人が人として成長するのに必要なものは? 08/6/25

以前もご案内しましたが、近づいてきましたので、再度、第13回 近現代史講座をご案内させていただきます。

●6月29日(日)14:00〜
●湖北台近隣センター(湖北駅南口徒歩5分)
●テーマは「大日本帝国の敗北」
 原爆記録映画『予言』(50分)を見て、原爆は避け得ないものだったのか考えながら、1945年8月15日に至る史実を、昭和天皇&軍部、政治家の言動を中心に見ていきます。

 ご都合のつく方は、どうぞ、おいでください。

●以下は、参加者の方と私との往復メールです。

○○さんから
 私は64歳ですが、物心つき始めた5〜10歳ころの間に「中国大陸での日本軍の加害行為・・・…妊婦のお腹をさく、強姦をする、火をつける・・の映像を町の映画館で見たことが、今の私の原点なのです。当時は当たり前にそういう映像が、ニュースなどで流れていたと思います。子どもの私は、その映像を見て、「戦争とは何か、多くの大人は、なぜ、かくも残酷なことを平気でなしえるのか」心の底で考え始めました。

 そしてそのとき私が決めた結論は、「あのような戦争をした大人の言うことは信用できない。とにかく何事も自分で考えよう。特に常識とか、道徳とかを。」でした。当時のことはほとんど思い出すこともないのですが、それらの映像は片時も忘却されず、心にあります。

 その映像は「真実はここにあるんだよ」と私の心の中で現れては、光ります。残酷性を心に受けて、暗くなどなりませんでした。むしろ、心の核が生まれたと今、思います。当時の担任は「感受性が強すぎる」などと通信簿所見に書いてくれていますので、傍目にも変化が見えたのでしょう。
 
 もし中国での日本軍人の映像を見ていなかったら、私は単にわがまま娘のまま、平和ぼけした、わがまま主婦になって一生を終わったと思います。とても両親・夫に愛されましたし、贅沢しなければお金に困ることはなかったですから。
 そして、あれ以来、考え続けることができたようで、今に至ったわけで、だから絶対、「真実を知ることは」、人が人として成長するために必要なことなんですよね。

○増田から
 なるほどー・・・、・・・最後のお言葉は、拙著の中に登場する、あのアホな指導主事たち!? (おっと、また、増田ブシが!?)に教えてやりたいぐらいです。彼らは、「人が人として成長するために必要なこと」「真実を知ることは」無く、知る気も無い結果、ああなってしまったんですねぇ・・・

 ただ、私が不思議なのは、○○さんも○○さんも今の日本社会の中ではかなりの少数派に属してらっしゃるという事実がありますが、でも、同じ時代、同じ環境で過ごした同年代の多数の人たちが、なぜ、何の疑問も感じず、「自分の頭で考えよう」とせず、「真実を知ること」をしようともしないのか? ってことなんです。なぜでしょね?

 持って生まれた「感受性」という「個人の資質」の問題でしょうか?