変革のアソシエ「育鵬社教科書は韓国併合・大逆事件をどう描くか?」11/12/5 |
皆様
○日時 12月8日(木)19:00〜21:00
しかし、ネルーは「日本の勝利がアジア諸国に与えた感動を語っ」た1932年12月29日の翌日の12月30日には「日本のロシアにたいする勝利がどれほどアジアの諸国民をよろこばせ、こおどりさせたかということをわれわれは見た。ところが、その直後の成果は、少数の侵略的帝国主義諸国のグループに、もう一国をつけ加えたというにすぎなかった。その苦い結果を、まず最初になめたのは、朝鮮であった。日本の勃興は、朝鮮の没落を意味した」と「語っています」ことは全く紹介しません。
もちろん、孫文についてもまたしかり、です。孫文の「今後日本が世界文化の前途に対し、西洋覇道の鷹犬となるか、或は東洋王道の干城となるか、それは日本国民の詳密な考慮と慎重な採択にかかるものであります。」という言葉は全く紹介せず、孫文の期待、アジアの人々の期待に反して「西洋覇道の鷹犬となる」「採択」をしてしまったことも記述しません。
ところで、文部科学省「中学校学習指導要領」の「第2節 社会 第1 目標」は以下のようになっています。
上記のように、「我が国」に都合の良いところだけを取り上げる教科書は、社会科学習の目標の第一に出てくる「多面的・多角的に考察」に反し、まさしく「一面的・単角的」にしか「考察」できないものであるにもかかわらず、どうして「学習指導要領に適合した教科書」と言えるのでしょうか? 文部科学省の検定は「学習指導要領」が「基準」のはずなんですけど・・・
また、大逆事件にいたっては、『財閥の成長と労働者』という項目の「社会主義思想も広がりました」という記述の脚注に「1910(明治43)年には、天皇暗殺を計画したとして幸徳秋水らが逮捕され、翌年、裁判で12人が死刑になった」とあるだけです。これでは中学生は「社会主義思想」というのは「天皇暗殺計画」をして死刑になるような「思想」なのだ、と思ってしまうでしょう。なにしろ、「日露戦争」学習において、幸徳たちの反戦の主張は全く記述しない、実に学習指導要領に不忠実な「一面的・単角的」な教科書なんですから・・・
増田センセは、文部科学省学習指導要領に忠実に(笑)、「多面的・多角的に考察」できる「諸資料」(※)を用意しております! 御都合のつく方は、どうぞ、ご参加を! |