裁判所が作り上げた冤罪・大高裁判、 スカーフ・テストU&傍聴記 2/28

皆様
 こんにちは。犯罪都教委&1・5悪都議と、断固、闘う増田です!

 昨、2月27日15:15〜、東京地裁において、「『大高正二さんが東京地裁職員に暴行した』ということで、傷害罪に問われている」裁判の第10回公判がありました。
(この裁判の概要、前回第9回公判については、以下で、どうぞ!)
http://www.masudamiyako.com/news/12/120211.html

(1)スカーフ・テストU
 私は2011年9月16日、第6回公判の時、帽子(ツバは、ほとんど無いもの)を被っていたことで多和田隆史裁判長(元検察官)から「退廷」を強制され、「法廷からの退去」だけではなく、裁判所職員によって「構外退去」まで強制された過去を持ちます(笑)。そこで、前回、2月10日「スカーフを被っていたらどうかしら?」とスカーフ・テストをしてみました。上記URLで報告していますが、多和田裁判長は黙認し、公判は何事もなく終わりました。そこで、この件に関しても、大高さん支援の代表者・国本勝さんが東京地方裁判所に公開質問を出していました。「裁判長は何も言わなかったのに、スカーフを被っていた女性に対して、なぜ、地裁警備職員は『スカーフをとれ』と言ったのか?」

 すると、すると今回は? 法廷前の廊下のバリケードを入ったとたん、何人もの裁判所警備職員が「スカーフをとってください」というのです。法廷に入ると、とたんに、法廷内にいた警備職員の何人もが「スカーフをとってください」というではありませんか? おやおやおや? 何か、たくらみましたね?(笑) と感じましたが・・・予想どおり!? 多和田裁判長による「不規則発言をするな。録音しているのが見つかったら、即退廷させる」等々、高圧的かつクダクダした、いつもながらの傍聴者への御注意の後、私に対して「そこのスカーフを被っている女性は、スカーフをとってください。」というのです。

 大高さんの代理人弁護士が「女性のスカーフはファッションです。なぜ、そんな指示が必要なのですか?」と抗議してくださいました。裁判長「『傍聴人は帽子等を着用してはならない』という規則に拠ります」とか・・・「『等』にはスカーフが入る」なんて、だれが決めたのかしらん? で、もちろん、裁判長、いつもながら威迫的に、言うんですよね。警備職員も、私を拉致しようと身構えています(笑)。

 でも、本当に可笑しいですよね? おおかた、東京地裁警備職員から、モンクが出たんでしょう? 「裁判長、困りますよ。我々が『スカーフを取れ』と言ってやったのに、裁判長がいわないから、国本らに公開質問されたじゃありませんか? この次に、あの女がスカーフを被ってきたら、絶対に『スカーフ、とれよっ。とらなきゃ、傍聴させてやらないぞ』と言ってやってくださいね」!?(笑)

 傍聴人がスカーフ被ってたって、全く、裁判するのに何の差し障りもない、ってことは前回公判で証明済みです! 帽子を被っていたって、おんなじでしょう。要するに、「オレサマは、エライんだぞっ!? なにしろ、裁判官サマなんだからねっ!? 傍聴したくば、オレサマが何を言おうと逆らうんじゃないぞっ!? 『お上=オレサマ』に従順であるかどうか、帽子だのなんだのは、そのためのテストの小道具さっ」ってとこなんでしょう。「で、それもサ、オレサマ裁判長のその時々の気分なんだからさ〜!? 前回は『まっ、いっか』と思ってしまって黙認してしまったが、可愛い職員たちからモンク言われちまったから、今日からは許さんことにしよっ、と」なんでしょう・・・これが、国民主権の日本国憲法下の公開裁判なんですからねぇ・・・

