都教委糾弾ビラまきに、ご参加を! 08/4/28

 毎月末、恒例の「増田の首切り記念!? 都教委糾弾ビラまき」ですが、今月は30日(水)午前8時〜9時、都庁第二庁舎前で行います。朝早くて恐縮ですが、ご都合がつきましたら、どうぞ、ご参加協力お願いします!

 今回のビラには、以下の拙著『たたかう! 社会科教師』(社会批評社)に鎌田慧さんから寄せられました序文の一部を載せ、都庁で働く方々に、ご紹介します。

<都教委・獅子身中の虫(鎌田 慧)より>

 彼女が教室で実践してきた、日本の戦争責任と平和についての考えを深める教育の成果は、この本に引用されている子どもたちの文章にもよくあらわされている。そして一方の、都教委の指導主事など、教育を取り締まる連中や大騒ぎして彼女の分限免職をしかけた3都議の醜悪さも明らかにされている。

 この本は、「ふたたび教え子を戦場に送らない」とする、戦後日本の教師の誓いを、いまなお身体を挺して実践している教員の未来にむけた記録であり、東堂太郎のように、法律や規則によって法治主義を徹底させようとした果敢な闘争記録であり、かつて「伏魔殿」と呼ばれるほどに利権王国だった東京都が、いまや平和と人権教育殺しの最先端と成り果てた、石原都政の教育現場からの暴露である。

 都の教育委員会は、教員の査定(考課)や「主幹」制度の導入、職員会議の空洞化、日の丸・君が代処分などを乱発し、日本のフアッシズム化の元凶となっている。その連中からもっとも憎まれていたからこその、増田攻撃だったのだ。

 たったひとり、石原強権都政とむかいあった増田さんの闘争は、充分に理に適っていて、ドタバタ都議たちなど歯が立つものではなかった。彼らは名誉毀損で訴えられて罰金を支払い、「増田東堂」は都教委全体と対等に渡りあってきた。理は彼女にあったからだ。

 ついに暴力的な排除としての、八つ当たり「免職処分」をだすしかなかった都教委は、その時点ですでに敗北していた。いま進行中の取り消し裁判闘争によって、法的な決着をつけられるのは明らかだ。それは冷静な判断を欠いた帝国陸軍が、民衆を巻き添えにして自滅したように、石原都政とそのアナクロ教育体制にしがみついている連中の敗北のときであり、その権力体制が解体されるときである。