全教・都教組の「日の丸・君が代」強制、反対方針は? 08/3/21

 全教・都教組組合員(公称1万人でしたか?)の中で3人だけ「日の丸・君が代」不起立で処分された方たちがいます。その中で現役のお一人の○○さんから「組織を越えた共同の取り組み」の訴えがありましたので、以下、私の返信をご紹介します。

 私自身は憲法・教育基本法に忠実な平和教育の実践ゆえに狙われた所属組合員を当局に売って大喜びしていたような「教職員組合」など当てにはできない、個人で・・・もちろん、「連帯しあいながら」は前提!・・・闘っていくしかない、と思っていますが、教職員組合が、その「本来の役割」を発揮するのがベストであるには違いありません。

<○○様
 こんばんは。犯罪都教委&3悪都議と断固、闘う増田です! ○○さんの原則的な活動に心からの敬意を表します!

ところで、
『指導部のみなさんが、都教委に対し抗議の声をあげ有効な行動方針を提起されることを期待している。また、被処分者救援の取り組みは緊急を要する。組織を越えて共同の取り組みが提起されることを望む。』には大賛成ですけど、

 まず、あなたの所属組合である全教・都教組は『職務命令が出たら退け=起立せよ、斉唱せよ』という方針を転換したのでしょうか? 以前、元同僚で現在も都教組組合員(お連れ合いは『子どもの権利条約』の権威として有名な某大学教授)である方に、『あなたは、もちろん、不起立でしょうね?』と電話したら、『立って、口パクよ。だって組合から「職務命令が出たら退け」って言われてるんだもの』というお答えがありました。また、友人の小学校教員の方(東京教組に所属)は『ウチの都教組の組合員の人ったら、『こうなったら、怒りを込めて「君が代」を歌うわ」って言ってたわ』と呆れていました。

 ところが、3月16日付『しんぶん赤旗 日曜版』の33面には、大きく『八王子市の元中学校の英語教師、川崎壽江さん』が写真入りで紹介され『起立しなかったため戒告処分を受けた二人の教師と、処分の取り消しを求めて去年の3月に裁判を起こした』とし、激励先『都教組八王子市部内「三人の先生を支える会」』と記載してありました。

 以前、私が所属していた全教・都教組足立支部の書記長は『共産党とは要求が一致しているので、一緒にやっているだけ』というようなことを私に語っていましたが、共産党機関紙に、こういう記事が出る、ということは、全教・都教組は都高教執行部と同じように『「職務命令がでたら退け」って言』っていた、という方針を 『不起立で闘おう!』という方針に転換したのかしら? と思った次第です。いかがでしょうか?

 なお、○○さんはご存知でしたかしら? 都教委・3悪都議・産経新聞の三位一体による平和教育攻撃は1997年の足立十六中事件が端緒だったことを。この時、全教・都教組足立支部執行委員会は所属組合員であった私・増田のほうを『偏った教育』をした、なんぞと明記した誹謗中傷ビラ(当時の都教委でさえ、増田の教育を『学習指導要領違反とはいえない=偏向教育とはいえない』と、いっていたのに)を配りまくって喜んでいたのでした。

 そして、『しんぶん赤旗』日刊紙は、この全教・都教組の行為に全面的賛同の記事を載せたのでありました。この都教組&共産党の行為が、どれほど、都教委・3悪都議・産経新聞の三位一体を喜ばせ、その暴走を後押ししたことか・・・詳細は『教育を破壊するのは誰だ! 【ドキュメント】東京・足立十六中学事件』(社会評論社)を、ぜひ、ご参照ください。

 もしも、都教組が『都教組八王子市部内「三人の先生を支える会」』を本気で支援しようと『不起立で闘う方針』に転換したのなら素晴らしいことであり、都教組が中心になって他組合にも呼びかけ、『共同の取り組み』に向かって前進が望めるでしょう。そして、もし、そうであるなら、『足立十六中事件』においてとった態度を、都教組は自己批判できるに違いない、と思うのですが・・・>