 さて、本日は、検察官による刑事訴訟法違反「後出しジャンケン」の最高裁雇用医師を証人採用することに元検察官・多和田裁判長が決定した尋問の日です。これは、実に興味深い尋問です。ここで、法廷外に拉致されてしまい、せっかく当選した傍聴の権利を奪われるのはイヤだし、スカーフ・テストの目的は上記のとおり、完全に達成しました(笑)。そこで、被っていたスカーフをそのままスッとクビに落とし、頭飾りファッションから頸飾りファッション(笑)にしてあげました。裁判長と警備職員たちが私を一斉に注視したため、緊張していた法廷の空気がゆるみ、メデタク裁判が始まりました。

(2)「大高さんに殴られた」という東京地裁職員を最初に診た、最高裁雇用医師の証言
 最初に驚いたのは、この証人をキャスター付きの可動式衝立で遮蔽した尋問だったことです。暴力団関係とかセクハラ事件では遮蔽物も必要だと思いますが、裁判所前で10年間も毎日のように不正・不当な判決をする裁判官の批判を、言論で続けてきた大高さんに対して、そんなことをする必要があるでしょうか? それも専門職の医師です。やましいところが無ければ、正々堂々と顔も名前も出せばいいではありませんか? 「被告が、証人に対して何か(イヤガラセを)することを前提としていて、裁判所には被告に対して強い偏見があるのではありませんか」という・・・ズバリ、当たり! の・・・大高さん代理人弁護士の抗議は無視でした。

 そして、更に驚くことがありました。大高さん代理人が「最高裁に雇われているわけですが、常勤ですか? 非常勤ですか?」という尋問をしたのに対して、証人が「裁判長、答えなければいけませんか?」と聞き・・・この証人は、しょっちゅう、裁判長に「(この質問に)答える必要がありますか?」と聞くのです、まるで、事前に裁判長と打ち合わせていたかの如く・・・裁判長が、大高さん代理人に対して「そういうことを明らかにすると、被告・傍聴人がこの医師に迷惑を及ぼす恐れがあるから、やめてください」とか言い、大高さん代理人の尋問を制止したのです。

 おいおいおい!? なんで、大高さんや私たち傍聴人が、この医師に「迷惑を及ぼす」んですか? 前回の大高さん側証人の医師には検察官が全く必要ないことまで聞くのに対して、裁判長は何らの制止もしなかったのですが。その他、大高さん代理人が「最高裁に勤めることになった経緯を教えてください」と尋問したのにも、証人が裁判長に「答える必要がありますか?」と聞き、裁判長は大高さん代理人を制止しました。とにかく、しょっちゅう、大高さん代理人は尋問を制止されました。

 以下、この医師の証言の要旨です。メモに基づきますので、完全に正確ではありません。「『平成22年8月10日、午後0時23分に、大高さんに殴られた』という東京地裁職員が、地裁のある霞が関の診療所ではなく、三宅坂の最高裁診療所に、午後3時過ぎに来て、午後は休診だったのだが診察した。内科が専門だが、一般内科で、職域診療所だから、ケガも診る。普通、地裁の職員が来ることは、ほとんどない。『ここをペットボトルのようなもので殴られた』という箇所を、職員が手で示したので、髪をかき分けて頭皮を見たら少し赤くなって腫れている箇所があって、打撲のような印象を受けた。赤味の範囲は2〜3cm大だったように思うが、ハッキリ覚えていない。

 具体的形状は、よく覚えていない。遠目に分かるほどは大きくなかった。頭に大きな痛みの訴えは無く、むしろ『クビの方が痛い』と言った。おすと痛いという圧痛があった。赤い箇所は少し腫れてブヨブヨした感じだが、ハッキリ覚えていない。(被害者という)職員は、以前にも来たことがあるが久しぶりにお目にかかったという感じで、たぶん1年以上は経っていた。以前の診療のカルテがあったかどうか覚えていない。

 頸椎捻挫の疑い、あるいは外傷性頸部症候群というようなものかと思うが、CTやレントゲン検査をしないと診断は下せないので、民間病院を紹介した。初診料を二重に取ると悪いので、カルテは書いていない。しかし、5年間ぐらい最高裁の診療所にいるが、他には、ほとんど『殴られた』という人はいないので、珍しいので印象に残っている。

