韓国紙:河野洋平氏「立場に変わりはない」VS産経紙 9/5 |
皆様 まず、 韓国・朝鮮日報の「歴史問題、日本で『談話』修正論が浮上する背景」&「慰安婦:河野洋平氏『私の立場に変わりはない』」とする記事をご紹介します。ここでは一部分だけしかご紹介できませんので、御関心のある方はぜひ、全文をお読みください。 そして、これに対する産経紙の、実に産経らしい(笑)、反応記事をご紹介します。 <朝鮮日報> (1)歴史問題、日本で「談話」修正論が浮上する背景 2012/08/29 09:07 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/29/2012082900543.html 日本の安倍晋三元首相は27日、産経新聞のインタビューで、自民党が政権の座に就いた場合、歴史認識に関する過去の三つの談話について「全ての談話の見直しをする必要がある」と述べた。しかし、三つの談話は日本で有名無実化して久しい。2000年以降、侵略戦争を美化した教科書が増え、教科書で周辺諸国への配慮を約束した宮沢談話は事実上力を失った。植民地支配と侵略戦争について謝罪した村山談話は、小泉純一郎元首相が戦犯を合祀(ごうし)した靖国神社を毎年参拝し、同様に形骸化した。 安倍元首相が既に実体を失った三つの談話の見直しを主張したのは、憲法改正を通じ、「戦犯国家」の枠組みから完全に脱却する狙いがあるといえる。自民党は既に天皇を国家元首、自衛隊を国防軍とする憲法改正案をまとめており、日本の主な政治指導者の中にも同様の考えを持つ人が多い。憲法改正の可能性はこれまでよりも高まっている状況だ。 野田佳彦首相は就任前に記した文章で「日本には戦犯はいない」と述べ、日本の戦争責任を全面否定した。野田首相は過去に「韓国と中国は何か問題が生じれば、従軍慰安婦問題を取り上げ、日本に謝罪を要求する」とも語っている。大阪維新の会の橋下徹大阪市長も「河野談話は最悪だ」と述べ、従軍慰安婦の強制連行を否定した。石原慎太郎東京都知事は、集団的自衛権の導入などを柱とする憲法改正に向け、新党を結成すると公言した。 独島(日本名・竹島)や尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる領土紛争が深刻化して以降、日本社会にそれまで残されていた良心的な声も姿を消した。安倍元首相が2007年に従軍慰安婦の強制連行を否定した際には、党内外から批判の声が出た。しかし、最近は野田首相ら政治家から過去の歴史を否定する発言が相次いでも、それを批判する政治家やメディアは見つからない。(後略) (2)慰安婦:河野洋平氏「私の立場に変わりはない」 2012/08/30 10:57 安倍晋三元首相や松原仁国家公安委員長など日本の政治家たちが、慰安婦の強制連行を認めて謝罪した「河野談話」の見直し・撤回を主張していることをめぐり、1993年に談話を発表した河野洋平元官房長官(写真)は29日「(自分の)立場は談話を発表したときと全く変わっていない」と語った。河野元長官の事務所関係者が、本紙の電話取材に応じ同氏の見解を伝えた。 同関係者は「(河野氏は)最近の状況に非常に不満を感じており、日韓関係をとても心配している」と話した。先ごろ一部の国会議員が、談話発表の経緯や事実関係を確認するため河野氏の参考人招致を求めたことに対しては「正式な手続きを踏んだ上で要請があれば、国会で談話に対する立場を堂々と語る」とした。河野元長官はまた「日本と韓国は今回の事態にもう少し冷静に対応してほしい」と語ったとのことだ。 09年に政界を引退。引退する際、後輩の議員たちに「日本は被害者であるだけでなく、加害者でもあったということを学んでほしい。特に韓国と中国に関する外交を真剣に考え、正しい姿勢で臨んでもらいたい」と語った。 河野氏は自身の談話をめぐり、極右派の政治家たちから集中的な批判を浴びていることについて「談話を否定することで米国でも問題となり、アジアやオランダなどでも論争が起きた。