「扶桑社教科書批判で不当免職」取り消し裁判の 「国際的に恥を晒す」行政のイヌ判決!? 11/2/10 |
皆様 本日13:10、件名の控訴審判決がありました。 東京高裁民事第2部の裁判官、大橋寛明、川口代志子、佐久間政和による判決文は、「よくもまぁ、そこまで『行政のイヌ』になり切って恥ずかしくないものだなぁ…」と舌を巻くほどに感動的!?(笑)なものでした。「高等」裁判所の「低劣」裁判官たち!? 東京地裁民第32部の裁判官、『行政のイヌ』になり切った渡邉弘らが一個だけリップサービスした原審判決部分も取り消してくれているんですから、なんともはや… 本日は、18:30〜中野アソシエで近現代史講座があり、中曽根の国労潰し、総評潰し、改憲策動から始めて、本日の増田の扶桑社教科書=「歴史偽造」批判の教育潰し判決に至る、ここ30年の歴史を振り返りました。3名の新参加者を得て盛況でした。9時に終了し、おなかがすいて食事をして帰宅したら遅くなってしまい(笑)、実は、まだ、ザーッと読んだけですが、特に傑作!?(笑)な具体的内容を少々、ご紹介します。 @ 右翼都議の古賀俊昭が、都議会文教委員会で「日本はどこも侵略したことがない」と、自信を持って(なにしろ、右翼ですから「確信犯」)言いきっていますから、これを「得々として、喜々として」と紹介し、「歴史偽造で有名な扶桑社歴史教科書」と授業で教えたことに対し、判決作文によれば、これは「客観的かつ冷静な批評ないし批判という域を超えて『揶揄』する趣旨と認められるし(中略)『誹謗』と評価するのが相当」だそうです!? 大橋ら3人の、この作文の中には原審の判決と同じく『誹謗』と『批判』についての定義付けは全くありません。裁判の中で、私は、それをしてから、判断してほしいと大橋ら3裁判官に再三、要求したのですけど… A そして「なお、『歴史偽造』などの表現が市販の書籍(※中塚明・奈良女子大学名誉教授の『歴史の偽造を正す』高文研、を証拠として提出していました)等において用いられているとしても、教師が、中学生に対する指導教材の中で、手紙の転載という形式をとっているにせよ、自己の見解として用いることは、状況が異なるのであるから、これを誹謗とすることを妨げるものではない」んだそうで… B また、私は「指導教材」の中で元官房長官の野中広務氏が小泉首相の靖国参拝を「わが国の歴史に汚点を残した」と批判したことを紹介したんですけど、これを都教委は『誹謗』することを教えたとして処分対象にしていないので、その矛盾を突きました。しかし、大橋らの判決作文によると、 この表現は「批判の域を超えていないものである上(※『批判』と『誹謗』の相違の定義付けなども全くしないままなのにねぇ)、政治家が政治家を批判した事実を生徒に伝えることと教師自身が特定の個人及び法人を貶めることとは、中学校の生徒らが未発達の段階にあり、批判能力をまだ十分には備えていないため、教師の影響力が大きいことにかんがみれば、質の異なるものというべきである」とか!? 全くもって、笑うっきゃない愚劣な作文です…裁判官だった安部晴彦さんが書かれた『犬になれなかった裁判官』(NHK出版)の正に対極にある「犬になりきった」裁判官の姿は浅ましい限りです。5件も判決言い渡しを同じ時間に入れていたのに、さすがにやましかったか、最初の私の判決文の主文を2分くらい読むと、普通は、そのまま裁判官たちは次々と判決を読み上げるのに、大橋ら3人は、すぐ、扉の奥に逃げ込みました。「批判」されるのが…おっと…「誹謗」されるのが怖かった?(笑) 傍聴者…多数、ご参加しただき、入り切れなかった方もいて申し訳ありません…が全部出てしまったら、安心して、また、この3裁判官は同じから再登場したのでしょう。 この判決作文に戻ると、とにかく、学者さんが「歴史の偽造」を「批判」するのは良いし、政治家が政治家を「批判」するのは良い、それは「誹謗」ではない。しかし、中学校の教師が「自己の見解」として「扶桑社の教科書は『侵略戦争』を『アジア解放の戦争』、『自存自衛の戦争』などと、歴史の事実を偽り造る『歴史偽造』で有名です、と教えることは『誹謗』なんだよ〜、東京都教育委員会が、そう決め付けて、裁判官もそう決め付けたんだから、モンク言うんじゃないぞ〜っ」、「批判能力を生徒たちに育てることは許さないぞ〜っ」ってことなんでしょうねぇ… やれやれ…「中学校の生徒」らより、東京地裁、高裁の裁判官らの方が、よっぽど「未発達の段階にあり、批判能力をまだ十分には備えていない」ようですね(笑)…私の紙上討論授業で書いた「中学生の生徒」たちの意見・感想を読めば、この、私の判断が正当であることは普通の判断力の持ち主なら容易に看取できると思うんですけど… 要するに、東京地裁・高裁の裁判官らは、都教委=行政の犬になりきって、ブンブン、尻尾を振って「得々として、喜々として」いるんでしょうね… でも、「扶桑社歴史教科書が『歴史偽造』教科書として有名」であることは国際的に知れ渡っていることで、本日の判決文は扶桑社教科書同様に「国際的には恥を晒すものでしかない」ものでしょう! もちろん、上告します。ま、最高裁には期待ができないとしても、日本の司法の厚顔無恥ぶりを「国際的に明らかにする」ことも、歴史的価値があるかもしれません。 判決文のPDFはこちら→ ●判決報告集会にご参加を! |