本日、我孫子市議会で「慰安婦』意見書、採択! 10/3/23 |
私の地元の我孫子市議会に、私も一員である「あびこ平和ネット」(二宮一朗代表)は、「日本軍『慰安婦』問題の早期解決をはかるよう、日本政府への意見書を提出することを求める請願」を提出していました。 この12日の総務委員会では3対3の同数となり、委員長(公明市議)採決の結果、4対3で可決されていましたが、本日の本会議で公明党(3名)・市政クラブ(3名)・共産党(2名)・あびこ21(3名)、政策グループあびこ(3名中2名)、会派に所属しない市議2名、保守会派の方1名の合計16人が賛成、保守会派と政策グループあびこ(3名中1名)計11人の反対、で可決しました。 以下に、その意見書を貼り付けます。09年12月末までに15の市議会で意見書が可決され「学校教育を通じて教えること」という文言は見られましたが、私たち「あびこ平和ネット」では、「教科書への記述」を明確に求めるべきだ、という意見で市議さんたちに働き掛けました。 現在の中学校の大部分の社会科教科書からは、近来の右翼たちのバックラッシュによって、それまで記述されていた「慰安婦記述」が削除されてしまいました。これは、被害者の癒えない傷口にさらに塩を刷り込む行為であり、日本が真に「軍隊慰安婦制度」への反省がないこと世界に示すものであると考えます。 皆様にお願いです! なお、12日の総務委員会で採決された日本会議のメンバーが提出していた「『選択的夫婦別姓』の法制化に反対する意見書」は、やはり3対3の同数となり委員長採決の4対3で否決され、本日の本会議でも賛成少数で否決されました。 このお仲間たちは全国から(福島市などのも)、議員さんたちに「『慰安婦意見書』を採択するな」と電話やファックスを朝早くから流し、歴史事実を歪曲し、被害者を誹謗中傷し・・・中には私・増田を誹謗中傷するファックスもあったとか(笑)・・・市議さんたちは大迷惑なさったようですが、我孫子市議会は良識ある市議さんたちが多数派でした!(以前には同じく日本会議メンバーが「議場に日の丸を掲揚しろ」という請願を出しましたが、これも賛成少数で否決しています) 内閣総理大臣殿、外務大臣殿 2007年にはアメリカ、オランダ、カナダ、EUなどの議会において、日本政府に対し、「慰安婦」問題の責任を認めて公式に謝罪することなどを求める決議が採択されています。 2008年には、フイリピン、韓国、台湾の議会で採択され、国連などの国際的な人権擁護機関からも早期解決を求める勧告が出されています。国際社会は「慰安婦」問題を現在に通じる重大な人権侵害と認識し、日本政府が誠実に対応することを要請しています。また、日本国内では、2008年の宝塚市を初めとして、2009年12月船橋市と国立市など、全国15の市議会が、政府に日本軍「慰安婦」問題解決を求めて議決をしております。このように、2010年8月に「韓国併合」100年を迎えるに当たり、この問題を次世代に持ち越すべきではないとの意見が、今全国で広がっています。 政府が過去の戦争における女性への人権侵害を公式に認めることは、アジアの人々の戦争被害の傷を癒し、和解して平和的に共存していく今後の道筋をつくることになります。 被害者の訃報が相次ぐ中、一日も早い被害者の尊厳の回復を目指すことが望まれます。 我孫子には戦前、朝鮮民衆との友好を求めて活動し、三・一独立運動に対する朝鮮総督府の弾圧に対し「反抗する彼らよりも一層愚かなのは圧迫する我々である」と批判した柳宗悦が住んでいました。 我孫子市議会は、柳のような先人に学び、わが国が下記3点を実現することによって、憲法前文にありますように「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占め」ることができるよう、切に希望致します。 記
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