■国労第二次裁判&教育基本法改悪反対第四波ヒューマン・チェーン(12月13日) |
本日は、国労の方の裁判傍聴と国会前のヒューマン・チェーンに参加しましたので、報告します! 国労第二次原告団裁判が、東京地裁103号法廷である、ということで、西部全労協からは、12時半に集まるように指示が出ていました。裁判は午後1時10分、ということだったので、抽選があるのだろうと思っていましたが、先着順でした。実は、常磐線の電車に乗っていたら、柏を出たところで止まってしまいました。放送では「新松戸で線路に人が立ち入った、ということで安全確認のため」というこ・・・で、走り出してからも「徐行」で、ノロノロ運転。北千住で乗り換えた千代田線も、やっぱり遅れていました。ということで、余裕を見て家を出たのに、着いたのは、12時50分。裁判所の入り口のところで、もう大勢並んでいます。一番大きな96席の法廷で、これは、入れないかな? と思ったんですが、あと2席あったようですから、たぶん、95人目だったのかも・・・私の後に来られた方は、入れなかったようで、たいへん、申し訳ない気分でした。 さて、本日の法廷は証人尋問の日で、国労の原告の方の証言がありました。組合の書記次長としての活動が原因で停職12ヶ月を受け、JRに採用されなかった方です。原告側代理人の尋問で、感じたことがあります。「停職12ヶ月」の理由は、なんと155!? あったそうなんですけど、ほとんどは、当局の理不尽に対する抗議が「非違行為」とされている、ということなのです。例えば、8時30分始業(就業)で、それから更衣をするわけですから、8時30分に集合することはできないのに、それを「非違行為」とされる。仕事をするのに何の差し障りもないバッジ(「国鉄民営化反対」と書かれたりしたもの)着用に対して、仕事中に管理職が執拗に「外せ」と迫るので「仕事の邪魔をしているのは、そっちだ」といったことが「暴言の非違行為」とされる。電車の整備の仕事で、電車の下にもぐって仕事をするので、油はもちろん、時には汚物も制服についてしまう。それで、身体清浄として勤務時間内の入浴が認められていたのに、当局が一方的にその慣行を破棄し「勤務時間外に入れ」と強制して、浴場に鍵をかけ、その前にピケを張るので、「労働条件の変更は組合と話し合え」と言ったことが「非違行為」・・・こういったことが「155の非違行為として停職12ヶ月」!? 私も、都教委の違憲・違法な懲罰長期研修において、「トイレに行くときも、言ってから行け」などというような横暴極まりない「指導」主事の態度に対して抗議文を書いたことが「研修中の不適切な行為」!? として「免職理由」の一部になっていましたけど・・・下劣なものたちが権力を私物化し濫用する、ということは、どこでもあるのですねぇ!? でも、この方の場合、さすがに仙台地方裁判所では「当局の一方的な職場慣行の無視が原因である」と認定された、ということで、実際に「非違行為」に当たる行為(といっても、本当の「非違行為」であるかどうかは疑わしいもの)は、せいぜい、この三分の一のようですが、この方は、これが原因でJRに採用されなかったのです。しかし、彼よりも「非違行為」の数が、もっと多かった人が、国労組合員でなかったために、JRに採用されているのですから、「組合」差別の不当労働行為以外の何者でもないでしょう。 当局側の女性代理人は、たいへん、イヤラシイ尋問のやり方をしていました。「職場規律がデタラメだ」という、当時の国労バッシングキャンペーン記事などを多用して、国労の方たちが、いかにデタラメをしていたか、ということを印象付けようと一生懸命でした。中西茂裁判長には、本当に公正に判断してほしいものです。 証言者は3人でしたが、私は、この方の尋問が終わった午後3時20分に裁判所を出て国会前に行きました。リレー・ハンストのところに、都学校ユニオンの仲間の一人が、頑張って座っています(彼はハンストではないですけど)。その隣には滋賀県から来られた公務員の女性の方。「とにかく、行動できる人は行動しないと」とおっしゃってました。私の境遇にたいへん同情してくださり、帰ってから署名を集めてくださるそうです。 危惧されていた本日の強行採決はなく、午後5時から、第四波のヒューマン・チェーン。あいにくと天気予報が当たり、雨が降ってきましたが、どんどん人が増えてきます。公称では、「4千人の参加」ということでした。北海道、沖縄、山梨から来られた方々のアピール。その他学者の方々やら、埼玉大学の学生さん、共産党の参議院議員、社民党の辻元清美さん、福島みずほ党首など。 どうやら「明日の午前中に強行採決の危険がある」ということでしたが、とんでもないことです。安倍晋三首相自身が官房長官の時代に、タウン・ミーティングのヤラセ「教育基本法改正賛成」を私たちの税金でもってやっていたのです。こんな醜い嘘の上に「審議を尽くしたから採決だ」なんて、よく言えるものです。安倍首相は、首相を辞任し、こんな嘘つき首相に任命された内閣は総辞職し、教育基本法改悪案は廃案にして当然ではないでしょうか。 |