『日本で政治とは何なのか』という言葉を聞いたのは、非常に遺憾だった」と述べた。 <産経> ソウルからヨボセヨ 良心的日本人 2012.9.5 03:18 [外信コラム] http://sankei.jp.msn.com/world/news/120905/kor12090503180000-n1.htm 韓国メディアでは、日韓の歴史認識や領土問題に関して韓国に都合良く日本に批判的な見解を示す日本人を「良心的日本人」と呼び、発言をしばしば引用するなど重宝がっている。ノーベル賞受賞者の大江健三郎氏などが代表的存在だ。 問題なのはこうした人々が広めた韓国にとって都合がいい“日本人のものの考え方”が韓国人の対日観をゆがめ、日韓関係をこじらせているところにある。 李明博大統領が竹島に上陸し天皇陛下の訪韓に言及して謝罪を要求したところ、日本側の反発が尋常ではないと韓国政府やメディアは驚いている。 彼らは「日本は右傾化した」などと説明しているが、そうではない。彼らが聞き丁寧に伝えてきたのは、自分たちに都合がいいことを言う日本人の話ばかりだ。 「慰安婦」問題をめぐり見直しの議論が出ている「河野談話」を出した河野洋平氏が事務所を通じて韓国紙、朝鮮日報の取材に応じ「私の立場に変わりはない」と述べている。同紙は談話が「極右派の政治家」から批判を浴びていると伝えているが、批判しているのは「極右派」だけではない。 韓国メディアは“良心的日本人”のステレオタイプを脱して日本人の良心を正しく伝えていただきたい。(加藤達也) <増田のコメント> 加藤達也記者は、確かに産経新聞社の記者にピッタリの資質をお持ちの方のようで、産経社内では、きっと優秀な記者さんなのでしょうね(笑)・・・歪んだ「偏向グラス」(笑)を通して見ると全ては歪んで映る、という典型ではないでしょうか? 「大江健三郎氏」などの「“日本人のものの考え方”が韓国人の対日観をゆがめ、日韓関係をこじらせている」って・・・????? まさに、昨日、ご紹介しました朝鮮日報紙の「過去に両国の間に何があったのか、特に加害者と被害者の実情がどうだったかを直視する歴史的な良識」がゼロのヒトが新聞記者をしている!? こういう「歴史的な良識」ゼロの日本人の、あまりの多さが「日韓関係をこじらせている」んでしょうに! 一番の問題は「(河野談話を)批判しているのは『極右派』だけではない。」というように見える日本社会の現実ではありませんか? 一見、『極右派』ではなさそうな「フツーの日本人」が、産経紙・読売紙等の「歴史偽造」大宣伝&『極右』政治屋の「歴史偽造」大宣伝にスッカリ洗脳されて、「日本軍による慰安婦狩りの『強制連行』を示す文書はないから、強制を認めた河野談話はウソだ。慰安婦は売春婦だったんだ。」なんていうウソをホントウと思いこまされていることです。 そんな日本社会が、日本の侵略&植民地支配犯罪の被害国の人たちには「日本社会にそれまで残されていた良心的な声も姿を消した。」としか見えず、「『日本社会』は『極右派』に乗っ取られた」と考えさせてしまうのも自然な結果でしょう。 そして、悲しいかな・・・それは日本社会の現実です。ぜひ、河野洋平氏には、公の場に出られて「談話に対する立場を堂々と語る」ことをしていただきたいですね! それにしても、日本の、いわゆるリベラルと言われているマスメディア・・・のように見えます(笑)・・・朝日新聞とか毎日新聞とか東京新聞とかは、「河野洋平氏、河野談話について語る」というような報道を、どうしてやらないんでしょうか? 河野氏が断ってらっしゃるのでしょうかしら? 朝鮮日報紙の報道も「河野洋平氏が事務所を通じて韓国紙、朝鮮日報の取材に応じ」られたもののようですし・・・でも、「事務所を通じて」でも、「河野洋平氏が」「取材に応じ」られたのですから、ぜひ、日本のマスメディアにも河野洋平氏に取材してほしいですね! |