東京新聞『江戸〜東京へ』マッカーサー発言記事 5/5 |
皆様 4月24日、ML等で月末ビラの内容「都教委糾弾ビラまき 『服毒』本!? を回収せよ」をご紹介し、26日の都庁前でまきました。 昨5月4日の東京新聞が一面トップで、「専門家『背景に触れず疑問』」として、同内容!? を報道していました。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012050490070726.html <日本の開戦「安全保障の必要から」 都の教科書が引用 マッカーサー証言> 2012年5月4日07時07分 東京都教育委員会が、独自に作った歴史教科書「江戸から東京へ」の改訂版で、日本が太平洋戦争を起こしたのは侵略ではなく安全上の必要だったとする連合国軍のマッカーサー元最高司令官の証言が引用された。朝鮮戦争後の東西冷戦を踏まえた発言だが、教科書では背景に触れず、証言だけを紹介。侵略戦争か、自衛のための戦争か、両論がある中で、専門家からは背景の説明なく引用することに疑問の声が上がっている。 <専門家『背景に触れず疑問』> マッカーサーは一九五一年に米国議会の軍事外交合同委員会で、資源のない日本がアジアからの原料供給を断ち切られたら大量の失業者が発生すると恐れて戦争に突入したと説明し「安全保障の必要に迫られてのことだった」と述べた。(中略) 二〇一三年度から高校で使用される検定済み教科書でも、この証言は取り上げられていない。当初、脚注で記載した出版社もあったが、説明が不十分で誤解の恐れがあるとの検定意見が付き削除した。 都の独自教科書は、都立高校の教師らが執筆。検定の必要がなく、検定教科書にもない記述に、都議会では、「従来の自虐史観と異なる見方」と歓迎する向きがある一方、「侵略戦争の美化」と批判する意見も出ている。 山田朗明治大教授(日本近現代史)は「当時の人の考え方を知る必要はあるが、知った上で戦争から時間がたった今ならどう評価するかが肝心なこと。当時の証言を紹介するなら、当時の感覚、時代背景の説明が必要で、あえて証言だけを載せるのは現代的な観点からするとおかしい。歴史全体にかかわる評価については、検定教科書に任せ、行政は介入しない方がいい」と話している。 山田朗先生には、もうちょっと、誰にでも分かりやすくハッキリと「マ発言は日本の侵略を否定するものではない」と言っていただきたかった気がしますが、記者が聞いていたけれど、記事に入れなかったんでしょうか? だいたい、「『悪の枢軸(ファシズム同盟国)』の一国である侵略国家日本と戦って、打ち負かし、日本を民主化させた」というのが、アメリカ政府の公式な太平洋戦争の歴史認識であるのに、連合軍最高司令官だった男が、「日本は自国の安全を守るための自衛戦争をしたのだ」と主張することなんぞ、有り得ないではありませんか? そうしたら、「アメリカは『自衛のための戦争をした日本』を攻めた侵略国家」となるんですから・・・ それにしても、朝日新聞や毎日新聞も、この「服毒」本・・・都教委によれば「準教科書」ともいう・・・の問題点について、大きく報道してほしいものです。私が知らないだけで、都内版では報道されているんでしょうか? |