■27日都庁前の今年最後のビラまきのご報告(12月28日)

 昨日は、月に一度の「首切り記念日!?(ホントは31日ですが、ま、「月末」ってことで) 都教委糾弾ビラまき」を午前8時から9時まで、都教委が入っている都庁第二庁舎前で行いました! お忙しいところ、多数の方にご協力いただき、ありがとうございました。以下、内容の一部をご紹介します。


都教委こそ「不適格公務員」だ!

●都教委・人事部のあきれた「お役所答弁」

 12月5日、「けんり総行動」の一環として、東京都学校ユニオンの田畑和子さん、増田都子さんが、東京都教育委員会に対して要請を行いました。
 二人の申し入れに対して、都教委はまったく誠意を欠く「官僚答弁」に終始し、参加した支援の人たちも、呆れを通り越して失笑せざるをえないほど―。こんな都教委に学校教育をまかせておいていいのかと、批判や疑問の声があがりました。

☆増田都子さんの申し入れと、都教委の回答

 増田さんは、まず、アジア・太平洋戦争を「侵略戦争である」と認めるか、認めないか、都教委としての歴史認識を明示するよう求めました。「認める」か「認めない」か、二者択一で答えてほしいというものです。

 これに対して都教委(指導部義務教育心身障害教育指導課)は、「歴史的事象の指導に当たっては、中学校学習指導要領に基づき、適正に指導すべきものです」と、回答を避けて逃げました。「認める」と言えば増田さんを免職した根拠の大元がゆらぎます。「認めない」と言えば、政府答弁との矛盾が生じます。自己保身のためには逃げるしかないのです。

 次ぎに増田さんは、中学校社会科学習指導要領は、アジア・太平洋戦争を「侵略戦争である」と教えることを禁じるものであるか、ないか、都教委としての認識を明示することを求めました。「禁じている」か「禁じていない」か、二者択一で答えてほしいと。

 これに対して都教委は、「現行の中学校社会科学習指導要領は、目標に『さまざまな資料を活用して歴史的事象を多面的・多角的に考察し公正に判断するとともに適切に表現する能力と態度を育てる』と記されています。歴史的事象の指導に当たっては、中学校学習指導要領に基づき、適正に指導すべきものです」と、従来通りのマニュアル答弁を持ち出し、やはり回答することを逃げました。

 三番目に増田さんは、「本年9月15日、韓国からの署名4872筆を提出した際、韓国の市民たちから、東京都教育委員会は、増田先生を『植民地支配と侵略』を否定するという誤った日本の歴史認識を批判する授業を行ったという理由で解雇しました。私たちは、増田先生の行動は、アジア永遠の平和と正しい歴史教育にとって、正当なことであると評価しています。ここに私たちは、増田先生の不当解雇撤回と職場復帰を、韓国国民の良心の名の下に要求します』とあった。これに対し、韓国国民の良心の中心であった釜山市民団体協議会常任代表・金チ魯(キム・ヒロ)理事長宛に回答すること」を求めました。

 もちろん都教委の回答は、「回答は差し控えます」。

 都教委は、自分では責任ある歴史認識を示すことができないで、増田さんを偏向教師であるかに決め付けて、職場から追放しています。戦前・戦中の話ではなく、こんなことが東京都で進行中なのです。
 この日の要請行動は、都教委の側の偏向と自己保身を、鮮やかにあぶり出したといえるでしょう。