裁判傍聴のお願い&都教委の「扶桑社教科書」居直り報告 07/6/24

(1)6月25日(月)、午後1時10分より、東京地裁722号法廷において、「分限免職」取り消し裁判第4回口頭弁論が行われます。裁判長が難波孝一さんから別の方に交代したので、5分程度の陳述をします。以下、その一部をご紹介します。ご都合がつきましたら、ぜひ、傍聴を願いします!

 『そもそも、大日本帝国による侵略と植民地支配は、安倍首相でさえ国会において明言せざるを得ない事実であり、この政府見解に立てば、「侵略したことはない」などと公言する都議・古賀俊昭や扶桑社教科書を「歴史偽造主義」であると批判することは、社会科教員として当然のことであり、処分も反省も改善も強要されるいわれはありません。

 5月31日付「つくる会」藤岡信勝会長の声明(甲 号証)によれば、扶桑社自身が扶桑社「つくる会」教科書を「「各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れない」と認定しています。すなわち、扶桑社自身が扶桑社教科書を「右寄り」に偏った教科書であると認めたのです。こんな教科書を「子どもたちに愛国心を育てる一番良い教科書」と採択をゴリ押しした被告は、なんと言い訳するのでしょうか。

 被告らは、もとより、法令遵守・コンプライアンスする気は全くありません。本年2月14日、被告・都教委が土屋たかゆき・田代ひろし・古賀俊昭の3極右都議に対し違法に私の個人情報を漏洩していた裁判で、貴高等裁判所は、明確に「都教委の不法行為」!と断罪されました。しかし、被告・都教委は、中学生にさえ分別があれば理解は容易な、この「不法行為」を、なお「不法行為」と認めず上告さえする、という厚顔無恥さです。

 2004年9月29日の都議会本会議において、この問題で伊沢けい子都議が当時の横山洋吉・被告東京都教育長を追及した際、「適法」と答弁したように、被告らは法令を法令と認識する能力が欠落しているか、認識能力はあっても敢えて法を犯しながら己らの権力をタテに「適法」と居直り、「反省と改善」能力を持たぬ悪辣さなのです。こんな被告らが私に対し「反省も改善もないから公務員不適格」とは笑止千万というべきではないでしょうか。これで、被告らは「子どもたちにルールを守るように教えよう」などと、どの口で言うのでしょうか。』

(2)6月20日「けんり総行動」の一環として、都教委要請を行いました。応対した教育庁総務部教育情報課長氏は、同時に要請した東京都学校ユニオンの田畑和子組合員の要請書にあった「杜撰(ずさん)」という漢字を「とさん」!? と読まれる、なんともズサンな課長さんでしたが・・

 いろいろと興味深い回答がある中で、あの扶桑社自身が扶桑社「つくる会」教科書を「右より」偏向ダメ教科書を認めたことを追及したの対し、「都教委指導部管理課」名で、強度の「居直り」!? 回答をしました。以下、質問と回答をご紹介します。

<質問>
 本年5月31日付「「新しい歴史教科書をつくる会」会長声明(「つくる会」HPで公開中)によれば、扶桑社歴史教科書について【2月に扶桑社から受け取った回答は、従来のつくる会との関係を解消するというものでした。その後の調査で、その理由は「現行の『新しい歴史教科書』に対する各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れないから」であり、社の方針に賛同する人々を執筆者とし、書名も変え、別会社をつくって発行するというものであることが判明しました。】とあり、扶桑社自身が、「つくる会」教科書は「各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れない」ということを認めている。

 版元の扶桑社自身が現行の「つくる会」教科書(扶桑社版)はダメな教科書だと主張していることに対し、これを「子どもたちにとって一番良い教科書」(横山洋吉・教育長、当時)と採択をゴリ押しした貴教委の見解明らかにされたい。

<回答>
 東京都教育委員会は、今後とも採択権者としての権限と責任において、都立学校で使用する教科書として最も適切な教科書を適正かつ公正に採択していく。

◎この扶桑社自身が「各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れない」と認定した扶桑社「つくる会」教科書を、都教委は、なお「都立学校で使用する教科書として最も適切な教科書」と強弁して恥じず、「今後とも」こんな教科書を「採択していく」ですと!?

 これが、都教委ご推奨の「適格公務員たち」の判断力!? です。なお、情報課長に、この回答を作成した責任者である「都教委指導部管理課長」名を問いましたら、回答を拒否しました。拒否理由を聞くと「組織として回答したのであり、課長は替わることもあるから」ですと!?