「扶桑社教科書問題は子会社のことで関係ない」フジ株主総会、答弁10/6/29 |
本日、産経新聞社&扶桑社の親会社であるフジメディアホールディングズの株主総会がありました。私は以下の質問状を前もって送り、日枝久会長の回答を求めました。
去年は、会社側は株主の質問に対して誠実に回答する義務を持つはずであるのに、私の質問状に対しては全く全体の場での回答はありませんでした。そこで、怒りの会場質問をしたのですが、今年は、一応、全体の場で「『扶桑社教科書問題について』の質問があったので回答する」としたのは、ほんの少々の改善でしたが・・・中身は全くないものでした。 いわく「扶桑社は子会社であるので、子会社の役員に任せている」・・・つまり、教科書問題など関係ない!? と・・・何という無責任なことを。しかも、産経新聞記事については、全く答えません。そこで、今年も怒りの会場質問。 「なんと言う無責任な回答ですか・・・扶桑社は100%子会社ではありませんか。親会社としての社会的責任があるでしょう。扶桑社の赤字は教科書からきているのではないですか? 自分で『右よりダメ教科書』と認めておきながら、なお、来年度も売り続けるとは無責任きわまるではありませんか。 しかし、日枝会長は議長席から「個人で決定しているのではなく機関で決定しているのですから○○(名前を忘れてしまいました)に答えさせます」として、絶対に自分では回答しないのです。で、○○が言うことには 「扶桑社の赤字は出版事業全体のことで、教科書は赤字になっていません。教科書内容については、子会社のプロジェクトですから、答える立場ではありません。産経記事については、一つ一つの記事に親会社は干渉しません。独立ジャーナリズムの領域を犯すことはできません」とか・・・ 「本当に扶桑社歴史・公民教科書部門は赤字になっていない」というのなら、堂々と「3-@、A」に回答すればいいではありませんか? そして、もし、本当に扶桑社教科書部門が黒字であるとするなら、自分自身が「右より過ぎダメ教科書」と認めた教科書を、なお売り続ける、というその社会的無責任さにあるでしょう・・・その在庫一掃セールに協力して扶桑社教科書を採択し続ける東京都教育委員会や杉並区教育委員会その他こそが問題ですが・・・ それに、本当に黒字であり「良い教科書である」という自信があるのるなら、別の教科書を発行するために「育鵬社」などという子会社(フジ(株)にすれば孫会社)を、なぜ、わざわざ作る必要があるのでしょうか? また、在日中国人を「有害有毒な蟻」「排除を」などとする、あまりにひどい誹謗中傷の見本であり、明白に新聞綱倫理領違反である産経紙記事について指摘されても、産経の取締役が「独立ジャーナリズムに介入できない」!?って、どういうことでしょうか? 私の他にもこの株主総会で発言した株主は、ほとんどが会社側批判でした。中でも、週刊文春が報じた「岩手めんこいテレビに関してフジ(株)が小沢一郎に金を渡した」とする疑惑について「これは本当か」と一人の株主の方が質問した時、日枝会長がしばらくの間、フリーズ!? してしまったのは可笑しかったです。これに関しての質問と回答の練習はしていなかったのでしょうか? ま、この回答も、固まった状態からしばらくして我に帰った日枝会長が答えさせた○○が言うことには「言われている人物にあったことはありません。不適切な金の支出はありません。」で終わりましたが・・・ こんなにも無責任極まりない人々によって、扶桑社教科書は今も子どもたちに押し付けられ続けているのです・・・ |