皆様
こんばんは。この4月から、某予備校で週一度ですが『日本近現代史をジックリ考える』というゼミを受け持たせていただき、紅顔の美少年・美少女達と、また紙上討論ができて、ルンルン(笑)の増田です! アフタークラスのお喋りも、また、楽しいものです。
さて、件名、13年度の中野アソシエ近現代史講座のお知らせです。BCCでお送りしていますので、重複・長文、ご容赦を!
今年度から中野講座は毎月第2木曜日ですが、御都合のつく方は、どうぞ、おいでください!
●日時:5月9日(木)19時〜21時
●テーマ:「『第二次世界大戦と日本』
杉原千畝と樋口季一郎について、育鵬社教科書の『歴史偽造』を見抜けますか?」
●内容
育鵬社・中学校歴史教科書のコラム(P213)「杉原千畝と樋口季一郎」
「ドイツの迫害によって大量のユダヤ難民が発生したため、各国はその対応をせまられました。当時、ユダヤ人がビザなしで上陸できるのは中国の上海だけでした。ユダヤ人は、日本を通過して海路で上海に入るか、シベリア鉄道で満州のハルビンを経由して陸路で上海をめざすかしかありませんでした。前者のルートを通ろうとしたユダヤ人に対し、リトアニア領事・杉原千畝は必至の思いで6000枚もの入国ビザを書きあげ、その命を救いました。しかし、後者のルートを選んだ数千人のユダヤ人は、満洲国が入国を拒否したため、ソ連領で立ち往生せざるを得ませんでした。
それを聞いた陸軍のハルビン特務機関長・樋口季一郎は、ただちに救出のための列車の手配にとりかかりました。満洲国の許可を得ないこの行動は明らかに職務を逸脱した行為でした。しかし、このままユダヤ人を見殺しにすることは、民族の協和という満州国の理想にも人種差別撤廃という日本の方針にも反する、と樋口は考えたのです。
戦後、イスラエル政府は杉原への感謝を顕彰碑に表し、樋口の名を「偉大な人道主義者」としてその歴史に刻みました。」
以上には、トンデモのウソ!? が散りばめられています。あなたは、どのくらい、この中の「歴史偽造」が見抜けますか?(笑)…特に最後の文章は、それなり、秀逸かも!?(笑)
この文章によれば、樋口季一郎の「名」が、イスラエル政府によって、「偉大な人道主義者」として「歴史に刻」まれているかのようですけど、いったい、「歴史に」って、どこでしょ?
駐日イスラエル大使館に電話して、広報部の方に聞いたところ…
「樋口季一郎さんについては、最近、とても問い合わせが多いんですが、真偽が確認できないので、イスラエル政府は彼の顕彰など全くやっていません。『ゴールデンブック』はありますが、ユダヤ民族基金というもので、民間のものです。そこに寄付をした人のリストに樋口さんの名前が載っているようです。
イスラエル政府の認定する…ホロコースト記念館の中に認定する委員会があります…『諸国民の中の正義の人』には、『自分は、この人に救われたから』というユダヤ人からの申請が必要で、樋口さんについては一人も申請者がいません。」
????? 育鵬社教科書によれば、樋口さんは杉原さん同様に「数千人」のユダヤ人を救った人で、杉原と同等の素晴らしい人らしい・・・んですが… さて、真実は?
●場所 変革のアソシエ事務所
http://www.bing.com/maps/Default.aspx?encType=1&v=2&ss=ypid.YN5928x564506&style=r&mkt=ja-jp&FORM=LLDP
東京都中野区中野2−23−1 ニューグリ−ンビル301号
中野駅南改札口1分 電話 03−5342−1395
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