「扶桑社教科書採択の愚挙を撤回せよ!」都教委糾弾ビラまき 09/8/25

 恒例の月末ビラまきを、8月14日の都教委の犯罪的とも言うべき件名、愚挙・暴挙を糾弾するために、31日午前8時から都庁第二庁舎まで行います。ご都合のつく方は、どうぞ、ご参加ください。以下はビラ内容です。




<都教委は扶桑社教科書採択の愚挙を撤回せよ!>

●東京都教育委員会は、東京都・非教育委員会!?

 この09年8月14日、東京都教育委員会は、都立養護学校や都立中高一貫校における歴史教科書として、あの日本の侵略戦争をあたかも「自衛の戦争、アジア解放の戦争」などと「歴史を偽造」する教科書として悪名高い扶桑社のものを再び採択しました。

 この教科書の執筆責任者である藤岡信勝氏の07年5月31日付「「新しい歴史教科書をつくる会」会長声明によれば、扶桑社自身が、扶桑社歴史教科書は「各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れない」ということを認めていました。

 つまり、版元の扶桑社自身が現行の歴史教科書は『右寄り過ぎ』ダメ教科書だと認めているにもかかわらず、しかも、「つくる会」の内紛により、今、この教科書は「出版差し止め」訴訟を起こされているにもかかわらず、都教委は、これを「最も適切な教科書」として、またも中学生に押し付けるという暴挙(愚挙)を行ったのです。

 中学生の歴史教育に対して、こんなにも無責任な教育行政を推進するとは、もはや東京都教育委員会は「東京都・非教育委員会」と改称すべきではないでしょうか?


● 「歴史偽造」教科書を強制された杉並区の生徒の声!

「無駄にわかりやすく、幼稚」「日本をいい国すごい国と、誇張して書いてある。例えば、忠臣蔵のエピソードなど熱烈に感情移入して書いてあって気持ち悪い」「受験のための自主学習をしていて、求められる答えと教科書の食い違いに気づいた。高等教育を受けたい学生にとって、思想云々は別にして、マイナスであることは確かだ」


●扶桑社の歴史教科書採択と、
 正しい歴史教育を行った増田教諭の分限免職を、撤回せよ!

増田都子教諭(当時、千代田区立九段中学校)は、扶桑社も「右より過ぎ」ダメ教科書と認めた歴史教科書、及び都議・古賀俊昭(自民)の都議会での侵略否定の妄言を、正しく「歴史偽造主義」と批判して生徒に教えたことで「公務員不適格」と「分限免職」されました。

 都教委と増田教諭と、どちらが「公務員不適格」か、歴史事実に照らせば明らかです! 都教委は扶桑社歴史教科書の採択を撤回するとともに、この増田教諭に対する不当免職を撤回せよ!



 愛媛の皆さんは、この炎天下に扶桑社・自由社教科書採択阻止の座り込み、ご苦労様です! 心から連帯の意を表します!