『板橋高校事件』、冤罪成立!? 08/5/29

 金澤さんから、新聞記事の提示がありましたが、本日の「板橋高校事件」控訴審判決を直接、聞きました。卒業式に来賓として呼ばれた元同高教諭の藤田勝久さんが、開式前の雑然とした中で『国歌斉唱時の不起立』を呼びかけたことで威力業務妨害罪に問われたものです。いつもクジ運が悪いのに、運良く1・5倍の傍聴抽選に当たり、90分の判決言い渡しを聞きました。藤田勝久さんと大学の同窓という鎌田慧さんも傍聴されていました。いやはや・・・予想はしていましたが全くヒドイものでした。裁判官席に法服を着て座っていたのは都教委の代理人だった!? としか思えません。

 「藤田さんが保護者に不起立を呼びかけている時の、教頭の田中による制止」なんて本当に無かったのです。藤田さんが話し終えてから教頭は来たんですから・・・だから、指導主事が録音していたテープにも教頭の田中の制止の声は入ってなかったんです。体育館にいた200人からが見ている、この事実(保護者の一人も証言)を、裁判官は「田中が『小声で制止した』と言っているから、テープに録音されてなくても不自然でない」「都教委側の5人の証言には矛盾がないから、田中は真実を証言しているといえる」なんぞと・・・当たり前ですよ、都教委側の5人は口裏を合わせているんですから・・・

 この「教頭の制止にもかかわらず、保護者への呼びかけをやめなかったから、校長・教頭はこの対応に追われて卒業式開式が2分遅れたから威力業務妨害、成立」・・・この調子で、都教委=校長・教頭が作り上げたフィクションをノンフィクションに東京高裁の須田まさる裁判官らは創作し、「藤田さんの有罪、罰金20万円」という1審判決を、そのまま踏襲して藤田さんの控訴を棄却しました。

 裁判官って神様も顔負け!? です。無かった事実を、有った事実に作り上げることができるのですから・・・どうりで冤罪はあとを絶たないわけです。目の前で、それを見ることができました。怖いですねぇ・・・

 要は「都教委による『日の丸・君が代、強制の10.23通達』に反対する気持ちを持って卒業式に参加しようとし、その意見を表明した」ということが、ズバリそのまま「威力業務妨害罪だ」!? と言っているわけです。「国家政策に歯向かう者は有罪」!? 

 90分の間、後ろの席からイビキの音が聞こえ続けました。この態度が正解だったかもネ・・・