾を得たるときと雖」「罰せられるべし」としているので・・・当時、成年は21歳・・・朝鮮総督府は、本来、こんな「広告」は拒否し、国際条約違反の犯罪・人権侵害として、これらの業者を取り締まる立場にあったのに、こういう犯罪「広告」を載せてあげているので、朝鮮総督府=日本政府は「慰安婦=性奴隷」犯罪の共犯である。
まとめると、「現代史家」秦郁彦氏が持ち出された「慰安婦 至急大募集」という「広告」は、「日本軍慰安婦=日本軍性奴隷」犯罪の紛れもなき「物証」です。つまり、「橋下発言の核心は誤っていない」どころか、「橋下発言の核心」は、完全に「誤ってい」るんです。
それにしても、橋下・大阪市長兼「維新の会」=英語名「Japan Restoration Party」(日本王政復古党!?)共同代表が、「日本軍性奴隷」犯罪被害者に対して、トンデモ未満の完全に誤った誹謗中傷発言をすると同時に、外国(占領)軍司令官に対して自国「日本の女性をセックス相手として買ってやってください」と申し出たことに、ただただただ、気持ち悪い思いが拭えません。
いくら、「風俗」企業組合の顧問弁護士として、風俗産業従事女性を搾取していた企業から、報酬を受け取っていた「恩義」があったとしたってねぇ…凍りついてしまった米軍司令官の方が、マトモな人間性を持っていらっしゃるようよ〜な…
その上「どこの国だって、やってたじゃないかよ〜、なんで日本ばっか非難されるんだよ」って!? ワルガキは「みんな、やってんじゃんかよ〜〜。だから、オレは悪くない、って」と、よく言うんですよね…「どこの国だって、日本軍と同じ『軍慰安婦制度』を持っていた、っていうのも完璧な誤りですし…
ちょっと「補充」するつもりが、橋下ウルトラ妄言への私の感想も書いてしまい、長くなって、申し訳ありません。
> Date: Fri, 24 May 2013 09:28:35 +0900
> Subject: [CML 024471] Re: 従軍慰安婦は高給取りだったか
>
> 小林様
> なるほど
> 広告が日本語新聞なら、
> それが読める貧困層は殆どいないのだから、
> それに躍って慰安婦志願者が殺到するなどということはありませんね。
>
> 正確な情報有難うございました。
> ni0615田島拝
>
> -----Original Message-----
> Sent: Thursday, May 23, 2013 8:25 PM
> To: 市民のML
> Subject: [CML 024450] Re: 従軍慰安婦は高給取りだったか
>
> 田島 様
>
> 小林と申します。
> 貴重情報を有難うございます。
>
> せつかくですので、下記のことに関して、情報共有として私見を一言お伝えします。
>
> (秦)戦中のソウルの新聞に「慰安婦至急大募集。月収300円以上、
> 本人来談」のような業者の募集広告が、いくつも発見されている事実を
> 指摘したい。日本兵の月給が10円前後の当時、この高給なら応募者
> は少なくなかったろうから強制連行する必要はなかった。
>
> 私は、この新聞広告は、「慰安婦」の斡旋を軍から請負った業者が、
> 他の業者に対して、300円最大3,000円の前借金を支払うので、
> 女性を斡旋してくれと広告を出したものと考えています。
>
> その理由は、当時の朝鮮社会で新聞広告、それも日本語の新聞広告をだしても、
> 庶民は、その広告を目にすることも読むことも不可能に近かったからです。
>
> ちなみに、『朝鮮人強制連行』(岩波新書)によると、その時代の農村では、
> 役場や学校以外では新聞をとっている家庭はゼロかほとんどない」と考えられており、
>
> また、当時の識字率は低く、解放直後のハングル理解率でさえ22%であったことを述べています。
>
> この新聞広告が出されているのは、1944年夏から秋にかけてですが、この時期は、
> 若い娘が一人身で居れば日本に引っ張られるとの危機意識が社会に蔓延しており、
> 多くの母親が娘の結婚を急がせている時期です。
> いわば、「慰安婦」女性を捕まえようにも、甘言を弄して集めようにも、人がいない
> 状況でであったと思われます。
> そのような状況のもとで、業種同士の情報交換として、このような新聞広告が出され、
>
> そこに書かれている金額は、人身売買の金額であったと考えられます。
>
> ちなみに、当時の兵の月給は、二等兵6円、上等兵10円、少尉70円、少佐220円、
> 大将550円といわれています。
>
> ご参考までに私見を述べさせて頂きました。
>
> ******************************
> 小林久公
>
> --------------------------------------------------
> Sent: Thursday, May 23, 2013 8:27 AM
> To: "「平和への結集」市民の風"
> Subject: [CML 024433] 従軍慰安婦は高給取りだったか
>
> | ni0615田島です
> | 連投お許し下さい。
> | 今朝のWEB報道から
> |
> | 産経新聞、読売新聞、日経新聞は、
> | 橋下擁護に懸命です。
> | 自民党安倍が擁護しないので、代わりにそれを担っているのでしょうか?
