「朝鮮学校攻撃を許さない!12・22緊急集会」へのお礼とご報告 09/12/24

皆様
 こんばんは。増田です。これはBCCでお伝えしています。既に、この情報をお受け取りの方には申し訳ありません。

 12・22京都集会も大成功だったようです! 在特会は、この集会への妨害活動はできなかったようですが、「1月も2月も(再度再々度!?)朝鮮学校を襲撃する」とか言っているんですね・・・「犯罪宣言」をしているものだと思いますけど・・・彼らは「罪特会」と、彼らの活動の実態に合わせた漢字を使うべきはないでしょうか?

【転送大歓迎 複数のメーリングに投稿しています。重複お許しを!】
  朝鮮学校を支える会・京滋
    江原護
皆さま。
 「在特会」による京都朝鮮第一初級学校襲撃事件、それに対する「朝鮮学校攻撃を許さない!12・22緊急集会」について、世界各地から生徒さん、学校への励まし、集会への連帯メッセージを数多く頂きました。すべて京都と滋賀にあります朝鮮初級学校へお送りしました。
 本当に 本当に ありがとうございました。
 皆さまの励まし、連帯に支えられ、日本社会に巣くう「排外主義」に抗して日本人と在日朝鮮人、そして全ての在滞日外国人の方々との絆を強め連帯する「朝鮮学校攻撃を許さない!12・22緊急集会」は昨夜私たちの予想をはるかに超える方々にご参加いただき大成功をおさめました。
 会場(380席)は立錐の余地もなく2時間を越える時間を立ったままでご参加頂いた方、会場外でご参加頂いた方、私たちは参加者600名で発表いたしましたが、実数はもっと多かったのではないかと推測しております。
 この寒空の中、戸外で会場防衛にあたって下さった「反排外主義行動ネットワーク・関西」の皆さま心からのお礼をを申し上げます。
 集会では、高炳棋京都朝鮮第一初級学校長から事件の経緯と対応、彼らへの怒りなどと「威力業務妨害・脅迫」などの罪名で京都府南警察署へ告訴、受理されたことなどが報告されました。
 集会の内容などは、参加しして頂いた方がまとめられたものが送られてきました。
 下段に貼り付け置きますのでそちらをご覧下さい。
 排外主義を許さないという私たちの熱気が届いたのでしょうか、「在特会」結局姿を見せませんでした。
 川端警察署、京都会館も最大限の警備体制をとって頂きました。
 彼らは、1月、2月に再度襲撃すると公言しています。
 私たちは、朝鮮学校を守りきるために、最大の防衛体制を取り、彼らと対決していく決意を固めています。
 皆さまのお力、今後ともたまわりますことをお願いしつつ、12月4日から今日までのお励ましと連帯へのお礼と昨日のご報告とさせて頂きます。

敬具 



追伸:メッセージなどは朝鮮学校を支える会・京滋のホームページに掲載しております。↓

http://www5d.biglobe.ne.jp/~mingakko/sasaerukai.htm

 昨日の京都会館での緊急集会には、一参加者として参加しました。(あくまで、私の個人報告であり、発言内容において解釈など間違っていたら、ごめんなさい。参加されていた方は、ご指摘ください。また、長文・ご容赦)
 地下鉄を降りて会場に向かう途中、偶然、主催者の仲尾先生と出会い、いろいろお話もさせていただきました。会場につくと、正面に警備の警官が立ち並び、私服もいるは、もちろん主催者の集会の防衛に当たる方もおられ、外見的には物々しい状況でした。在特会は、こなかったようです。

 集会は、19時に始まり、まず、主催者(朝鮮学校を支える会・京滋)を代表して、仲尾宏さんが、差別禁止がなされていない日本社会で、今日の事態が起こっている、京都で起こった差別事件として、府も市も教委もこの問題に取り組むべきだ。そして、私たちは日本人の問題として今回の事件を許さない、朝鮮学校の苦難と栄光の歴史を踏まえ、在日は、地域、とりわけ日本の子どもとの交流も深めてほしい、私たちはそれを支える。在日外国人や日本のマイノリティの民族教育などの取り組みと連帯し、在特会を許さない闘いの中で、マイノリティと手を取り合い考える機会にしてもらいたいと挨拶された。

