第10回、増田の近現代史講座のご案内 08/3/20 |
以前もご案内しましたが、近づいてまいりましたので、以下、再度、ご案内します。 ●3月23日(日) 最初に、森正孝さん編集・監督の映画『語られなかった戦争 侵略パート1』(50分)を見ます。皇軍が中国で行った3つの戦争犯罪「南京大虐殺」「3光作戦」「731部隊」を直視するのは日本人としては(いえ、国籍に関係なく「人間としては」ですが、「加害者の後輩たる日本人としては特に」ということで)、あまりに辛いものです。いわゆる歴史修正主義者たち・・・私に言わせれば「歴史偽造主義者」たち、ですが・・・これらを「無かったことにしたい」という気持ちは、十分に理解できる!? ものです。 しかし、なぜ、このようなことを実行することができたのか、二度と繰り返さないためにはどうすればいいのかを考えるためには、直接、戦争体験の無い私たちこそ、勇気を出して直視する必要があるでしょう。私が、社会科教員として、ずっと、この映画を中学生に見せて皇軍の侵略を考えさせる授業をしたことが、都教委=右翼どもには大いに気に入らず、教育現場の剥奪=研修センターという強制収容所送りの中で「この映画を生徒に見せたことを反省します。もう二度と、この映画を使った授業はいたしません」という「反省」をさせようとしました。 都教委・指導(力無し!?)主事が私に「書け」と与えた「課題」と称するものが「本日の研修内容を踏まえ、以下についての考えを記述してください。*千代田区立九段中学校で、昨年度、2年生にビデオ「侵略」「予言」を見せて、授業を行った理由は何か。また、本日の研修を踏まえ、こうした教材の使用についてどう考えるか。」(笑)でした。(『たたかう! 社会科教師』社会評論社 P141〜147、163〜166参照) それでも、「反省させることに失敗」したことも私の「免職」処分の隠れた、公然たる理由!? となっていました。 また、教育出版の歴史教科書(千葉県東葛地区の中学校で使われているものです)P165の記述では、この南京大虐殺について「中国の首都南京を占領しました。このとき、日本軍は混乱のなかで、多数の捕虜や住民を殺害して、国際的に非難を受けました(南京事件)。」となっています。これは、歴史事実の記述として「相応しい」といえるかどうかについても考えていきたいと思います。 当日は、いろいろと集会が重なっているようですが、ご都合がつきましたら、どうぞ、おいでください! |