3/8「育鵬社教科書は植民地支配をどう描くか?」変革のアソシエのご案内 3/4

皆様
 こんにちは。犯罪都教委&1.5悪都議と断固、闘う増田です。これはBCCでお知らせしています。重複、ご容赦を。

 扶桑社の歴史偽造教科書の後継である育鵬社歴史教科書が、来春から約4万4500人の中学生に押し付けられるという憂慮される事態になっています。そこで、この育鵬社の歴史教科書を読みながら、その歴史の偽造と真実の近現代史を考えていきます。

○日時 3月7日(木)19:00〜21:00
○テーマ 「日本の植民地支配は、善政だったか?」
内容
 育鵬社歴史教科書は、P177において「日本の朝鮮統治では、植民地経営の一環として米の作づけが強いられたり、日本語教育など同化政策が進められたので、朝鮮の人々の日本への反感は強まりました。」と記載しています。そして、それに続き「日清戦争の下関条約で日本の領土なった台湾でも、日本政府は住民の抵抗をおさえ、台湾総督府を置いて開発を行いました。」と記載しています。

 一見したところ、日本帝国の朝鮮植民地支配、台湾植民地支配が「日本への反感」「住民の抵抗をおさえ」てなされたものである、という客観的な記述がされており、何も問題はないじゃないか、というようなテイサイは取ってはいます。

 しかし、資料として同ページに載っている「韓国併合後の朝鮮の変化」の表たるや、1911年と1936年の人口、戸数、農地面積、コメ生産量、麦生産量、造林植樹数、小学校数、生徒数を載せたもので、いずれも、1383万人→2137万人、281万戸→401万戸、978万石→1941万石、502万石→1040万石、119万本→1860万本、306校→2417校、32384人→765606人です!?

数字は雄弁で、客観的でありませんか?

 この数字だけを見た中学生は、「これは、すごいっ! 日本人は、良いことやってあげたんじゃないか! 日本が朝鮮統治したおかげで、朝鮮は、こんなに米も麦も木も生産量が激増し、学校もたくさん作ってあげてたんだから、人口もすっごく増えて、最初『日本への反感を』持った朝鮮の人たちは喜んだにきまっている。」と、思わずにはいられない!? ようになっています。

 また、台湾統治については、1980年代になってやっと日本人にも知られるようになり、1997年には台湾の国定教科書にも取り上げられるようになった、例の八田與一の物語『台湾にダムをつくった八田與一』が彼の写真入りで載せられています。その最後は「この東洋一の巨大ダムと1万6千Kmにおよぶ水路により、平野は台湾最大の穀倉地帯に生まれ変わりました。」です。

 つまり、台湾統治についても、中学生が「これは、すごいっ! 日本人は、良いことやってあげたんじゃないか! 日本が台湾統治したおかげで、台湾にも、すごいダムができて、米もたくさんとれるようになり、最初は『住民の抵抗』をした台湾の人たちは喜んだにきまっている。」と、思わずにはいられない!? ようになっています。

 つまり、「つくる会」=右翼たち歴史偽造主義者たちが主張する「日本の植民地支配のおかげで、朝鮮も台湾も近代化したのだ。」ということを、生徒たちの歴史認識に刷り込むように作成されています。

 本講座では、真実はどうだったのか? 各種資史料を見ながら、考えていきます。どうぞ、御都合のつく方はおいでください。

○場所   東京中野・協働センター・アソシエ  
中野区中野2−23−1 ニューグリ−ンビル309号  中野駅南改札口1分
(改札を出たら左に出て、線路に沿って歩き、右手にドトールがあると、そのすぐ隣のビルですが、入り口が分かりにくいのでご注意を!)     

電話   03−5342−1395 

○参加費 1000円