> | その点では、橋下は正直です。
> |
> | ◆J-CASTニュース
> | 橋下氏、慰安婦発言するのは「自民が言わないから」 自民有力議員の「持論封印」姿勢を批判
> | 2013/5/22 18:26
> | http://www.j-cast.com/2013/05/22175654.html
> |
> | 産経新聞にはさっそく
> | 元大蔵省官僚で元防衛研修所(防衛研究所)教官で、
> | 沖縄集団自決裁判では現地軍司令官を擁護した、秦郁彦氏が駆けつけました。
> |
> | ◆産経新聞
> | 現代史家・秦郁彦 橋下発言の核心は誤っていない
>
> |
> http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%BE%B7%B3%B0%D6%B0%C2%C9%D8#p8
> |
> | 日経新聞には、維新の会国会議員団長平沼赳夫を登場させました。
> | 赳夫は、平沼騏一郎の養子です。
> | 騏一郎は、1939年総理大臣、日米開戦時の内務大臣で、戦後はA級戦犯として終身刑。
>
> |
> | 内務省といえば、慰安婦募集の主務官庁だったところです。
> |
> | ◆日経新聞
> | 平沼氏「発言、物議醸す」 橋下氏に苦言
> |
> http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS22040_S3A520C1PP8000/
> |
> |
> | じつは、この2つには共通したメッセージがあります。
> |
> | (秦)戦中のソウルの新聞に「慰安婦至急大募集。月収300円以上、
> | 本人来談」のような業者の募集広告が、いくつも発見されている事実を
> | 指摘したい。日本兵の月給が10円前後の当時、この高給なら応募者
> | は少なくなかったろうから強制連行する必要はなかった。
> |
> | (平沼)「従軍慰安婦といわれている人達は私は『戦地売春婦』だと
> | 思っている。将校が逆立ちしても及ばない高給だ」とも述べた。
> |
> | つまり、この2人の老人は、
> | 『慰安婦はが高級売春婦』だったといってるのです。
> | 本当でしょうか?
> |
> | 買売春天国である今日の日本社会に住む若い人は、
>
> | これに、すぐだまされてしまうかもしれませんね。
>
> |
> | 実はカラクリがあるのです。
> |
> | 従軍慰安婦には現地の「軍票」で報酬が支払われました。
> | それも中間搾取されて。
> | それに対して日本兵の俸給は誠に貧給ながら、「円」で内地に残る家族に支払われました。
> |
> | 「軍票の円」と「内地の円」「朝鮮の円」は、等価ではありません。
> | 1943年44年のビルまでは、「軍票の円」は「内地の円」に比べて数千分の一の価値しかなく、
> | 1945年8月戦争が終って、実家に送金しようとしたときには、18万分の1に下落していました。
> | (日銀調査)
> |
> | 詳細はこちらをご覧ください。
> |
> http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%BE%B7%B3%B0%D6%B0%C2%C9%D8#p8
> | 秦、平沼ともに
> | こうしたカラクリを、十分承知の上で語っているのです。
> |
> |
> | 「高級売春婦だった」という悪宣伝は、かつてWEB上に散々あったのですが、
> | 著名人の口から語られる、という新段階に立ち至ったようです。
> |
> | ※従軍慰安婦の「仕事」には
> | 曜日によって「将校」相手か、「兵士」相手かの割り振りがあって、
> | 週の半分以上は「将校」相手をさせられたようです。
> | 部隊隊長の中には慰安婦を「現地妻」のように独占して、
> | 部下将兵から、顰蹙をかった者もいました。(米軍調書)
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