■合宿のご報告(12月24日) |
23・24日は、恒例の『東京都学校ユニオン&増田さんと共に平和教育を進める会』の合同合宿でした。今年は電車を使って手近に伊豆多賀の、その名も『みやこ荘』という民宿で行いました。参加者は、添付写真にあるようにちょうど10人(撮影者の増田は、もちろん写ってません!?)。
23日の午後は、おもに歴史認識の問題を中心に論議しました。古代天皇制の偽造された歴史(九州王朝と近畿王朝の関係やいかに? 『古事記』を近畿王朝は禁書にしていた等)や西尾・藤岡らの『自由主義史観という靖国史観』の問題、そして、第二次世界大戦の性格をどう見るか、という点が論争になりました。『帝国主義戦争』という点が本質で、「ファシズム対反ファシズム」というのは副次的な性格なのか、それとも、後者が本質で、前者は副次的なものなのか? という点です。私は、『ファシズム対反ファシズム』の戦争という点が第一次世界大戦と決定的に違うところだと考えるのですが。強盗同士の戦争=『帝国主義戦争』を本質と主張すれば、『自由主義史観という靖国史観』に絡めとられて、大日本帝国による侵略と植民地支配の罪悪を薄めてしまうと思うのですけど・・・もちろん、時間の制約もあり、結論は出ませんでした。
無事学習もすべて終わり、これも恒例の、増田の田舎の美味しい美味しいカマボコを皆さんに、お歳暮として贈呈。それから、民宿前で記念撮影をして出発。すると、あらら・・・皆さん、日ごろの行いがいいせいか、ドンピシャ!で、熱海駅行きのバスが・・・ずーっと、海の見える景勝地を行きました。さて、熱海駅について、私はまだ行ったことのないMOA美術館に行くことにしていました。誰か他に行く人もいるだろうと思っていたのに、なんと、みんな帰ってしまいました。 しかし、増田サンは、こんなことでメゲルことはないのです。ただ一人、参りました。入館料1600円は「高い!?」と思いましたが、何しろ、すっごく広大で、展示室に行き着くまでに、エスカレーターをいくつ乗り換えたか・・・さすがに、収蔵品は名品ぞろいですね! 光琳の国宝「紅白梅図屏風」&唐の「樹下美人図」は来年の1月から3月までの展示なので、現在は見られないのは残念でしたが、仁清の有名な国宝の「色絵藤花文茶壷」は見られました。それと今回の特別展は、将軍家献上の「鍋島」展。「日本磁器の最高峰」「採算を度外視して焼かれた鍋島」というだけあって、気合が入ってました。
ここ、「世界救世教」とかいう宗教なんですね? 創始者の茂吉・岡田のアソシエーションの略でMOAなんだ、と初めて分かりました。宗教、って儲かるんですかしらね? 秀吉の黄金の茶室が再現されていて、これは写真撮影可でした。黄金の茶室はともかく、なんにしたって、美しいものは、美しい! です。展示室を出たら、お土産ショップがあり、焼き物を売っていたので、てっきり鍋島のかと思い、手ごろな価格のグイ飲み(光琳模様)を記念に買いました。東京まで2時間かかる普通電車に乗った(新幹線は高すぎ!?)ので、ゆっくり電車の中で、箱を開けて鑑賞したら、なんと、説明書の最後に「東京国立博物館ミュージアムショップ」と書いてありました!? んーーー・・・騙されたか・・・箱の表には「MOA MUSEUM SHOP」と書いてある紙が張ってあるんですけど・・・ |