伊沢都議の都教委追及&記者会見 08/2/29

<伊沢都議の都教委追及&中村正彦教育長の厚顔なる居直り>
  
 昨日2月28日、都議会一般質問において、市民の党の伊沢けい子都議(三鷹市選出)は、石原慎太郎発案、破綻寸前の新東京銀行への、さらなる400億円もの都民の税金による追加出資について「破綻を認め撤退すべき」と語気鋭く追及した後、都教委を追及。

「400億円は、福祉や教育、その他必要なところにまわすべき、というのが都民の声であるのに、都教委は

@都立高校の学費値上げで、生徒・保護者の負担をさらに増やそうとし
A小学校の専科教員を減らし
B都の教員の病休、特に精神疾患による休職の増加
C都立聾学校と江戸川養護学校の寄宿舎を廃止し」

と、「東京都の教育行政は、本来行政が果たすべき教育環境の整備にこそ力を入れるべきなのに、現状は教育予算を切り詰めると同時に、教育現場、教育内容への干渉、介入を繰り返し、まさに、教育を壊すような行為を行っており

D平成15年以降、司法の場から6件も『裁量権の乱用による不法行為』と都教委の『不法行為』を談じる判決が出ていることを、どう考えるのか。

 具体的に言えば、都障労組に対して研修会場を貸さなかったことは『不法行為』と最高裁で確定しているが、『不法行為』を行ったと認めるか、謝罪は行ったのか、不法行為を行った校長に対し処分を考えているか」

中村正彦教育長の答弁ときたら、
@冷房化事業の受益者負担で、授業料の減免制度が従来からある。
A教員の多忙化には非常勤教員など活用し、業務の効率化をする。
B人間関係のストレスが要因で、親の介護や夫婦関係など教員個人の生活上の問題が要因。
C寄宿舎を廃止しても必要な指導はする。

なんぞと、「都の教育行政を担う」者としての責任感など全く感じてないこと示す、いい加減この上ない官僚答弁に終始。

Dの追及に対する答えは居直りの連続

*いわく「最高裁で敗訴が確定したのはきわめて残念」!? と・・・つまり、今もって「不法行為」と認識することをしない、すなわち、全く「反省」の二文字はなく、

*いわく「これら以外は、すべて勝訴しており、都教委の主張の正当性が認められており、今後とも、引き続き、法令等を遵守した適正な教育行政を推進」!? と、さらに居直り

*いわく「判決に従い賠償金を払った」!? と・・・つまり、金さえ(これって都民の税金なんですけどぉ)払ってやれば「不当行為」を推進したっていいんだ、と居直り、当然、謝罪の言葉を出すことなどミジンも考えず、

*「関係者に対する懲戒処分を行う考えなし」と、「不法行為を行った」と最高裁で確定した、地方公務員法「信用失墜行為」違反校長に対する処分は全く考えない、と考えられる限りの居直り!? に終始。

 あのねぇ、私・増田は、扶桑社の歴史教科書が歴史を偽造している事実と、右翼都議・古賀俊昭の都議会議事録に載った「侵略否定発言」の歴史偽造の事実を生徒に教えたことが「信用失墜行為」とされ、強制収容所で「反省」を強要され、拒否したら「公務員不適格」なんぞと誹謗中傷されて「分限免職」処分されたんですけどねぇ・・・

 そして400人にも上る「日の丸・君が代、不起立教員」たちも「不法行為」など全くしていないにもかかわらず、処分に次ぐ処分の上、「免職」処分までも受ける可能性があるんですけどぉ・・・


<本日の記者会見>

 8時〜9時第二庁舎前での都教委糾弾ビラまきに、寒い中、ご参加の皆様、たいへんありがとうございました!
その後、11時から都庁記者クラブで記者意見。  
 
 本日29日の新聞各社の記事は予想通りで・・・伊沢都議質問を掲載していたのは、東京新聞が都内版で新銀行東京について「『なぜ400億円追加出資・・・』と詰め寄った」、毎日新聞が都内版に「伊沢都議は都内の教員に精神疾患による休職者が増えている現状を指摘し、理由を正した」・・・読売新聞は、都議会関係の記事はゼロ。朝日は、名前は出さす、チョコッと載せていました。

 あ、朝日は都内版に「都教委の日の丸・君が代強制」記事をけっこう大きく載せてましたけどね・・・「都教委の不法行為の数々」は記事にしないでねぇ・・・

 要するに、一応「一流」といわれているらしい新聞社の記者たちは、あの伊沢都議質問を直接議場の記者席で見聞していながら、「都教委による不法行為」に対して教育長が居直れるだけ居直った、つまり「都教委は、これからもやりたい放題、不法行為をやっていくよ。最高裁で断罪されたら、都民の税金で金さえ払えばいいもんね」と黙示ながら明瞭に言い切ったに等しい発言に対して、全く、何も感じていなかった、というわけです。

 そこで、前もって都庁記者クラブでの記者会見を設定していたのです。伊沢都議、私、大野昭之さんの順番に「権力を持つものの裁量権の乱用を監視すべき、ジャーナリストとしての役割をきちんと果たし、『不法行為やりたい放題にやっていく』と宣言したに等しい、昨日の教育長の発言を記事にし広く報道してほしい」と訴えました。しかし、6・7人はいた記者たちは無反応・・・

 これも予想していましたので、東京新聞、毎日新聞、朝日新聞等の記者室を個別に回りました。東京新聞の記者には「『特報部』でとりあげてくださいよ」と頼み、毎日新聞の記者には『たたかう! 社会科教師』を売りつけ!? ました。朝日は取材した記者が不在ということでしたが、出た若い記者の態度は良くなかったですね。日経の若い記者は態度は悪くなかったですけど、反応は、イマ三!? といったところ・・・

 ま、やらないよりはやった方がいいと考えられることは、これからもできる限りやっていきます!