30日、都教委「扶桑社教科書採択」糾弾ビラまき第3弾 09/11/26

 月末恒例の件名ビラまきを30日(月)8時〜9時、都庁第二庁舎前で行います。ご都合のつく方は、どうぞ、ご参加ください! ご都合のつかない方は、情報として受け取っていただければ幸いです。今回は、末尾に韓国の市民団体が東京高裁に提出してくださいました意見書の一部をご紹介しています。


都教委は「デタラメ×3=扶桑社歴史教科書採択」、
増田教諭免職処分を撤回せよ!(3)


● 「教科書調査研究資料」&東京都教科用図書選定審議会答申&教育委員会臨時会、全てがデタラメな扶桑社歴史教科書の採択!
 09年9月、10月の2回の当組合ビラによって、8月の都教委臨時会で行われた都立中等学校用扶桑社歴史教科書採択が、とんでもないデタラメなもので無効であり、撤回すべきだということをお知らせしました。今回、もう一度そのデタラメさをお知らせします。

 都教委HPで見ることのできる「教科書調査研究資料」によれば、扶桑社教科書の別紙2−1に載っている人物のうち、「日本武尊・弟橘姫」ら14人は現行扶桑社教科書には載っていませんし、別紙2−2にいたっては01年度旧版教科書のコピーそのもので「刀剣・渡来文化」など22項目は現行教科書には載っていませんし、別紙2−3に載っている「平和維持活動(PKO)」など7項目は現行教科書には載っていません。

 いったい調査員は、どの教科書を調査したのでしょうか? にもかかわらず、東京都教科用図書選定審議会は、6月1日「教科書調査研究資料は・・・適切であると認められるので、これらに基づいて東京都教育委員会は、教科書の適正な採択を行うこと。」と答申!?

 デタラメ資料が「適切」!? という、こんなデタラメな答申に基づいて木村孟・内館牧子・高坂節三・竹花豊・瀬古利彦・大原正行(教育長)ら6人の教育委員は一切「慎重に検討」するための協議もせず、いきなり投票して扶桑社歴史教科書を「最も適切な教科書」として採択(一名は日本書籍新社に投票)というデタラメの3乗!? 

 これで扶桑社歴史教科書を押し付けられる中学生は悲惨です! デタラメ資料に基づく採択は無効! 都教委は、扶桑社歴史教科書採択を撤回せよ!


●都教委は扶桑社教科書批判を理由の増田教諭免職処分を、直ちに撤回せよ!
 東京高裁提出の韓国市民団体「韓日100年平和市民ネットワーク」(顧問は元韓国・横浜総領事を勤められた外交官)の意見書から

「原告増田都子教師は、日本が既に60年も前に終戦と共に廃棄した、歴史の否定的遺物の一つと認識している『皇国思想』について、グローバル化の時代に向かって、日本の将来と運命を担うべき中学生を対象にして、批判的に教えました。

 ご自分の良心で受け入れることのできない『皇国思想』から脱皮し、『きちんとした歴史認識』をもつために役立つ、本来の歴史事実を教えました。東京都教育委員会が、この教育内容をもって『特定個人と特定出版社を誹謗した』と決め付け、『免職処分』としたことは、教育現場の教師に保障されるはずの最低限の自由裁量まで奪う、誤りではないでしょうか?」