集会が、日本人が主体となる団体によって主催されたことの意義は大きいと思います。

 つぎに、民族教育を少しでも理解するために、「ウリ(私たち)の学校」が上映され、朝鮮学校の日常が描かれ、生徒たちの明るい笑顔が、印象に残るものでした。そして、今回の12.4在特会の襲撃の場面のビデオが5分程度流されましたが、口汚い彼らの怒号、差別発言の連発は、ネット上で何度か観ましたが、改めてこの会場で観て、怒りがわき、これが子どもたちに浴びせられたと思うと、悲しくなるものでした。

 そして、京都朝鮮第一初級学校の校長先生が、詳しい事実経過などを話された。
 在特会がやってくることは、11/21に朝鮮総連京都府本部に来た際、彼らが来月行くぞと予告していたため、教員・保護者で体制を取り、警察にも要請し、地元町内会にも説明していたが、4日に南区の区長に要請に行ったその日にくるとは思わなかった。生徒がいる中で、あんなことを1時間にわたってされたことに怒りでいっぱいだ、自分も対応していて、怒りで手が震えた。しかし、みんな冷静に対応し、挑発に乗らなかったこと、よく我慢してくれたことに感謝する。
 これまで、チョゴリの切り裂き事件など相次いであったが、これらは犯人は、隠れてやっているが、在特会については、白昼、集団で明確な意図を持ってやっていること、そして、大人に対してではなく、子どもに向かって学校へやってくきたことが許せない。公園の使用については、町内会と協議し町内会長の提案もあり、以前から使用させてもらっている、市にも理解を得ている。今回、高速道路建設工事に伴い、公園遊具の撤去などもあり、狭くなってきて、地域の子どもの遊び場の確保のことで、町内会とも協議する予定になっていた矢先に彼らが来た。決して不法占拠ではない。
 在特会は、市公園管理課の使用許可を得て集会をしたというがまったくのウソ。ちょっと電話通告した程度で、マイク使用も許可されていない。
「学校教育法上の学校じゃない」と在特会は言うが、学校教育法上の各種学校である。(文科省が法第1条の学校と認めないことは重大な問題であり、これが在特会のような連中に口実を与えているが。)
 不安は、子どもたちの心の問題だ。少し時間も経過し落ち着いてきているが。今回の事件後、無関係の人が学校をのぞきに来る、これも不安なことだ。
 来年また来ると在特会は予告している。これに対処することが課題だ。警察への要請、子どもの安全対策、保護者による警備等々。今回の事件で刑事告訴し、昨日受理された。弁護士会への人権救済の要請、国連への訴えなどやっていきたい。激励の手紙が毎日何通も、世界から来ている。これを子どもに見せ気持ちを伝えていきたい。
 民族教育は、在日の子どもが、朝鮮人としてアイデンティティを持って生きていくために欠かせないものだ。今後のしっかり民族教育を続けていきたい。

 続いて、アボジ会会長が、60年前の阪神教育闘争当時と変わらない排外主義に怒りがわく、子どもを学校に通わすという当たり前のことに、大変なエネルギーを費やす。こんなことされたら転校させようかという思いが出てきそうだが、普通にこれからも通わせる。「在日でもがんばったら認められる」というが、これは、生まれながらに、スタートラインが後ろにあるようなものだ、それが当たり前だと錯覚させられる社会だ、しかし、そうではなく、一人ひとりの尊厳を守り教えてくれるのが学校だ。学校は、尊厳を守れるところだ。また、学校を守ることが、私たちを守ることだ。
 ある日本の方の言葉、「朝鮮人が生きやすい社会が、日本人も生きやすい社会だ」。そのためにがんばりたい。

