3/8「育鵬社教科書は植民地支配をどう描くか?」変革のアソシエのご案内 3/4 |
皆様 一見したところ、日本帝国の朝鮮植民地支配、台湾植民地支配が「日本への反感」「住民の抵抗をおさえ」てなされたものである、という客観的な記述がされており、何も問題はないじゃないか、というようなテイサイは取ってはいます。 しかし、資料として同ページに載っている「韓国併合後の朝鮮の変化」の表たるや、1911年と1936年の人口、戸数、農地面積、コメ生産量、麦生産量、造林植樹数、小学校数、生徒数を載せたもので、いずれも、1383万人→2137万人、281万戸→401万戸、978万石→1941万石、502万石→1040万石、119万本→1860万本、306校→2417校、32384人→765606人です!? 数字は雄弁で、客観的でありませんか? この数字だけを見た中学生は、「これは、すごいっ! 日本人は、良いことやってあげたんじゃないか! 日本が朝鮮統治したおかげで、朝鮮は、こんなに米も麦も木も生産量が激増し、学校もたくさん作ってあげてたんだから、人口もすっごく増えて、最初『日本への反感を』持った朝鮮の人たちは喜んだにきまっている。」と、思わずにはいられない!? ようになっています。 また、台湾統治については、1980年代になってやっと日本人にも知られるようになり、1997年には台湾の国定教科書にも取り上げられるようになった、例の八田與一の物語『台湾にダムをつくった八田與一』が彼の写真入りで載せられています。その最後は「この東洋一の巨大ダムと1万6千Kmにおよぶ水路により、平野は台湾最大の穀倉地帯に生まれ変わりました。」です。 つまり、台湾統治についても、中学生が「これは、すごいっ! 日本人は、良いことやってあげたんじゃないか! 日本が台湾統治したおかげで、台湾にも、すごいダムができて、米もたくさんとれるようになり、最初は『住民の抵抗』をした台湾の人たちは喜んだにきまっている。」と、思わずにはいられない!? ようになっています。 つまり、「つくる会」=右翼たち歴史偽造主義者たちが主張する「日本の植民地支配のおかげで、朝鮮も台湾も近代化したのだ。」ということを、生徒たちの歴史認識に刷り込むように作成されています。 本講座では、真実はどうだったのか? 各種資史料を見ながら、考えていきます。どうぞ、御都合のつく方はおいでください。 ○場所 東京中野・協働センター・アソシエ ○参加費 1000円 |