素晴らしかった金剛山歌劇団 08/7/4

 昨日は、水戸の県民文化センターで午後6時から行われた金剛山歌劇団の公演に行ってきました。水海道の退職高校教員のわがムツゴロウ(畑正憲に似ているので)損師(自称!?)から無料のチケットを提示されて飛びついたものです。評判は聞いていましたので、前から一度、見に行きたいと思っていましたから。

 電車で天王台から1時間半かかって水戸駅、それからバスで着いたセンター前・・・なんだか、騒がしく、警官の姿が物々しく・・・添付しましたように、右翼どもがイヤガラセに来ていたのでした。「1」の方は、たぶん、アルバイト代!?(一説には1回1万5千円とか・・・真偽のほどは?) 証明用の記念写真でしょう。こんな所にブルーリボンなんて、「拉致被害者」への冒涜のような気がしますけど。「2」の方の後ろに移っていますように、なんと、警官がタテをヨコにして!? 通せんぼをしているのです。

 「あのー、私、ウヨクじゃないんですけど。チケット持ってますので、通してください」と通せんぼの若い警官に頼んだら、彼は一段上にいた上司を見上げました。上司殿、あごをしゃくって「通してよし」・・・って・・・

 でも、定時に会場は満員(800人くらいかな)。演目は、どれも、期待に違わぬ、素晴らしいものでした。とっても美人ぞろいの女性の「舞」・・・ダンスとか踊りとかより、やっぱり「舞」という言葉がぴったり・・・は、あくまで優雅・優美・・・見とれてしまいました。男性のソロも、声量、声の美しさに聞きほれました。チャンセナプという管楽器があることは初めて知りました。民族楽器を改良したという縦笛ですけど、フルートのような音色に感じました。このロシアメドレーの「白鳥の湖」は、本当に天上の音楽のようです。

 ただ、美しい歌声の中に「祖国」という言葉が何度も使われ、それを本当に誇りを持って歌える人たちと、日本人としては、どうも、日本を「わが祖国」と誇りを持って歌えるような状況にないことが複雑な気分でした。

 「分断の悲劇から統一へ」を描いた女性たちの舞の「大河」も、静かに、また激しく、また荒れ狂う水の流れに最後は満ち足りたひとつの大河になる様は、とても感動的でした。最後の農楽舞は圧巻! なんと表現していいか分からないのですけど、よく朝鮮民族の祭りで登場している人たちが長いリボンをつけた帽子をくるくる回しながら踊るアレ!? なんですけど、「愛・虹の架け橋」と幕にありましたように、長いリボン、短いリボンを男性女性、何人もの人が同時に廻すことで本当に虹色の輪が舞台の上にくるくる回るのです。

  期待以上だったことに満足して会場を出ますと、あらら、アホウヨさんたちは一人もいません。やっぱアルバイト代目当てだった? 
帰宅したのは22:45でしたが、とても満ち足りた気分でした。

 とても私の拙い表現力では、実際の様子を表現するのは不可能です。ぜひ、皆様も機会があればご覧になってください。今、全国ツアーを展開中だということです。