9条改憲阻止6・14フェスタ、増田のスピーチ 08/6/14

 本日の日比谷小音楽堂で行われた件名のフェスタは、梅雨入りした6月なのに快晴の中、緑の木々の中を爽やかな風が通り、暑さもなく、とても気持ちのいい集会でした。

 内容は「バンド演奏、沖縄・アラブと心通わす歌、合唱、1人芝居、スピーチで、アジア、イラク、アメリカ、全世界につながり、9条を守り、9条を生かそう!!」というキャッチ・コピー通り、たいへん多彩で多様でした。600人の人が「9条改憲阻止のために連帯しよう!」と北は北海度、南は沖縄から、集まったのです。

 以下、私の3分スピーチです。

●こんにちは。お手持ちの封筒の中のビラにありますが、石原都教委によって最も弾圧されている『たたかう! 社会科教師』の増田です。私は2年前「公務員不適格」として「分限免職」つまり「クビ」になりました。

 皆さん、私がそんなダメ教員に見えますか? 「見える」という人は、ヒトを見る目のない人です。私は33年間、教え子を戦場に繰らないために、きちんと憲法教育を行い、9条の前提である侵略戦争の真実、昭和天皇の戦争責任を教えてきました。私の憲法教育をしっかりと受け止めた生徒たちは11年前の1997年、足立12中の卒業式の国歌斉唱時いっせいに不起立をしました。そこから私は狙われ、都教委は、ほぼ10年かけてやっと私をクビにしたわけです。

 攻撃の火蓋を切ったのは一保護者でした。1997年4月、異動した足立16中の地理・沖縄県の授業で沖縄米軍基地を批判的に教えたことで「反米偏向教育」と攻撃されたのです。これに乗ってきたのが3人の右翼都議、民主党の土屋たかゆき、自民党の古賀俊昭、田代ひろしと、産経新聞、都教委の悪の枢軸でした。
 
 この3悪都議、産経、都教委の悪の枢軸が結託して悪名高い2003年の「日の君・強制10.23通達」を出したのです。私の憲法教育・平和教育への1997年からの攻撃こそ、その始まりでした。その時「日の丸・君が代強制」に反対して処分された先生たちは何をしていたのか?・・・今は問いますまい。

 肝心なことは、悪の枢軸による放火の初期消火に失敗したために「日の丸・君が代」の全面強制まで都教委の平和教育潰しの火は燃え広がったということです。そして2年前、私は「扶桑社歴史教科書は侵略戦争を『自衛の戦争』などとウソが書いてある歴史偽造の教科書ですよ」と真実を九段中の生徒に教えたことで「扶桑社教科書を誹謗中傷したな、公務員不適格だ、クビだ」となったのです。

 これが意味するのは、九条改悪と、教え子を戦場に送らない教育をする社会科教員への弾圧は一体だ、ということです! でも、私の11年にわたる闘いを3分で話すのは不可能ですから、ぜひ、この『たたかう! 社会科教師』をご購読ください! 本日は1785円のところ1500円で販売します。500円のパンフもありますよ!

 今、本当に学校は日の丸・君が代強制だけでなく、職員会議で議論もできない大変な状況ですが、連帯して闘わなければ変えていくことはできません。

 実は、去年の野音の集会でも私を発言者に、という声があったのに「増田さんは人格に問題がある」なんぞと誹謗中傷した性格のワル―いヒトがいたらしいんですけど、この会場にいらっしゃるかなぁ? 特にあなたは、この本を絶対に買って読んでくださいね。そして、九条改悪阻止の闘いと私の闘いは一体だとご理解いただけた性格のイー皆様! も、ぜひ、読んでください! では今後も共に連帯していきましょう!