素晴らしかった『君 死にたまふことなかれ』の朗誦&歌&杉並意見書!? 07/10/21 |
昨日の近現代史講座には、お忙しいところ、遠方からもご参加いただき、ありがとうございました。参加者の皆様には今回もご満足いただけたようで、嬉しいです。全体については、あとで、受講者の方が詳細な報告&感想を書いてくださると思いますので、件名についてだけ、報告させていただきます。 前回テーマの『日露戦争』の授業で、私は「中学生には、この詩の授業の後、いつも『テストで一連以上書きなさい』と事前に問題を出しておきます。それで、テストでは5連全部を完全に書く生徒が結構います。この次の授業のとき『君 死にたまふことなかれ』の詩を暗誦することに誰かチャレンジしていただけませんか?」と挑発!? いたしました。 それに答えて、今回の授業の冒頭でTさんが、それはそれは素晴らしい『暗誦』どころか、『朗誦』をしてくださいました。あるときは静かに語るように、あるときは激しく、またあるときは歌うように・・・聞いていて、この詩が心に沁み入ってきました。 「Tさんは演劇の素養をたっぷりお持ちのようだ。なにか、日常的に演劇活動をやってらっしゃるに違いない」と思いました。それでお尋ねしましたら、人形劇や、子どもたちへのお話の語りをやってらっしゃるとのことでした。「やっぱりーー・・・納得!」でした。 さて、Tさんの朗誦のあと、超多忙な二宮牧師にご無理をお願いしまして、青 英権さんの作曲なさいました『君 死にたまふことなかれ』を、ギターの伴奏をしながら歌っていただきました。二宮先生、本当にありがとうございました! これも、聞いていて、とても良い曲でした。でも、自分で歌うには「難かしー(過ぎ)!?」だったような(特に「親は刃を握らせて」の部分)・・・ 与謝野晶子については、1942年(昭和17年)に発表した『白櫻集』においては、海軍大尉として出征する四男に対して詠んだ、『君死にたまうことなかれ』とは正反対の意味となる「水軍の 大尉となりて わが四郎 み軍にゆく たけく戦へ」などがあり、「時勢により心情を変化させた転向者であると評する者もいる。」という指摘もいただきました。 でも、Tさんの朗誦、二宮先生の歌を聞きながら、作品には作品として一個の独立した命があるものなのだなぁ・・・と感じました。その後の晶子の心情の変化(転向!?)にもかかわらず、この『君 死にたまふことなかれ』の詩は、「かたみに人の血を流し 獣の道に死ねよ」と命じるもの、しかも「戦ひに おおみずからは出でまさね」る者が、それを命じることへの怒りと抗議、そして愛する者に対して決して「戦ひに、死ぬなかれ」と強く呼びかける「この詩の命は永遠だ」と思いました! 次回も、どうぞ、よろしく! ここで、ついでに!? 最後の件について、ご紹介させていただきます。 「杉並区議会の意見書は(集団自決問題)欺瞞そのもの・妥協の産物」という記事がJANJANに掲載されています。ぜひ、クリックしてみてください! |