歴史偽造主義に抗し、敢然と闘おう!&反「在特会」 09/11/08 |
昨日は、集会・会議等がたくさん重なっている中で、「都教委による増田さんの不当解雇を撤回させる会」総会&「小西誠さん講演会」に多数のご参加をいただき、たいへん、ありがとうございました! 小西さんのお話は、さすが元自衛官だけあって非常に具体的で面白く、分かりやすいものでした。これについては、後ほど詳しく報告してくださる方があると思いますので、ここでは、増田の闘いの意義について確認されたことを、以下、ご紹介します。 <歴史偽造主義に抗し、敢然と闘おう!> 「都教委による増田さんの不当解雇を撤回させる会」第二回総会議案から 1. 6.11不当判決は、支配層全体の反動化、退廃の端的な表現 鉄建公団原告団団長さん、「9条改憲阻止の会」の方、「障害者の教育人権を実現する会」の方等、連帯のご挨拶をいただきましたが、原稿を用意して下さっていた 「ヘイトスピーチを許さない会」(反「在特会」!?)の方のご挨拶を、以下にご紹介しておきます。 ●今、『反「在特会」』とご紹介されましたが、ま、内容的にそれでいいのですが、特にそれだけというわけではなく排外主義の動きに反対していまして、正式名称は「ヘイトスピーチを許さない会」です。 私たちは増田先生の闘いが、学校現場に自由と民主主義を取り戻す大切な闘いであることと、増田先生の尊厳を取り戻すための闘いであることを、今日の集会に参加する中で確認することができました。 戦後、新憲法・教育基本法の下、日本国民が教育に求めたのは、太平洋戦争で国内310万、国外2千万の犠牲を出した事実をしっかり考え、平和を大切にして主体的に生きていく、未来を切り開く力を持った若者を、家庭に職場に地域に共に送り出すことであったかと思います。学校現場は子どもたち、若者たちが育つ苗床である、というわけです。その苗床は残念ながら、政府・財界には大切にされるどころか、徹底的に痛めつけられてきました。 この事態は労働組合への政府・資本家の攻撃により、職場の民主的な関係が脅かされた状況の中で進みました。「日の丸・君が代」の強制に続き、教育基本法の改悪により、さらに長期にわたる教育予算の抑制により、学校現場は疲弊し、子どもたちからはSOSが発信されています。 非正規雇用の拡大、労働者を”商品”として流動化させてきた政府の施策はこのような状況を悪化させこそすれ、なんら展望を国民にもたらしませんでした。日本には正規滞在外国人が2008年12月末で220万人、オーバーステイ等の『不法』残留者は11万人います。約230万人の新たな私たちの仲間がいる、というわけです。 彼らも日本で”働き””生活” しているわけですから、職場や地域では日本人以上に辛い思いをしている人々が少なくないことは容易に想像していただけると思います。小西先生の講演の中で、フロアから出た中国の問題も、日本にいる中国人の権利を守り続けることが解決のツールの一つになると思います。 4月の蕨市でのフィリピン人親子をターゲットとした「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の排外的な市民運動が発生した背景を私たちは以上のように捉えています。彼らの行った三鷹の「慰安婦展」妨害、池袋の中国人雑貨店への脅迫、四谷イグナチオ教会への脅迫、朝鮮大学校交流会の妨害等は、310万人の日本人戦死者、2千万人のアジア人戦死者、230万人もの日本で暮らす外国籍の人々、年に3万人もの自殺者、様々な争議で闘う皆さん、家や職を失った人々、心や体に障害を抱えている人々を無きものとし、歴史や人々の努力を踏みにじるものとして、私たちは、断固とした態度をとらなくてはいけません。 私たち「ヘイトスピーチを許さない会」は、排外的市民運動の情報収集、分析、発信と共に、現場での対応のノウハウの共有等の役割を果たし、もちろん現場では彼らと対峙することで、皆さんと連帯したいと思います。私たちの対峙は残念ながら時間を稼ぐことしかできませんが、厳しい環境の中で、頑張られている皆さんのお役に立ちたいと考えています。 |