 次に、海外に滞在するため参加できなかった同志社大学の教員からの、「私の友人に手を出すな!」というメッセージが紹介された。

 さらに、オモニ会の保護者の発言が続いた。「警備が厳しいこんな集会に子どもをつれて来れない保護者がいる。学校では、今も保護者らで警備をしている。休み時間に外であそべない状況がある。子どもの学ぶ権利を。」「37年間生きてきたが、こんな腹立たしいことはない。日本人がこんなことをするとは教えたくない。ともに地域で暮らしたい。ウリハッキョを守ってください。」
 オモニ会会長は、無抵抗な子どもに対する攻撃は許せない、振り上げたこぶしは、さらに高く上げるが、子どもには、人に優しい人として育てたいと。

 在日韓国青年同盟京都・副委員長は、自分は日本の学校で学んだ、ウリマル(母国語=朝鮮語)で話す今の朝鮮学校の子どもたちがうらやましいくらいだ。在特会は、子どもを攻撃し卑怯だ。「在日特権」を許さないというが、ほんとに特権のある米軍や日本の支配層などをなぜ問題にしないのか。勇気も正義も理想もない人たちだ。彼らを暴力でとめることはできない、また、見過ごすこともできない。やはり、日本人朝鮮人が手を取り合って理解し合い、学校を守っていく、そこから社会を変えたい。

 そのあと、日本人側からの発言として、
 日朝友好京都ネットの方が、今回のことがあり、自分たちの運動も質的変化をせざるを得ない。個人的に、京田辺市で「慰安婦」問題について市議会決議をあげた際も、在特会は来た。ほんとに許せない。第一朝鮮学校の子どもたちとは、田植えや稲刈りを交流としてやってきているが、今回のことは、ほんとに許せない。

 東アジアの平和と朝鮮半島の自主的平和統一を目指す京都ヒューマンネットの方は、在特会は、日本の支配層の別働隊だ、学校を支えていくとともに、在日の諸々の権利についてともに闘いたい。戦争へ向かう日本社会において闘う中で、在特会に対する闘いも行なっていく。

 朝鮮学校と交流する学生のネットワークであるFACEprojectの方は、一昨年の朝鮮学校弾圧以後に運動を始めたもので、事件後学校を激励した。今回のことは許せないが、私たちの無関心さなどが、在特会を生み出すのではないかと。

 「心の教育」を許さない!市民会議の方は、汚い日本語を聞いて日本語を話すのがいやになる、在特会の言葉は戦争中の日本軍兵士のようではないか、実際に聞いたことはないが。日の丸君が代問題などを闘ってきたが、12.4の事件について、自分たちも何かいうべきだと思い、声明を出した。日本人が日本社会において生んだ在特会に対して、日本人が行動すべきだ、在特会はもう一人の私だと思う。

 当日会場防衛に当たっていた、排外主義と闘うネットワーク関西の方は、12.4事件は、子どもに対する暴力であり許さない。4月に蕨市においてカルデロンさんの家に向かってデモした在特会、こんな集団を許してはならない。京都・大阪でも差別主義・排外主義を扇動するデモをやっている。こんな連中にデモをやらしてはならない。どのように包囲していくのか、社会的に封じ込めていく必要がある。

 多くの発言者があったが、最後に、集会決議を大きく長く続く拍手で採択し、学校を守り抜くぞとシュプレヒコールをして、集会が閉じられた。
 予定は、9時終了だったと思いますが、時間の長さを感じさせず、熱気あふれる集会は、9時20分に終了。
なお、参加者は600人で会場満杯、立ち見の方も多かったです。カンパは実に23万円を超えた。

 私は、一昨年の滋賀朝鮮学校への大阪府警弾圧を思い起こしながら、参加していたが、今回も、在日の差別に対する怒りと、民族教育を守り抜いている闘いに感動させられ、さらに、日本人が、緊急集会を成功させ、今後の在特会の攻撃に対する陣形と、日本社会にある排外主義を打ち破る展望が確信できた。
 

サロン吉田山
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tosikenn
民族学校を考える
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mingakko