 平成22年11月に丸の内警察署の警察官が来て、聞かれた。事件性のあるものとは思っていなかったので非常に驚いた。調書を取られたかどうか全く覚えていない(※大高さん代理人は「調書には署名、捺印するんですけど、覚えていませんか?」とかなり、念を押しましたが)。平成23年7月に検察官が来た。今、そこにいる山本検事である。『公務執行妨害』という言葉は聞いたが『傷害』という言葉を警察・検察から聞いたかどうかは記憶が無い。

 『タンコブ』については何回も診察している。皮下血腫で堅くなっていることが多い。5分程度の問診で、この職員に特に治療はせず、保冷剤も出したかどうか記憶がないが、看護士が独自の判断で出したかもしれない。しかし、民間病院のような看護記録は無いので分からない。今は、この職員の赤みのあった場所が後頭部のどのあたりか、覚えていない。頭頂部よりは首に近いところだったように思うが、分からない。」

 最後に多和田裁判長が尋問しましたが、その質問内容は「あれっ? この質問って、前回、大高さん側証人の医師に対して山本検事がしていた質問だわ!?」でした。そして、シメは「『首の痛みはいつからか?』(その職員に)聞きましたか?」です。大高さん代理人が「(その職員の)『首の痛み』というものは、(大高さんに殴られた、という)前から、あったものかもしれませんね」という、検事にとってイタイ質問をしたことを意識してたんでしょう・・・医師の答えは「『殴られてから』と言っていました」

 大高さん代理人の長谷川弁護士が、2011年11月24日の第7回法廷で、この裁判は「(裁判官・検察官)官官合同の自作自演の三文芝居のでっちあげ」と言っておられましたが、正に!?

(3)大高さん、拘束される
 この医師のあまりのアヤフヤサ、いい加減さに大高さんはたまらなくなったようで・・・本当に気持ちはよく分かります・・・自分から、この証人に質問・感想をぶつけました。「あなたの言っていることは、『覚えていない』『分からない』『記憶が無い』と、とってもいい加減すぎるよっ。『カルテも作っていない』なんて、それで、今、ここには医師としてきたんですか?」・・・大高さんが質問を口にすると、直ぐ裁判長が口を出して制止するので、大高さんは、何を本当に聞きたかったのか、その都度、混乱してしまったようでした。

 そして、裁判長が大高さん弁護団に「被告と相談してください」と言うので、大高さんは相談しようとした時、遮蔽物の衝立の大高さんの近くにあった部分を押してしまったようです。私は後ろの席だったので、良く見えなかったのですが、キャスターで軽く動く折りたたみ式衝立は証人の方にバタッと音を立てて滑りました。

 すると、裁判長、飛び上がらんばっかりに真っ赤になって興奮し、「今のは威迫、暴行と認めますっ!」 検事も「明らかに暴行と認めます」。大高さん代理人たちは「弁護団と相談しようとして、証人の顔が見えないように、遮蔽物を押しただけです」と言ったのですが、裁判長は「拘束、拘束」と喚き、警備職員たちがドヤドヤと大高さんを抑え、法廷外に拉致して行きました。そして、裁判長は証人に「大丈夫でしたか?」と、実にお優しくお声をかけていらっしゃいました。医師は、ハッキリと「大丈夫です」。


 目の前で繰り広げられた東京地裁法廷における大高さんへの裁判官=権力の暴力(直接的には身体を傷つけなかったとしても)は、『権力』を持つ者が「服従しないものには、絶対に容赦しないからねっ!? でも、ウチラの身内や服従するものには、優しくしてやるからねっ!? ほらっ、こんなふうにね!」とハッキリ見せるもので、まさに「三文芝居」のドタバタ劇でした・・・

 文部省検定済の中学校・公民教科書に、昔は「人権を守る裁判所」と書いてあったので、中学校社会科教員として、そう教えてきてしまいましたが・・・