セクハラ副校長は公務員適格!? 都教委糾弾ビラ 08/5/27

 月末恒例、都教委糾弾ビラ配布を今月は30日(金)午前8時〜9時、都庁第二庁舎前で行います。朝早くて恐縮ですが、ご都合のつく方は参加協力をお願いします。以下、ビラの内容です。

<セクハラ繰り返した副校長は「公務員適格」!? 真実教えた増田教諭は「公務員不適格」!?>
●セクハラ副校長は停職処分のみ!?

 本年5月1日の新聞各紙は児童にセクハラ行為を繰り返していた小学校の副校長に都教委が停職6ヶ月の処分をしたとプレス発表したことを報じました。

『都教委によると、副校長は区部と多摩地区の小学校教諭として勤めていた02年6月〜03年10月、女子児童を抱き寄せる行為を繰り返し、副校長に就任後の昨年6〜9月にも、数人の女子児童に自分の額を押し付けるなどした。保護者から昨年9月、「体に触られ、子どもが嫌がっている」との苦情が寄せられ、発覚した。』(読売)

こんな副校長を降格もせず単に停職、6ヶ月経ったら副校長として仕事をやらせ続けるつもりだった都教委!? こんなセクハラ副校長を「公務員適格」と都教委は判断!?

 一方、増田都子教諭は、国内外で侵略正当化教科書として批判を浴びた扶桑社歴史教科書および右翼都議の古賀俊昭(自民)が都議会で「日本はどこも侵略をしたことがない」などと妄言を吐いたことを「歴史偽造主義」と、真実を生徒に教え「公務員不適格」などと都教委に誹謗中傷され、その裁量権を悪用されて「分限免職」処分を受けました。

 この呆れた逆さまデタラメ処分こそ、都教委が「公務員不適格者の群れ」で構成されていることを証明するものです。都教委は、直ちに増田教諭に謝罪し、免職を撤回せよ!

●「間違いである特定の歴史認識」を生徒に押し付けているのは都教委だ!
(増田教諭が裁判所に提出した「免職取り消し」裁判、準備書面から)

 被告・都教委は、「すでに述べたとおり、特定の歴史認識のみが絶対に正しく、それと異なる歴史認識は間違いであると生徒に押し付けてはならない」のであり、原告(※増田教諭)の主張は失当である、とする。

 しかし、日本の侵略戦争を否定し、「自存自衛の戦争である」「アジア解放の戦争であった」とする「特定の歴史認識」が誤っていることについては、ほかならぬこの教科書の発行会社である扶桑社自身が、2007年5月、「各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて」いた、と認め、既にこの教科書をもう発行しない、絶版にすると決定したことを社会的に公表していることからも、明らかである。

 にもかかわらず、被告・都教委は「各地の教育委員会」とは異なり、この扶桑社歴史教科書をさらに2007年7月26日に2008年度開校の都立中高一貫校に採択しているのである。これは被告・都教委が「各地の教育委員会」とは異なり、どこまでも日本の侵略戦争を否定し「自存自衛の戦争である」とする「右より過ぎ」の独善的イデオロギーに立つ「特定の歴史認識」を「絶対に正し」いと「生徒に押し付け」ようとしていることを証明するものであることを指摘しておきたい。

●傍聴参加のお願い!
7月10日(月)11:30〜東京地裁705号法廷(地下鉄・霞ヶ関駅A1出口)
対都教委『分限免職』取り消し裁判、口頭弁論