多田謡子反権力人権賞受賞式、お礼 08/12/21 |
昨日は、第20回多田謡子反権力人権賞受賞式が総評会館で行われました。 私は、首都圏青年ユニオン (青年の不安定雇用との闘い)、フリーター全般労働組合 (青年の不安定雇用との闘い) 、 死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム'90(死刑廃止運動)の方々とともに添付写真のように受賞し、40分の発表の時間を与えていただきました。お忙しい中、たくさんの参加者の方に熱心に聴いていただき、たいへん、ありがとうございました。 他の方々の発表も本当に考えさせられるものでした。特徴はこの賞に。『反権力人権』と冠されているように、今現在の権力(企業権力も含め)の理不尽な弾圧に抗し、侵害された人権を回復するために困難な中で、しかし、楽しく! 連帯しながら闘っている人たちだ、ということでした。 多くの方たちから心のこもったお祝いと励ましをいただき、さらなる闘いへの意志が鼓舞されました! 以下、以前も紹介しましたが、念のため!? 「選考理由」を挙げておきます。 ●選考理由 増田都子さん 「考える平和教育への攻撃との闘い」 30年以上、中学校で教えてきた社会科教師の増田都子さんは、1997年、足立区内の中学校の授業で沖縄の普天間基地をとりあげたビデオをもとに授業を進めたことを問題にされ、一部の右翼的父兄、教育委員会、校長、右翼的都議、マスコミなどから攻撃されました。増田さんの授業は、ビデオを見て一人一人の生徒が考えたことを書き、皆で考えていこうという紙上討論でした。この授業を「極端な反米教育だ」と断定した勢力は増田さんを教職から追い出すことを画策し、都議会やマスコミを舞台にしてキャンペーンを開始しました。 2005年、ノムヒョン韓国大統領の歴史演説を教材にしてた授業の中で、日本の侵略戦争を否定して恥じない一部都議や扶桑社の教科書を批判した増田さんのノムヒョン大統領宛の手紙の一節を問題にして戒告処分が発令され、その後、生徒たちから引き離されて長期「研修」を命じられました。「ビデオ『侵略』を授業で見せるな」「検定済み教科書を批判したことを反省せよ」などという半年に及ぶ「研修」にも屈しない増田さんに対して、東京都教育委員会は2006年3月末に「分限免職」処分を発令しました。「処分に対して反省も改善もみられない」ことが理由でした。 増田さんは今、不当な解雇を撤回する闘いを進めています。かつて、侵略戦争に荷担した教師たちは、戦後、その反省の中で「再び教え子を戦場に送らない」を合い言葉にして平和教育の運動を進めましたが、今、右傾化の中で、平和教育は風化しています。孤立しつつも平和教育を教師の責務として進める増田さんの解雇撤回闘争を心から支援する意志をこめて、受賞者として選考しました。
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